エビデンスに基づいた自立支援・重度化防止を進めるためには、科学的に妥当性のある指標等を収集・蓄積及び分析し、分析の結果を現場にフィードバックする仕組みが必要となります。全国の介護施設・事業所において作成・記録されている利用者の状態やケアの実績等のデータを、LIFEで収集・蓄積し、また蓄積したデータに基づくフィードバック情報を計画書等の改善に活かすことで、PDCAサイクルの好循環を実現し、質の高いケアにつなげていくことが期待できます。
本事業ではプレ・インタビュー及びグループインタビューの組み合わせでの調査研究を実施しました。グループインタビューでは参加者同士が他参加者を意識しつつ主体的に意見を述べていくため、その意見に代表性を持たせることが出来ること、また他者との議論を通じ、調査対象者自身が潜在的に感じていることを顕在化することも可能となり有用な知見が得られやすい事が採択理由です。
- 介護事業所へのプレ・インタビュー、既存資料リサーチの実施、結果取りまとめ
LIFE 利用実績から積極的にLIFE にデータ入力し利活用している3業態(施設・通所・在宅)計6事業所(各業態2事業所ずつ)に対して、プレ・インタビューを実施。既存資料リサーチを踏まえて結果を取りまとめ、応えるべき問いに対する仮説構築の実施。
- 介護事業所へのグループインタビュー設計及びアポ・日程調整
グループインタビュー設計、実施計画の策定
グループインタビュー事業種別及び事業所の選定に日程調整
- 介護事業所へのグループインタビュー実施・結果取纏め
2で調整した事業所に対して、グループインタビュー実施の上、仮説検証の実施
- 業界団体による介護事業所への告知状況等調査
業界団体へのインタビューを実施し、LIFE に関する告知状況、問合せ状況等について現状確認、取りまとめの実施。
- LIFE の使用現状に関する検証、指標の整理・見直し等の実施
2、3、4で得られた知見を整理し、LIFE の現状における利用状況について明らかにした。また、指標の整理、見直し等の検討の実施
- 最終報告書作成
1~5の活動について、最終報告書として取りまとめ。