近年、北米を中心として、サプライチェーン領域でアウトソーシングを活用する企業が増加しており、世界的な潮流となっています。しかしサプライチェーンと一口に言っても、その領域は企業活動のほぼ全域にわたります。そのため、具体的な課題は各領域を担当する本部長・部長クラスの個々人によって大きく異なるのが現状でしょう。まずここでは、領域別の課題やニーズを俯瞰してみます。
設計・開発(Engineer):設計をデジタル化し、設計や開発を担う人材もリスキルによってデジタルへ適応したい。
計画立案・需給(Plan):欠品を最小化しつつ在庫削減に努めるなどの、従来からある課題の解決をAI・データ分析などの手法を取り入れて進めたい。
調達(Source):調達価格を低減して一層のコスト削減を実現したい。調達に係るオペレーションを効率化し、業務コスト構造の最適化を目指している。
製造(Make):製造工程を自動化し、徹底的な効率化を図りたい。経費や間接費を削減し、利益率の改善に貢献したい。
物流・配送(Deliver):増大している物流コストを抑制しつつ、透明性の高い物流を実現したい。合わせて、スケーラビリティを確保も必要と考えている。
アフターサービス(Service):補償コストをいかに抑制するかが喫緊の課題となっているほか、業務のオペレーションコスト削減への要請も高い。
上記の各領域に関する現状をより掘り下げて分析していくと、設計開発や製造、アフターサービスでは、BPOによって得られる効果が特に大きいと見込まれます。その他の領域は、デジタル変革(デジタルトランスフォーメーション、DX)による付加価値向上の余地が大きく、旧来型の業務モデルからの脱却がBPO活用の大きなテーマです。
アクセンチュアのサプライチェーンBPO専門家チームは、お客様企業が抱える業務現場の「ひと」の問題と、組織・部門横断のデジタル化を両輪で解決するスペシャリスト集団です。総合コンサルティング企業としての強み、デジタルテクノロジーへの知見、そして各業務領域の専門知識や経験を有する「その分野をコア業務として取り組むプロフェッショナル」が一体となってお客様のサプライチェーン改革をご支援しています。