ワクチン管理ガイドラインに準拠
米国で初となる新型コロナウイルスのワクチンが食品医薬品局(FDA)によって承認されれば、各州は感染リスクの高い患者から優先的にワクチンを接種していくための準備を進めていくことになります。そのため米国疾病対策予防センター(CDC)は、各州がいち早く患者にワクチンを接種するための計画を策定し、接種場所を確保するためのガイドラインを提示しました。
4つの優先事項
米国で指定されている64の予防接種管轄区域では、下記4つの重要な要件に対応しなければなりません。
基本方針
ワクチン管理のエコシステム全体に関するCDCの新たなガイドラインに準拠する計画を作成する。
スケーラビリティ(拡張性)
CDCによる技術要件の確定から、ツールのリリースまでの間に並行して、ユーザー、インベントリ管理、文書化、レポート作成の処理件数を増やすべく、準備を進める必要がある。
複数のカウンターパートとの連携
現地の保健衛生機関、医療機関、民間のパートナーと協力して、ワクチンの効果的かつ公平な接種計画を作成する。
資金調達
CARES Act(コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法)によって拠出された資金の残りを、効率的なワクチン配布とトレーニングに割り当てる。
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政府や地方自治体では、ガイドラインの変更に柔軟に対応でき、迅速かつ継続的に導入できるワクチン管理ソリューションを必要としています。
ソリューションの概要
アクセンチュア ワクチン管理ソリューションには、以下の要素が含まれており、ニーズに合わせて、組み合わせまたは個別に使用することが可能です。
- ワクチン管理および追跡プラットフォーム – Salesforceが提供するマニュアル接触追跡ソリューションをベースに、アクセンチュア独自のコンタクトトレーシングで機能強化されたこのプラットフォームは、迅速な導入が可能です。登録や予約からワクチン接種、症状のフォローアップまで、市民の予防接種のプロセスを確実に追跡することができます。
- サプライ・マネジメント – アクセンチュアの豊富なサプライチェーンの経験と、制約に基づいた最適化のための先端の商用ソフトウェアを活用し、ワクチン供給の発注、在庫管理、需要予測などを行うことが可能です。
- コミュニティへの認知拡大 – アクセンチュアのマーケティングやキャンペーン実施領域における実績と、Salesforceのプラットフォームを活用し、ひとを中心としたデータ駆動型のアプローチを取ることで、医療従事者や優先的なワクチン接種対象者への啓蒙を行い、認知拡大と導入を促進します。
- 接触管理 – Salesforceプラットフォーム上に構築されたこのソリューションでは、よくある質問にバーチャルエージェントが対応します。また、自動化されたメッセージや電子メールを活用して、コミュニティの意識向上、資格審査、健康調査の実施を支援します。
- 分析とレポート作成 – アクセンチュアのアプライド・インテリジェンスグループが開発したAIP+を使用し、公衆衛生および第三者のデータを活用することで公平なワクチン接種計画の作成が可能です。優先度の高い集団定義や、ワクチン供給先の割り当てのほか、市民とのコミュニケーションや投薬計画が遵守されているかを管理します。さらに、ワクチン配布の物流分析および有効性と安全性のパターン分析を提供します。
- 組織サポート – CDCが推奨する内部計画の作成やワクチン実施委員会の設立など、ワクチン提供の一連の取り組みを成功させるためのビジネスプロセスの要件を支援するためのコンサルティングを行います。
関連リンク
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既存のソリューション(予防接種情報システムやEHRを含む)と統合し、国民のワクチン接種予約、ワクチンの在庫管理、医療従事者との契約、管理データ、患者の健康情報を双方向のデータフローで管理できるようにします。