調達領域の改革における3大課題

一般的に調達の業務領域は、調達資材を調達戦略を立て・調査・依頼・査定・価格交渉・選定・発注し、納入・検収のプロセスを経て、請求書の処理によって支払いが完了するまでの一連の流れを持つ業務であると理解されています。昨今、調達領域はデータの可視化を中心とするデジタル変革(デジタルトランスフォーメーション、DX)が進んでおり、より賢く、より効率的なソーシングの実現へと変革が進んでいます。

一方で、購買プロセスには効率化・高度化にむけて更なる進化をできる点が多く見受けられます。非効率的な業務や更なる高度化が望める業務が多く残存しております。コロナ禍によるリモートワークへの社会的要請はあるものの、調達業務のリモート化は思うように進んでいない企業が多いという状況です。ペーパーレス化やリモートワーク導入と合わせた業務環境や業務アプローチのデジタル化が喫緊の課題です。

また、企業のマネジメント層においてコスト削減は常に意識されている課題です。多くの企業がソーシングの見直しによるコスト構造改革に取り組んでいますが、お客様へのヒアリングを通じて多く寄せられる課題・チャレンジとしては、以下の3つが主要課題といます。

  • 間接材購買機能とソーシングの更なる強化
  • ガバナンスやコンプライアンスの徹底強化
  • 急速な業務のデジタル化および超高度化・効率化

間接材購買機能においては、集約効果によるコスト削減や購買プラットフォームシステムによる集中購買の実現などが解決の具体的な道筋として知られています。

間接材購買機能において、集約効果によるコスト削減や購買プラットフォームシステムによる集中購買の実現などが解決の具体的な道筋になります。

成功報酬モデルによって、お客様は成果のみの享受も可能

日本企業が新しい調達モデルを実現するには、どのようなアプローチが有効なのでしょうか。

たとえば、「間接材購買専門の新組織」を設置してソーシング(Source to Contract)を担うチームと発注以降の業務(Procure to Pay)を行うチームで分担する手法により、データ処理の合理化、コストダウンの実現を目指している企業は少なくありません。この方法は現代における理想的なモデルであると考えています。

そして、さらなる調達コストの最適化を推進するうえで有効な施策となるのが調達BPO/SSCの活用です。アクセンチュアの調達BPO/SSCは、お客様側の「新組織設置」と同時並行で、デジタル技術を活用するBPO/SSCセンターへの業務移管をお請けすることにより、抜本的なトランスフォーメーションの実現をご支援します。

お客様側では、それまでルーティン的な業務に携わっていた従業員の方々を高付加価値の業務へとシフトし、より戦略的な調達活動の展開などが可能になります。BPO/SSCをお請けするアクセンチュア側では、お預かり業務の徹底的なDX(運用型DXサービス)と同時に、豊富な知見・経験に基づくソーシングの最適化を目指します。

一般的な調達BPO/SSC支援では、人件費単価差(Labor Arbitrage)でお客様へコストメリットを享受いただくモデルが旧来から多く見られますが、アクセンチュアでは、戦略立案・コスト削減機能強化・コア業務への工数シフト・継続的業務効率化等の一連のコンサルティング支援が可能です。また、「セルフファンディング型の改革推進」(成功報酬モデル)でのサービスも請け負わせて頂いている事例がございます。調達全体のコストを大きく抑制することで投資余力を生み出し、改革の原資とするアプローチであり、お客様は支払費用捻出のために社内を駆け回ることなく、アクセンチュアへ調達領域における全般支援を請け負わせて頂くことで、戦略からコスト削減改革、さらにはPTP領域でのBPOへの依頼が可能となります。

業務の集約においても、効果的なメカニズムを熟知する専門チームがお客様に最適なBPO/SSCのモデルを設計することに加え、過去の取引や因習による非効率的・非合理的な調達の解消など、ガバナンス強化も遂行します。

カテゴリー戦略から管理報告までの一貫性あるサービス

アクセンチュアの調達BPO/SSCでは、ソーシングの専門人材が常駐するオフショアやニアショアを最大限に活用するほか、業務の高度化・自動化を可能にするデジタルツールによって徹底した効率化を行います。アクセンチュアでは、世界中のお客様のBPOをお請けする中で洗練させてきたツールやアセット群を体系化したSynOps(資金&財務会計や、マーケティング&調達マネジメントの部門において、業務効率の方法や自動化のプロセスを示唆・運用するエンジン)を価値の中心に位置付けています。

たとえば、アクセンチュアでは業務の内容や種類ごとに最適なソリューションをご用意しており、お客様の業種・業界を問わずに業務の超高度化・超効率化を実践しています。データ化した業務のRPAによる自動化や、グローバルスタンダードな調達ソリューションの活用などはその代表的な例です。

カテゴリー戦略から管理・報告業務まで、調達プロセス全体を一貫してアクセンチュアにお任せいただける点も、お客様から高いご評価をいただいています。こうしたアクセンチュアのサービス品質は第3者評価においてもマーケットリーダー企業として位置づけられています。工数が掛かる見積もりや交渉といったプロセスはもちろん、ビジネスアウトカムの実現まで、エンド・ツー・エンドでサービスをご提供しています。

その際も、アクセンチュアは成功事例から得られる示唆やパターンを押し付けることはなく、お客様に寄り添う伴走型のBPO/SSCや運用型DXサービスを展開しています。現在の業務に基づく「あるべき業務プロセスの再設計(ゼロベースでの検討)」からご提供する点が、アクセンチュアのBPO/SSCの特長です。

特にカテゴリー戦略においてアクセンチュアは、国内およびグローバルで蓄積した知見に基づく最適な戦略をご提案します。「マーケットでの値動きを把握した、より安価/適正価格での調達」「有望な新規サプライヤー情報」などもアクセンチュアの調達エキスパートは熟知しています。

伴走型協働ソーシングで、調達のインテリジェント化へ

業務改革の点では、お客様企業におけるリモートワーク推進の最大のネックである紙書類の処理においてアクセンチュアはBPOセンターにてすべてデータ化し、サプライヤーからの情報をセキュアなクラウド上に集約しています。お客様は画面上で必要書類にアクセスできるため、業務のペーパーレス化とリモートワーク環境の実現を一石二鳥で成し遂げられます。

このような方法論やソリューションを用いて、お客様の調達分野のインテリジェント・オペレーションをご提供するアクセンチュアの調達BPO/SSCは、まさに「伴走型協働ソーシング」の理想形であるといえます。

梅原 里美

オペレーションズ コンサルティング本部 デジタルプロキュアメントサービスリード マネジング・ディレクター

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