調査レポート

概略

概略

  • COVID-19の感染拡大の影響を受けて、多くの業界や企業ではデジタルトランスフォーメーションの推進が喫緊の課題となっています。
  • すでにクラウドインフラを導入している企業は、追加のコストを負担することなく、容易に事業を拡張することができます。
  • クラウドプラットフォームのプロバイダーは、企業における事業の立ち上げや効率的な運営、新たな製品/サービスの開発、デジタル化を支援しています。
  • アクセンチュアは新たなフレームワークの提供を通じて、クラウドプラットフォームを活用したサービスの拡張と迅速な成長をサポートします。


変化に対する回復力を高める

COVID-19感染拡大の終息が未だ明確に見えない中で、以前と全く同じ生活、働き方に戻ることはないと多くの方が感じていると思います。今回我々が改めて学んだことは「予測が困難な変化はこれからも起こりうる」ということではないでしょうか。

変化に対してヒト、システムともに柔軟性、レジリエンスと呼ばれる問題が発生した際の回復力を高めることは、多くの業界や企業にとって喫緊の課題であり、経営課題とも言えると考えております。

ヒトに関しては「働き方改革」と呼ばれ、どこからでも、都合の良い時間に働き、それを適切に評価する働き方の推進が進んでいますが、システムは何が求められるのでしょうか。

働き方改革が進むヒト、従業員を支える自社のシステムも柔軟性、レジリエンスを高めるためにクラウドプラットフォームの活用を進めることは自明に近く、如何に早く実現して、ビジネス上の成果に結びつけるかスピードの勝負になってきています。自社にとってどのクラウドプラットフォームを活用すると最短距離でビジネス上の成果にたどり着けるのでしょうか。

アクセンチュアは国内を問わず、海外のクラウドプラットフォームのプロバイダーをご支援、または一緒にクラウドプラットフォームを利用する企業における新規事業の立ち上げや効率的な運営、顧客接点のデジタル化を推進しております。

たとえば、楽天モバイルの事例はアクセンチュアがクラウドネイティブのネットワークをゼロベースで構築、さらにサービス展開もご支援したモデルケースです。

これらの経験を活かして、クラウドプラットフォームを活用したサービスの拡張と迅速な成長をご支援致します。

クラウドビジネスの成長の背景

COVID-19がもたらしたパンデミックは、クラウドテクノロジーの価値を再認識させる結果となりました。まったく予期していなかった突然の事態によって、システムのレジリエンス(回復力)やアジリティ、適応性、拡張性は、政府機関や企業のほか、さまざまな組織にとって、まさにこの危機を乗り越えるための最優先の課題となっています。一部の業界では、遠隔医療やテレビ会議、eコマースなどにおける爆発的な需要の拡大に応えるために、短時間での規模の拡張を迫られる一方、ライブイベント&エンターテインメントのほか、旅行、カーシェアリングといったサービス領域では、一夜にして需要がゼロになり、事業規模の見直しを強いられた業界もあります。

アクセンチュアは世界中の主要なクラウドプロバイダーとの強固なパートナーシップの中で、高度な専門知識を備えたクラウドエキスパートが数多くのクライアント企業にサポートを提供しています。

クラウドプラットフォームのプロバイダーは現在、パンデミックの中で新たな成長を模索する企業を支援する重要な役割を担っています。たとえば、コラボレーションプラットフォームは、ロックダウンの状況下においても従業員同士がつながりを維持しながら、業務を遂行できる環境を提供します。社会生活の観点においても、ソーシャルディスタンスの要請によって離れ離れになっている友人や家族とのつながりを支える橋渡しとなっています。さらに、多くの企業にとってクラウドインフラは、追加のコストを強いられることなく事業を拡張するための不可欠な基盤でもあります。

このように急速に変化する環境の中で、クラウドプラットフォームプロバイダーはキャパシティの拡張とイノベーションに積極的に投資し続けることで、市場におけるシェアを競いながら、デジタルトランスフォーメーションを加速するクライアント企業をサポートしています。多くのプロバイダーは今後の収益拡大を見込んでいますが、クラウド移行に伴う長期的な課題とコストの問題大企業のIT資産/データ資産をめぐる獲得競争が起こっています。

激化するシェア獲得競争

クラウドインフラへの投資は急拡大し、2020年第1四半期には290億ドル(約3兆円)に達しました。リーダー企業と位置づけられる MAG(Microsoft/Amazon/Google)は自社の製品ポートフォリオの拡充やパートナーエコシステムに大規模な投資を続けています。また、Facebookのように従来型の消費者向けプラットフォームを持つ企業はその規模のメリットを活かし、リーダー企業との真っ向勝負に挑むための新たなソリューション開発を進めています。

2020年第1四半期におけるクラウドプラットフォームの市場シェア

つまり、クラウドプラットフォーム市場におけるポジションの獲得をめぐって、業界をリードするプロバイダーとチャレンジャーの間での競争はますます激化しています。

クラウドプラットフォーム業界においてさらなる成長を遂げるには

業界におけるポジションをめぐる熾烈な競争の中で、クラウドプラットフォームプロバイダーは、次のような重要課題に取り組む必要があります。

短時間、安全なクラウドへの移行

クラウドプラットフォームプロバイダーの多くは、企業向けの移行ツールとベストプラクティスに積極的な投資を行い、より再現性の高い移行プロセスを確立しようとしています

業種別ニーズへの対応

すでに多くのクラウドプラットフォームが、クラウドサービスの一環として業種別の垂直的なユースケースを提供しています。業種別のユースケースを作成することで、金融やヘルスケア分野の規制上のニーズに応え、問題解決までの時間や実装にかかる時間を短縮できます

爆発的な需要の増大を見越したインフラ拡張

現在のクラウドプラットフォームプロバイダーには、データセンター、ネットワーク&ハードウェア、カスタマー&パートナーサクセス、自動化/ゼロタッチを志向したオペレーションの強化による、決して中断することのないサービス提供が求められています

エンジニアリング能力のさらなる高度化

レガシーアプリケーションや古いプロセスを使い続けている企業も多いため、機械学習やセキュリティ、データアナリティクスなどを活用してクラウドプラットフォームにさらなる最適化の余地はないかを見定めていく必要があります。それを支えるためのエンジニアの質と量を両面で強化する必要があります

レジリエンスと拡張性を備えたバックオフィスの構築

クラウドプラットフォームプロバイダーは、柔軟性に欠ける手作業のプロセスを自動化/最適化されたベストプラクティスに変革することで、エンドユーザー体験の向上への貢献が求められます

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クラウド業界のリーダーとの協働による未来の開拓

クラウドプラットフォームプロバイダー間における競争は国内、海外を問わず、またソフトウェアだけに留まらずスマートスピーカーなどハードウェアの領域へも広がって来ています。アクセンチュアはクラウドプラットフォームプロバイダーがさらなる成長を遂げるため、勝つためのストーリー作りからカスタマーサクセスまでEnd to Endでご支援することで目指している場所まで伴走致します。

関連資料: BuzzFeed Snags HuffPo: The Information’s Tech Briefing
関連資料: As Cloud Adoption Booms, Integration and Talent Remain Challenges

廣瀬 隆治

ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ 通信・メディア プラクティス日本統括 マネジング・ディレクター


Robin Murdoch

Managing Director – Software & Platforms, Global Lead


Alok Mirchandani

Managing Director – Accenture Technology


Cullen Ruegemer

Managing Director – Technology, North America

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