世界初のクラウドネイティブ・モバイルネットワークオペレーターが業界を震撼させ、世界へ進出

モバイル業界において、手頃な価格の4G/5G接続を世界中に広げる革命が始まっています。この次世代のモバイルネットワークは、従来のようなアーキテクチャには頼らず、クラウド上で完全に構築・運用され、ソフトウェアを通じて提供されます。

ハードウェア中心の従来のネットワークとは異なり、仮想化ネットワークは構築・運用に多額の投資を必要としないため、エンドユーザーに低料金で高速サービスを提供できます。この取り組みは、すでに日本で現実となっています。楽天シンフォニーの事業が軌道に乗れば、クラウドネイティブネットワークは近いうちに業界の様相を世界規模で変革するでしょう。

ゲームチェンジャーが出現:大規模な創造的破壊に直面するモバイル業界

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グローバル展開

日本の巨大Eコマース企業である楽天グループの子会社で、日本で4番目のモバイル通信事業者である楽天モバイルは2020年4月、世界初の完全仮想化モバイルネットワークを立ち上げました。

国際的な顧客を獲得するため、楽天シンフォニーは、オープンRAN(無線アクセスネットワーク)ソフトウェアや楽天の国際的な通信関連製品、サービス、ソリューションのすべてを、クラウドでのネットワーク運用を希望する通信事業者に対し提供するグローバル部門として設立されました。

アクセンチュア株式会社 グロースマーケット チーフ・エグゼクティブ Gianfranco Casati

"楽天シンフォニーは重心をハードウェアからソフトウェアに移しつつあり、この動きは大きな意味があると考えています。"

— Gianfranco Casati, アクセンチュア株式会社 グロースマーケット チーフ・エグゼクティブ

アクセンチュアの成長市場担当チーフ・エグゼクティブ Gianfranco Casati氏は、まだ初期段階ではあるものの、アマゾンのAmazon Web Servicesでクラウド採用が世界的に加速したように、楽天シンフォニーによって4G/5Gが急速に普及する可能性があるとみています。

Casati氏は次のように述べています。「楽天シンフォニーは重心をハードウェアからソフトウェアに移しつつあり、この移行には初期展開のみならず、モバイルネットワーク自体の今後の進化という点でも大きな意味があります」

楽天シンフォニーはすでに事業拡大に着手しており、2021年8月にはOpenRAN技術を用いた欧州初の仮想化モバイルネットワーク構築に向け、ドイツの1&1 Drillisch社とのパートナーシップを発表しました。これにより、ドイツをはじめとする欧州におけるモバイル通信の未来に向け新たなスタンダードが確立されるのです。

楽天シンフォニーは、パートナーシップと戦略的買収を戦略の中核に据えています。買収した米国のスタートアップ企業Altiostar社のOpenRANソリューションは業界最高水準と評価されており、同社は資金の70%をこの重要分野に投じています。またインドの大手運用支援システム企業InnoEye社も買収しています。

楽天とアクセンチュアのパートナーシップは長きにわたります。楽天シンフォニーCEOのTareq Amin氏は、運用モデルを定義し、サービス組織を構築し、彼らの「常識を超えたアイデア」を実現するには、アクセンチュアの支援は欠かせないと述べています。

楽天シンフォニー株式会社 CEO Tareq Amin

"私たちが作り上げたものは、将来も有効であり続けると強く確信しています。"

— Tareq Amin, 楽天シンフォニー株式会社 CEO

楽天シンフォニーの海外展開には、日本で築いたソリューションを提供・拡張できるグローバルな組織を構築する必要がありました。Amin氏は世界22カ国に拠点を持ち、東京本社だけでも65カ国の国籍の社員が働く楽天シンフォニーのカルチャーを国連になぞらえています。

「私たちの活動の中心にあるのは、ダイバーシティです。テクノロジーの準備はできていましたが、私には、適切なマインドセットが足りていないと感じました。言い換えると、この適切なマインドセットと適切なメンタリティーを確立すれば、成功は間違いないと、東京に訪れたときに確信したのです」

デジタルデバイドを解消する

インフラ導入の複雑さと多額のコストのため、世界では約30億人の人々がインターネットにアクセスできていない現状があります。楽天シンフォニーのクラウドベースのアーキテクチャは、こうしたデジタルデバイドを解消するゲームチェンジャーになる可能性があります。

Amin氏にとって、インターネットへのアクセスは、「人々が飲み水や食べ物を手に入れることと同じように扱われるべき人に与えられた権利」なのです。

デジタルをよりオープンでアクセスしやすいものにすることで、楽天シンフォニーは平等の実現に貢献できると、アミン氏はポジティブに捉えています。

「私たちが作り上げたものは、将来も有効であり続けると強く確信しています。ソフトウェアには柔軟性があります。超低遅延、超高信頼性でセキュアなアーキテクチャを活用した新時代のアプリケーションの登場が待ちきれません」

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