調査レポート

概略

概略

  • 半導体業界にとってクラウド技術は目新しいものではないにもかかわらず、企業への導入は遅れています。
  • アクセンチュアは、クラウドが半導体業界に影響を与えている5つの市場動向(サイバーセキュリティ、製品ポートフォリオ、労働力の削減など)を明らかにしました。
  • 過去5年間で、この業界の規模は時価総額3倍の2兆ドルに達しましたが、成長ペースを維持するためには大きな変革を進める必要があります。


変化に消極的なイノベーション産業

半導体業界にとって、決してクラウド技術は真新しいものではありません。実際、この業界は、他の業界が今日のような大きなディスラプターとなる支えとなってきました。しかし、半導体業界は、自らが開発支援したクラウド技術を自らの業界の機能として組み込むことに手間取っています。.

半導体メーカーのセキュリティやイノベーション能力に対する懸念が、クラウド導入を妨げる要因となっている企業もあるようです。アクセンチュアはこうした懸念を把握しており、現在の成熟したクラウド・ソリューションは、オンサイトシステムを超えるセキュリティ強化や自動化技術などの機能を備えています。

本調査では、コスト削減や戦略的優位性の活用、クラウドの力を活用するためのベストプラクティスについて詳しく説明しています。

クラウドがけん引する市場動向

半導体業界はシリコンサイクルの影響を強く受けるため、新たなビジネスへの移行は、特に繰り返し市場変動の影響を受けるため困難を極めます。アクセンチュアの調査では、このような傾向がクラウド導入の現状につながる主要な要因として見ています。

半導体業界の循環的な性質と、クラウドがシリコンとムーアの法則、サイバーセキュリティ、製品ポートフォリオと顧客管理の分野にどのような影響を与え、労働力と人材不足を軽減することができるのかを示す。

クラウド変革の必要性は、半導体業界の市場動向によって高まっています。

クラウドの効果をすぐに引き出す

IC製造ではクラウド技術の導入は大きなメリットをもたらしますが、新興企業にとってはよりそれぞれに合わせたアプローチが強く求められます。業界全体において、クラウドは組織全体の戦略的メリットをもたらします。詳細レポートでは、8つの主要なメリットが明らかにされていますが、ここではそのうちの一部をご紹介します。

透明性

可視性を高め、サービス消費指標を詳細に把握することで、ビジネス消費とコスト管理を改善します。

イノベーション

クラウドによって促進された半導体機能のイノベーションにより、最高レベルの信頼性を実現し、イノベーションのペースを最大化します。

全て見る

エコシステム全体への応用の可能性

半導体業界のエコシステムは、ハイテク業界の中でも他に類を見ないものです。たとえば、競合相手と協業相手の境界線が曖昧で、そういった関係の中にある一部がクラウドの力を活用すると、連鎖的に他の関係者も利益を得られるという状況が生まれます。

IP設計企業

物理的な製品を製造していないため、クラウドはエンジニアリングタスクやデータドリブンのタスクを処理・分析するための強力で手頃なツールとなっています。

ファブレスメーカー

ハードウェア企業はクラウドに慣れていますが、インフラ機能をクラウドに移行することで、さらにコスト削減が可能です。

装置メーカー

IPセキュリティは、データを収集、格納、分析してプロセスを改善することによって成長を遂げる製造業者の基盤となるものです。

エンジニアリングデザインオートメーション

現在、クラウド導入の最先端企業は、多量のITワークロードを維持するために、分析力とコスト削減を必要としています。

ファウンドリ 

クラウドを活用してデータを保存・分析することで、情報を容易に活用してより直感的な生産・性能分析ができるようになります。

垂直統合デバイスメーカー(IDM)

ファブレスやファウンドリ同様、IDMも多量のIT処理を行い、製造ワークロードをクラウドで管理することでメリットを得ています。

全て見る

手をこまねいている暇はない

イノベーションは最新性が問われるものであり、半導体業界の成長の遅れをこのまま静観する理由はありません。しかし、企業構造や能力のすべてに目を配るには骨が折れることでしょう。将来に向けてイノベーションのペースを加速させるためにはクラウドがカギとなり、半導体企業が変革を始めるためには4つのステップがあります。

まずは、クラウドが価値をもたらす領域ごとに明確なビジネス目標を定義

オンプレミスで実行し続けるプロセスとクラウドへ移行するプロセスの区別を決定するソーシング戦略を設計

現在のアプリケーションがクラウドに対応するか否かを評価し、リプラットフォームするか、廃止するか、現状維持のまま移行の3つに分類

アナリティクスの活用と新しい働き方を促進する運用モデルの開発

全て見る
アクセンチュアは、今後3年間で30億ドル超の投資を行い、お客様の迅速な「クラウドファースト」企業への変革実現を支援します。

著者について

Ryosuke Sato

Managing Director – High Tech Industry, Japan


Syed Alam

Managing Director – Strategy & Consulting, Semiconductor, Global Lead


Sean Crabtree

Managing Director – Technology, Strategy and Advisory, North America


Jason Mitchell

Managing Director – High Tech, Cloud, Global


Anand Natraj

Managing Director – Technology, High Tech & Industry X


Ram Ramalingam

Managing Director – Industry X, Technology Global Lead AND Intelligent Products & Platforms Global Lead


Nick Sidhu

Managing Director – Intelligent Cloud & Infrastructure, North America

関連コンテンツはこちら

クラウドプラットフォーム業界で成長を持続するために
クラウド化が迫られる通信業界(英語)

ニュースレター
ニュースレターで最新情報を入手(英語) ニュースレターで最新情報を入手(英語)