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調査レポート

概略

ナッジ理論の台頭とデジタルによる「行動変容」の「介入」の急速な進化

多様化する人々の価値観に応えるために求められる全方位的な経営

先進事例に見る行動科学に基づいた変革モデル

ウォルマート(米国):行動科学の専門家チームによる分析を通じて、来店客の購買意欲を向上

ヴァージンアトランティック航空(英国):300名以上のパイロットの行動変容を通じて、燃料消費とCO2排出量を削減

行動科学とデジタル技術の融合によるさらなる発展の兆し

PepsiCo – 労働災害防止ウエアラブル

労働者の怪我防止・減少を目的に、製造および流通センターで働いている労働者にKinetic社開発のReflexウェアラブルデバイスを装着し、正しい姿勢や動きを誘導。不適切な持ち上げや負担になる姿勢を減らし、緊張と捻挫による負傷の削減を図っている

NTT - バイオデジタルツイン

身体の異常の早期発見による予防や治療を目的に、生体情報やそれらに影響を与える行動情報、臓器機能のデジタルマッピング、心身状態の予測シミュレーションなどをサイバー空間で精緻に写像。より個別化/最適化された行動変容を伴う医療支援を提供している

トヨタ – 技術伝承MR

自動車の点検・整備作業の効率化とトレーニングを目的に、Microsoft社開発のMRデバイスHololensを活用、配線図、艤装図、部品名称などを3Dで実際の車に合わせて表示。従業員の効率的で正確な作業遂行や体験的な学習をサポートする

東京大学鳴海研究室 - VRダイエット

人間の感覚間相互作用を利用し、VR技術との組み合わせでバーチャルな食体験を実現。例えば擬似的に食べ物の大きさを変え、満腹感を変えず食べる量を減らさせるという研究がある。感覚間相互作は感覚や知覚の変化だけでなく、意思決定プロセスに深い関わりのある情動にも変化をもたらすと言われており、これらを応用したクロスモーダル人間拡張技術の研究が前進している

Honda – 知能化運転支援

運転ミスが起因となる交通事故の事前回避を目的に、センサー・AI技術を活用した運転者一人ひとりに寄り添う運転支援技術を開発。この取り組は、脳内における知覚プロセスやリスク認識といった「人を理解する研究」を基軸としている。また、この技術を他の交通者と通信技術でつなげたネットワークの構想もある

Accenture - Coconoma

ビジネスでの対話のシーンにおいて、対話者が共感 (ラポール) 状態に至り、潜在的な意識を引き出し新しい価値の創出につなげることの重要性を踏まえ、バイオセンシング/AI技術を活用し話者間の共感状態を可視化、即時フィードバックによる対話の質上げの取り組みを実施。共感状態では話者間の脳波など生体情報・身体動作が同期するという実証実験をベースとしている

行動科学を自社の変革テーマに組み込み、組織を再構築する

透明性と倫理的な活用の重要性

チーム紹介

藤井 篤之

ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター

朝山 絵美

ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター

海津 恵

ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ 人材・組織 プラクティス マネジング・ディレクター

乾 靖志

ビジネス コンサルティング本部 コンサルティンググループ 人材・組織 プラクティス シニア・マネジャー

芦沢 國正

ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ カスタマー&セールス プラクティス シニア・マネジャー 博士(工学)

エドアルド​・クランツ

Accenture Song マネジング・ディレクター 兼 デザインリーダーシップ エグゼクティブ

保科 学世

執行役員 ビジネス コンサルティング本部 データ & AIグループ日本統括 AIセンター長 アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京共同統括 博士(理学)
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