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金融サービス


アクセンチュア株式会社
金融サービス本部
統括本部長 中野 将志



拝啓、猛暑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のことと、お慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

国内ビジネスのコスト削減が必要となっています。同種の取組はこれまで、コスト最適
化や効率化といった曖昧なワーディングがされてきましたが、今回は“コスト削減”とい
う明確な言葉を使う企業が多く、その本気度が伝わってきます。当然、業務やITを見直
す必要があるのですが、これまでとは違う考えが必要になりそうです。

① ゼロベースで考えるべし

これまでのプロセスで自動化できる箇所を探すのではなく、業務の目的を明確にし、
その目的を叶えるプロセスをゼロから考えて作るべきです。こういったアプローチで
進めると“〇〇だからできない”“□□だから難しい”のオンパレードになります。自社
社員だけでなく、全く違う発想も持ち込んでくれる外部人材も活用しなければ、ゼロ
からプロセスを作る事はできません。
また、“業務の目的“も企業目線ではなく、顧客目線で考えるべきです。顧客にとって
望ましいプロセスを実現すると、結果的に効率化を実現できることが多くあります。

② 変革は組織横断でしか起こらない

日本の金融機関が最も苦手な事として他部門調整があります。部門完結する取組には
強いのですが、部門を越える取組になった途端スローになり、立ち消えます。プロ
ジェクト形式だろうが、新たに横断取組を行う部署だろうが、プランニングはできた
ように見えるのですが、実行までうまく進んだケースをあまり知りません。この最大
の要因はトップマネジメントの意識です。トップマネジメントはプランニングにだけ
参加し、実行は各部でやるよう指示を出すケースが散見されます。結果1年経っても
何を実現できていない。トップマネジメントは実現できるまで(アウトカムがでるま
で)しっかり中身をモニターするべきです。

③ 過剰品質ではなく、最適品質を目指す

これはITにありがちですが、リリースしたシステムに障害が出るとユーザ部門が過剰
なプレッシャーをかけてきます。対象が内部システムだろうが、対顧客システム・対
外部機関システムだろうが同じ調子です。結果、システム部門はどんなシステムで
あってもが開発や運用で過剰チェックを行わざるを得ないですし、何かあった場合に
備え、コンティンジェンシー(予備費用)を持つことになります。結果、過剰品質・
過剰コストとなります。内部システムであれば必要以上にチェックする必要はありま
せん。もともとは品質最適化の考えを持っていた金融機関も、年月とともに過剰品質
になっているはずです。

コストが削減されたビジネスを継続的に維持・発展させるには、各企業の内部に蓄積さ
れてきた“暗黙の常識”や“評価の考え方”、さらには“企業文化・行動様式”を変える必要
があると思います。変化が求められるビジネス環境なだけに、総合的かつ大胆なアク
ションをとるべきです。皆様の今後の一助になれば幸いです。

今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

敬具

2019年7月吉日

アクセンチュア株式会社
金融サービス本部
統括本部長 中野 将志

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