中小製造業の生産性向上を目指し開発されたCMEs(シーエムイーズ、Connected Manufacturing Enterprises)は、ERPシステムである「SAP S/4HANA」に、MES(製造実行管理システム)、サプライヤーポータル(仕入EDI)、得意先向けオプションのダイレクトWebオーダーシステムが連動した共通業務プラットフォームです。従来、大企業中心に活用されてきたERPをサブスクリプション型で利用でき、「非競争領域※」業務の効率化、製品別原価の可視化を支援する仕組みとして、全国の中小製造業、自治体、支援機関から注目されています。
※非競争領域:販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、財務会計、管理会計等の業務領域。業務機能として不可欠であるが企業競争力に直結せず、大企業による経験値が蓄積され業務・システムの「標準化」が相当程度できている領域。
一方、これだけ大がかりな仕組みを導入するには、標準業務・システム両面の習熟、自社データの整備という高いハードルがあり、予算に限りのある中小企業が自立的に導入準備をするのは非常に困難でした。また、相当のコストもかかるため、導入の意思決定に長い期間を要していました。
そこで、標準業務から実機操作までユーザ主体で学べ、業務方針の決定とデータ整備をユーザーがナビゲーションに沿って遂行できる自学自習プログラム『CMEsアカデミア』が誕生。
『 CMEsアカデミア』は、モデルとなる製造企業に“体験入社”して全機能を実際に経験する「基礎理解編」と、自社導入を想定した業務方針の検討とデータ整備を行う「適用編」で構成されており、「全社最適」「部門横断業務」といった重要概念を、実機を操作しながら体感できます。
また、CMEs本体の月額利用料の1~2割程度で受講が可能なため、低コストでCMEsの導入準備が進められます。
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