物流業界の陸運、海運、航空運輸のすべての領域において今、デジタル・ディスラプション(デジタル化による創造的破壊)の波が押し寄せています。全世界の貿易取引額は2019年に前年比で4%増加することが予想されていますが*、業界の統合、サプライチェーンの複雑化、規制の変更などによる地殻変動によって、業界を取り巻く環境は大きく変化しています。
新規参入企業の数が10倍にも達する不安定な市場の中で、先進的なデジタルテクノロジーを駆使する企業はアジャイルなビジネスモデルのもとで、物流業者が顧客と直接取引できる仕組みを確立しながら仲介業者の排除をますます加速させています。
さらに、24時間365日対応可能なサービスをはじめ、フリクションレスな付加サービス、サプライチェーンの柔軟性などに対する顧客の期待が高まっていることを考えると、物流業界が今後取らなければならない対策は明らかです。各企業は他社との競争に積極的に挑みながらも、新たなビジネスチャンスを効果的に活用できる自社内の変革を速やかに進める必要があります。
関連情報:世界貿易機関 2018年の貿易の大幅な伸びは政策選択にかかっている(英語のみ 外部サイト)