真にビジネスシーンに貢献するクラウド移行

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やビジネスアジリティの向上を目指している日本企業の多くで、既存システムのクラウド移行が計画または実行されています。しかし、クラウドが普及し始めてから相当な時間が経過したにもかかわらず、自社のクラウド移行が期待通りに進んでいないことを多数の経営者が課題として捉え、悩んでいるのが現状です。

たとえば24時間/365日で稼働している工場系システムなどをクラウドへ移行するには、日常業務への影響を最小化しながら、周辺システムを含めた移行計画を練らなければなりません。ですが実際には同じタイミングで移行を必要とするシステムが数十、数百に及んでしまうケースもあり、物理的あるいはその他の理由で移行を断念せざるをえない場合が少なくないためです。

このように既存システムのクラウド移行を自助努力だけで進めるには社内の関係部署にとって多大な負担となるばかりか、その難易度ゆえに移行プロジェクトが失敗するリスクさえあります。

アクセンチュアではお客様企業が真にクラウドから価値を創出するには、やみくもにクラウド移行を推進するのではなく、クラウドを梃子(てこ)とするIT変革シナリオを仕立てたうえで、ビジネス価値創出を狙うアプローチが有効であると考えています。そうした変革シナリオを描くには、下図のような5つの観点が必要です。

クラウドから価値を創出するための5つの観点

こうしたシナリオに基づくアプローチで、スムーズなクラウド移行の実現するサービスが、アクセンチュアの「リーン・クラウドマイグレーション」です。リーン・クラウドマイグレーションは迅速なクラウド移行を支援するサービスであり、お客様のビジネスへの貢献および投資の最適化という観点で設計されている点を特色としています。

計画立案から実行フェーズまで、一貫した対応

リーン・クラウドマイグレーションは、アクセンチュアが培ったノウハウと方法論の適用でお客様のビジネスシーンに貢献するべく構成されたソリューションです。

ビジネスへの影響を含むハイレベルな診断の実行、迅速な取り組みがどのように中長期的に投資抑制・コスト削減効果につながるのかなどのご説明を踏まえ、診断結果に基づくソリューションの提供がリーン・クラウドマイグレーションの特長です。クラウド移行計画の立案は多くのコンサルティングファームやSI企業が提供していますが、アクセンチュアのソリューションは計画立案にとどまらず、移行フェーズから運用フェーズまでの一貫した対応力と実行力で高い評価を得ています。

下図に示した様に、リーン・クラウドマイグレーションは、提案フェーズとデリバリーフェーズにおいてアクセンチュアのアセットとなるツールやノウハウを活用しながら、お客様のスムーズなクラウド移行をご支援しています。

リーン・クラウドマイグレーションにおけるフェーズとツール活用

図:リーン・クラウドマイグレーションにおけるフェーズとツール活用

3つの領域での「最大活用」

リーン・クラウドマイグレーションは診断、計画・実行の2つのフェーズで構成され、以下3領域の効果最大化を提供価値としています。

1. 自動化ツールの最大活用

クラウド移行診断において、専用ツール「myNAV」を活用し、移行先アーキテクチャや計画立案を自動化します。マイグレーション作業は進捗管理・自動化ツール「myNav migrate」を適用することで移行工数や管理工数の大幅削減を実現します。

2. クラウドファクトリーの最大活用

クラウド移行診断結果、および自動化した計画・デザイン工程のマネジメントは、クラウド技術に特化したオンサイトクラウド移行チームが担当し、グローバルでアセット化されたデザインパターン(移行ソリューションの型)を適用することで品質を担保しながら効率的に、かつ短期間で実行します。

マイグレーションの実行やテスト工程は、アクセンチュアのインド拠点を中心とした世界最先端の「クラウドファクトリー」を活用します。このファクトリーモデルは、リーン・クラウドマイグレーションの方法論に基づくものであり、クラウド移行の管理工数を極小化するという効果が得られます。

3. グローバルノウハウ/アセットの最大活用

オフショア活用をプランニングする際、日本側とオフショア側で共通のデザインパターンを持つことで、グローバル規模のノウハウやアセットの効果を最大化します。マイグレーションの実行フェーズにおいても、スコープと役割分担の標準モデルをファクトリーモデルとして適用することでマネジメント工数の極小化を狙います。

これらのツールやアセット、ノウハウの活用により品質を担保しながら、より効果的かつより期間を短縮したクラウド移行に貢献するのがリーン・クラウドマイグレーションの価値だといえます。

国内外で増えている大規模クラウド移行の成功事例

アクセンチュアのリーン・クラウドマイグレーションはすでに国内外で豊富な提供実績を有しています。

日本国内ではデータセンターの契約更改にあわせた100~300台規模のクラウド移行の実績がございます。また、お客様の状況にあわせ、アクセンチュアとクラウドプロバイダーの間に築き上げられた密接な協業関係を活用し、リーン・クラウドマイグレーションの方法論を標準適用した場合よりもさらに短い期間でクラウド移行を了しているケースもございます。一方、規模の面では、あるグローバル企業の例では、1カ月あたり約800台のペースでクラウドへの移行を実現しました。

また、武田薬品グループの事例では、クラウドファーストのアプローチを採用して差別化をもたらさないテクノロジーや自社データセンターの削減を進め、80%ものアプリケーションのクラウド上で運用することで支出の抑制を図っています。

安元 直子

テクノロジー コンサルティング本部 インテリジェントクラウド アンド インフラストラクチャー グループ マネジング・ディレクター

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