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従来の「保険」の先へ

イノベーションを取り込み、創造的破壊から収益を生み出す

概要

従来の保険ビジネスモデルは、果たして永続的なものでしょうか。

保険会社の主力商品の多くは、コモディティ化された(差別化されていない)商品と認識されており、新たな競争相手が業界の垣根を超えて参入してきています。また、技術革新によりリスクの捉え方が変化しています。

今こそ従来の保険会社の枠組みを超えた自社の将来を見据え、可能な限り既存ビジネスモデルの最適化を図りつつも、さまざまなケイパビリティの刷新や多角化の模索を始めるべきです。

先見の明がある保険会社は、新たなビジネスモデルを構築し、現在より優れたビジネスを行うことで強固な収益源を獲得しようと、既に改革に着手しています。保険業界に押し寄せている破壊的変化を味方につけ、新たな収益源を獲得するために、迅速なアクションを取ることが必要です。

主な知見

これまで多くの保険会社は既存ビジネスモデルのみに投資を行ってきました。一方、間近に迫る保険業界の変革を意識している保険会社は、自社のポジショニングの見直しや新たな成長オプションの追及により、従来の保険の枠組みを超えようと動き出しています。

アクセンチュアが考える保険業界の2つの成長オプションは下記の通りです。

1:イノベーションと創造的破壊から安全性の高い商品やサービスを生み出す
社会における保険業界の役割という観点から、ビックデータやロボット工学、ナノテクノロジー、遺伝子工学、人工知能などの技術的発明を「安全性の高い商品やサービス」に進化させる。つまり、技術上可能なことを実際に社会で利用できるように支援していくこと。

2:信頼できるアドバイザー・サービスを構築し提供する
テクノロジーや社会が変化するにつれて新たに生まれるお客様固有のニーズに丁寧に応え、「ライフ・コーチ」として日々の生活レベル向上のためにお客様に寄り添い、常にそれぞれのお客様に合った適切なアドバイスを提供する。また、技術革新や経営上のイノベーションが企業にもたらすリスクについて理解を深めることで、法人のアドバイザーとしての役割も果たすことができる。

提言

保険会社は既存のビジネスモデルの合理化、デジタル化を進める一方で、新たな成長カーブに乗り移るために今何をすべきでしょうか。例えば下記のようなことが挙げられます。

  • 「特別チーム」の編成―お客様の新たなニーズや意向の把握、新たなサービスの創造、既存ビジネスの解体などの役割を担う「特別チーム」を立ち上げる。従来とは異なるイノベーションに対するアプローチや業界横断的な発想、外部組織を巻き込んで新しいことに挑戦するマインドセットを育てるため、社内の考え方に染まらず身内のロジックから隔絶させた「特別チーム」を編成する。

  • ヒト中心の企業文化への変革―お客様に寄り添い、新たなサービスのエコシステムを通じお客様の日々のニーズに応える部分を着実に増やす。既成概念にとらわれずに、世の中の変化に伴い人々がどのようなサービスを求めるか考えることは、イノベーションを生み出す大きな力となる。

  • テクノロジー企業や革新的な企業とパートナーを組み新たなサービスを創造する―ホームオートメーションを主要事業とする新興企業向けビジネス・アクセラレーターの立ち上げや、スマートホーム分野での連携など、既に保険会社とテクノロジー企業との連携はスタートしている。


保険業界には、破壊的変化が現在進行形で既に押し寄せてきています。従来型の保険会社に挑戦する企業や保険業界に大きな変化をもたらすイノベーションはすぐそこまで来ています。アクセンチュアは、新しいタイプの保険会社は自らの新たな役割を積極的に見極めることで、これからの経済において中心的な役割を果たすことができると考えています。そのためには、今までにはない斬新な発想が必要です。これからの保険会社には、新しい商品やサービスに「安全」という付加価値をつけて世の中に普及させ、破壊的変化を味方につけること、そしてそこから新たな収益源を獲得していくことが求められます。


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