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アクセンチュア株式会社
テクノロジー・コンサルティング本部
マネジング・ディレクター
田畑 紀和
海外では数年前から、日本では2016年ごろから、働き方改革への関心の高まりなどを背景にRPAが注目を集めています。日本での導入事例も増えていますが、全社的にRPAを推進する場合、企業の特性やニーズに応じた製品選定、開発・保守運用ルールの設定、導入体制・プロセスの構築が非常に重要です。さらに、RPA導入をゴールとせず、それによって実現する変革のゴールを明確に設定することが導入を成功させる鍵となります。本稿では、RPA導入を成功させるためのアクセンチュアの導入支援についてご紹介します。
PRA導入はあくまでも目的達成のための手段に過ぎません。RPA導入によりコスト削減や品質向上を実現した後、何をもってゴールとするのか、事前に検討することが重要です。アクセンチュアは、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、デジタル変革に向けて、IT戦略の立案やデジタル活用のロードマップ策定まで一貫してご支援します。
昨今、国内外のRPAツールが多数存在し、各々のツールが多種多様な機能や料金体系を有しています。
そのため、製品選定を実施する際は、事前に設定したRPA導入のゴールを実現するために必要な様々な観点から製品を評価することが重要です。アクセンチュアは、幅広いエコシステムパートナー企業の高度な専門スキルを束ね、適用業務、セキュリティ、コストなどの多岐にわたる観点から、お客様に合わせて最適なソリューションをご提供します。
アクセンチュアでは、グローバル金融機関において圧倒的なシェアを持つRPAソフト「BluePrism」をはじめ、主要製品を活用した業務改革に関して、豊富な知識と経験を有します。HfSリサーチ社が2016年12月に発表した『2016 RPA Premier League Table』において、アクセンチュアは「Transformation Enablers(変革の実現)」部門のナンバーワン企業に選出されました。
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RPA導入に適している業務領域としては、データ加工・集計、照合・突合、大量データ入力など、ロボットの得意分野である処理スピードの速さ、扱えるデータ量の多さを活かせる業務領域が挙げられます。 また、RPA適用業務を識別する際は、対象作業だけでなく、事前準備作業や事後作業も含めて可視化し、必要に応じて業務プロセス再構築(BPR)も実施することで、業務プロセス全体を通した最適化を実現することが重要です。
自動化に適した作業は多岐にわたるが、代表的なパターンとして以下のものが挙げられる
また、それぞれの組み合わせによって会議調整など日常業務の自動化も可能
全社的にRPA導入を推進するためには、システム部門だけでなく、エンドユーザー業務部門も含めた一体体制を構築することが重要です。また、複数部門での円滑な連携をとるために、部門横断で関連知識や成果物を一元管理する専門組織、いわゆるCoE (Center of Excellence)を設けることが推奨されます。万全な体制を整えることで、高品質で短期間の開発、および運用フェーズでの効果最大化が可能になります。
本稿では、アクセンチュアが提供する変革実現のためのRPA導入についてご説明しましたが、RPAによる効果を最大限享受するためには、対象となる業務の可視化と、業務プロセスの改善を繰り返し行うことが必要不可欠です。アクセンチュアはRPA導入支援に留まらず、そのような業務の可視化、業務プロセスの改善も一貫して支援しています。