日本企業は、変化を起こすことは苦手でも、変化が起こった後に強く躍進することは得意。 躍進への道を探る意味でも、コロナが歴史をどのように進め、変えるのかを洞察し、業界の未来像をしっかりと見据えたい。
感染症には、歴史を転じる作用がある。今回の新型コロナウイルス感染症(COVID -19)も、世界の歴史を進め、変えようとしている。変極点の中心にあるのは、"デジタル"と"グローバル"の2つのキーワードだ。感染症に国境はなく、ステイホームによって全世界の人々が、強制的にデジタルを体験し、その中で、新しい価値観がめばえつつある。これらの人々の変容からは、大きな事業機会が生まれるはずだ。 果たして、どういった商品やサービスが花開くのだろうか。グローバルスケールで起こった大きな変化を個別業界にあてはめ、起こりうる将来変化を考える。こうしたアプローチで、14に分類した各業界の未来像をクリアにできないか― 。それが本誌を企画した狙いだ。
(「はじめに」より一部引用)