消費者の没入型技術に対するニーズはますます高まり、普及の兆しが見えています。すでに、ソーシャルメディアの機能を使ったスポーツ中継の視聴など、さまざまな場面で多くの人々が没入型のサービスを体験しており、なかでもデジタルコマース分野の没入型体験に対する消費者の期待は一段と高くなっています。

消費者はオンラインで買い物をする際に、なぜ没入型技術を試したいと思うのでしょう。(以下、日本のデータ)

46%

店舗に足を運ばずに商品を見たい

33%

購入前に商品を体験したい

28%

購入意思を固めるため

25%

購入前に商品の機能や性能を評価したい

18%

商品のカスタマイズやパーソナライズを試したい

3Dモデルでブランドバッグを回転させながら商品を確認したり、海辺の賃貸物件の360度動画を視聴したりすることは単にクールな体験というだけでなく、商品やサービスの購入を検討するための手段にもなります。他のデジタルコマース技術と異なり、消費者は没入型体験によって製品を手に取ったような感覚を具体的に味わうことができ、期待を裏切らない商品であることを確信した上で購入できるようになります。実際に没入型技術を採用しているオンラインショッピングサイトにおける消費者の信頼度は、採用していないサイトに比べてグローバル全体では4%、北米エリアでは9%も上昇しています。

消費者にとって、没入型技術は次世代のオンラインショッピング体験のスタンダードになるでしょう。これは企業が進むべき未来への明確な消費者ニーズとも言えます。今後5年以内に電子機器の営業や販売において没入型技術が主軸となると考えている消費者の割合は、3分の2(グローバル平均)にものぼります。そして、購買に影響を与えるすべてのメディアの中で、今後5年間で重要性が高まると消費者が感じているのは、没入型のメディアだけです。

今後の消費者の購買意思決定プロセスにおいて影響力を増しているのは没入型体験のみ

リアル体験とデジタル体験の感覚的なギャップを埋め、オンラインで商品を評価し購入意思を固めるのに必要な「確かな判断材料」を提供してくれる没入型体験に、消費者は大きな信頼を寄せています。こうした体験は購買行動において非常に重要な意味を持ち、消費者は没入型体験の評価をブランド価値と紐づけた形で認識します。没入型技術を利用してカスタマイズやパーソナライズができる商品であれば、追加料金を支払うと考えている消費者は半数近くにのぼります。また、消費者の5人中3人が、没入型技術によるインタラクティブな体験を通じて商品評価ができるブランドの商品の方が、そうでない商品よりもより多く購入する可能性が高くなると考えています。

47%

没入型技術を利用してカスタマイズやパーソナライズができる商品であれば、追加料金を支払うと回答した消費者の割合。

5人中3人

没入型技術によるインタラクティブな体験を通じて商品評価ができるブランドの商品の方が、そうでない商品よりもより多く購入する可能性が高いと回答した消費者の割合。

これらの調査結果は、企業やブランドにとってビジネス上の潜在的な利益へ波及することを示唆しており、没入型技術への取組みが収益拡大につながることを明らかにしています。オンラインで自信を持って商品を体感し、購入できることで、消費者の満足度が高まり、リピーターや企業にとって好意的なプロモーターが生まれる可能性が高くなります。また、満足度が上がることで返品率が下がり、在庫に戻すコスト、業務運用およびリソースの負荷、環境への影響などの軽減にもつながります。企業がこれらの価値をすべて実現するためには、今すぐ没入型技術への投資を始めることが重要です。

黒川 順一郎

執行役員 インタラクティブ本部 統括本部長​


加藤 圭介

インタラクティブ本部 マネジング・ディレクター​

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