もう引き返すことはできない

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、現在の世界が経験したことがないほどの脅威を私たちの健康と経済にもたらす大災害であり、人々の働き方と暮らし方はこれからも永続的に変わり続けることになるはずです。消費財業界への影響も甚大かつ永続的なものになるとみられ、かつての世界には引き返すことがもうできないでしょう。また、今回の危機をきっかけに消費者の購買方法や購買対象は根本から変化しており、消費財業界では大規模な構造変化が起きつつあります。

かねてから消費財業界では、より俊敏性を高め、消費者と顧客に最適な製品とサービスを提供できる組織へと生まれ変わる必要性が指摘されていました。 今こそ消費財企業はこの警鐘に耳を傾け、現在の危機の先にある未来においても、俊敏でレリバンスの高い組織を維持するための取り組みに着手しなければなりません。消費者の価値観はすでに変化しており、より健康的で信頼性に優れ、環境に配慮し、自分たちが暮らし・働くコミュニティへのサポートを惜しまない製品や体験が求められるようになっています。

消費財業界が直面する新たなリスクと機会

短期的に見ると、消費財企業は急速に変化し続ける状況に常に順応しながら、不確実な未来に向き合うことができる組織体制と能力を築き上げていく必要があります。

消費財業界における新たなリスクと機会

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「何、誰、どのように」を理解する

消費財企業は直ちにとるべき重要なアクションについて理解を深めるために、以下の3つの問いへの答えを見つけなければなりません。

  1. 変化を後押しする主な要因は何か。永続的に広く波及している影響は何か
    • 健康不安や経済不安はどのように変化しているか。
    • 消費者が今すぐ必要としているものは何か。永続的な変化としてどのようなことが起きているか。
    • バリューチェーンパートナーはどのような影響を受けているか。それらの影響はエコシステムの今後においてどのような意味を持っているか。
  2. 社内およびエコシステム全体で、誰と結びつきを深める必要があるか。消費財企業はすべてのステークホルダーとインフルエンサーについて考える必要がある。
  3. ビジネスの初期化と再生に備えつつ、目下の危機にどのように対処しているか。ここでは1つの領域に注力するだけでは十分とは言えず、企業は10のアクション領域すべてにおいて自社のポジショニングを明確化する必要がある。

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コロナウイルスと消費財企業:重要なアクション

COVID-19による危機は、消費財企業の優先課題に変化をもたらしました。企業は今すぐに対応してコアビジネスの維持を図りながら、それに続いてステークホルダーとの関係性を再定義し、最後に将来を見据えて、成長とレジリエンスに裏打ちされたビジネスの再生と拡張を目指さなければなりません。

今すぐとるべきアクション:目の前の危機にいかに対応するか

  • 主要業績評価指標(KPI)を追跡する機能横断的なコマンドセンターを立ち上げる
  • エラスティック・デジタル・ワークプレイスを実現するタスクフォースを設置
  • 新たな需要やブランド目標に関するマーケティング計画を再形成

続けてとるべきアクション:関係性を再定義し、働き方を再考する

  • Eコマース(B2B/D2C)の売上拡大を優先課題に掲げ、新たな需要がどこで生まれるか、新たな購買プロセスはどのようなものかについて理解を深める
  • リソースをこれまでと違う目的/用途に再配分する(フィールドセールスフォースなど)
  • 柔軟な製造およびロジスティクス(サードパーティーを活用するなど)によって、製品ポートフォリオの進化を図る

最後にとるべきアクション:新たな時代に合わせてビジネスを再生する

  • インテリジェントなデータドリブンのオペレーションモデルへの移行を加速化し、新たなビジネスモデルを支援
  • コロナ禍の先にある時代に向けて、企業の投資計画の優先順位を再検討
  • 合併・買収の機会を模索し、市場を精査

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COVID-19によって変化のペースが加速している現在は、消費財業界にとって困難な時代と言えます。危機が今後どれだけ続くのかは誰にも予測がつきません。しかし、リーダーは直ちに行動を起こし、それと同時未来に向けた準備を整えることが不可欠です。

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