日本の鉄鋼産業は複雑かつ高度なバリューチェーンのうえに構築されています。鉄鋼メーカー、商社、最終需要家の分断をどのように変革してビジネスモデルを再構築するかは、業界全体にとってのテーマです。
DXの実行においては人材獲得・人材育成も喫緊の課題です。日本が労働人口の減少局面にあるマクロ的視点での対応だけでなく、優秀なデジタル人材が鉄鋼業界に魅力を感じるための取り組みも必要です。かつて日本の鉄鋼業界は優れた人材を揃えて今日の興隆の礎を築きました。その成功体験が逆に、イノベーションのジレンマに陥る遠因となってしまっています。
鉄鋼メーカーの経営層の方々が強い危機感を抱いていることは、業界専門紙による報道からも明らかです。アクセンチュアはそうした経営層の方々に寄り添い、お客様企業のチャレンジに伴走するための幅広いケイパビリティやサービス、人材をご用意しています。
モダナイゼーション(既存からNEWへ)
複雑な業務プロセスや、COBOLで構築されたITシステムが変革の足枷となっている現場では、既存システムのモダナイゼーションが必要です。レガシーシステムのオープン化やクラウド化において、アクセンチュアは大規模モダナイゼーションの経験・実績を有しています。
また、既存人材による現場が変革の抵抗勢力とならないよう、リスキリングによる人材価値のアップデートに関する知見もアクセンチュアは有しており、お客様企業の現場力をより高めるお手伝いをしています。
DX(NEWへの取り組み。OTとITの融合)
お題目のようにDXを唱えるだけでは何も変わりません。なぜDXが必要なのか、環境がNEWになるとどのように働き方・業務が変わるのかを具体的に示すことで変革の意義が現場に浸透します。一般的に鉄鋼メーカーは、制御系(OT)か情報系(IT)かのどちらか一方が強い傾向にあります。アクセンチュアにはお客様のOTをご支援する専門組織「インダストリーX」と情報システム開発の「テクノロジー」が日常的に協働し、OTとITの融合によるDX実行をご支援しています。
エンドツーエンドでの実行力
2050年を見据えた経営戦略を策定して、あるべき未来を実現するためのロードマップを描くフェーズからシステム開発・導入支援、UI/UXの変革、日常業務のアウトソーシングまで、エンドツーエンドの実行力がアクセンチュアにおける最大の貢献価値です。
ESG/サステナビリティ等のアジェンダ
アクセンチュアでは、世界各国のESG/サステナビリティの取り組みを熟知している専門チームが活動しています。他の業界で得られた知見の展開や、業界の垣根を超えた協働的な取り組みの推進が日本の鉄鋼メーカーのESGアジェンダに貢献します。
インダストリーコンバージェンス(業界を超えた融合)
鉄鋼が業界をまたいで最終製品に利用されるように、アクセンチュアのサービスもまた、業界を超えた融合に取り組んでいます。特にバリューチェーンの変革には各業界の企業による相互協力が不可欠です。鉄鋼業界内部の変革と商流の改革を同時にアクセンチュアが手掛けられるのは、インダストリーコンバージェンスの考えが全社に浸透しているためです。
アクセンチュアには鉄鋼業界の経験者や有識者が多数在籍し、日々お客様企業の変革をご支援しています。この専門チームは日本だけでも数十名体制の規模であり、鉄鋼企業のプロジェクトともなれば数百名体制の規模の案件を手掛けることも日常的です。アクセンチュアはお客様企業の経営層・現場の皆様と共にプロジェクトを推進していく伴走者となり、お客様企業をご支援してまいります。