経理・財務・経営管理領域における課題とDXへの障壁

近年のCFOを取り巻く経営課題はますます複雑化しています。本社内の経理部門の業務効率化、透明性の向上、データドリブンの意思決定を実現するための施策や、子会社や海外現地法人のガバナンスなど、デジタル変革(DX)を軸として取り組むべきテーマは明らかに拡大しています。

追い討ちをかけるように、2019年度末を直撃し、2020年度にも大きな影響を残したコロナ禍は、日本企業に「決算を確実に遂行するためのプロセスの刷新とデジタル化」を強く意識させました。従業員に出社を余儀なくさせる紙や押印に依存したプロセスの是正の議論が最も高まった1年であったといえるでしょう。

マクロ的に見ても、日本の労働人口減少は確実であり、コストをかけて採用した人材を低付加価値のオペレーションに従事させ続けることは得策ではありません。獲得した優秀な従業員にデジタル関連スキルを習得してもらいながら、経営の意思決定を強くサポートする高付加価値人材へとシフトしてもらうことが喫緊のテーマとなっています。

アクセンチュアのBPOにおける経理・財務・経営管理のケイパビリティは、これらの課題に正面から取り組むほか、日本企業の経営や事業継続性の課題・リスク回避のニーズにお応えします。また、グローバル展開しているデリバリーネットワークが、お客様の必要とする地域・言語・カルチャーや商習慣を幅広くカバーしたサービスをご提供しています。

テクノロジーで経理・財務業務を構造改革

コンサルティング企業であるアクセンチュアには、経理・財務や経営管理の領域に精通した専門のコンサルタントや、AI・データアナリティクスの専門家が多数在籍しています。先進テクノロジーの「目利き集団」であるアクセンチュアのチームは、日々登場する膨大な新しいツールを調査・評価することで日本企業のお客様にとって「真に役立つツールとテクノロジー」を選別しています。

一般的に決算は「過去1年間のデータを取りまとめる仕事」だとされていますが、作業だった業務を先進のデジタルテクノロジーで手自動化し、さらに蓄積したデータから将来を予測するといった、データ活用による示唆を得ることも可能になります。

たとえば、売上・請求処理のデータと支払い状況のデータを分析することで「この取引先には支払い遅延のリスクが○○%のある」「この顧客が期日通りに正しく入金する可能性は○○%である」といったような従来の人の目では気づかなかった新しい情報が得られます。こうした情報を活用して営業部門を通じてフォローアップすることで、経験と勘に頼っていた属人的な業務の是正と、円滑な経理業務が実現となります。

業務プロセスにAI・データ分析を取り入れることで自社の経営状況のより詳細な可視化が実現するほか、レコメンドのシステマティックな展開などによって、自社のキャッシュフロー改善にも大きく貢献します。

経費処理のプロセスも、従来は担当者による1件1件の目視確認が一般的でしたが、AIと組み合わされたOCR(光学文字認識)を利用することで、領収書等の読み込みと判定の高速化と正確性向上を実現します。経費の発生経緯や過去の状況との照合がスピーディになるだけでなく、不審点をAIが即座に判定して担当者へ通知。担当者は「あやしい伝票だけを抽出して、起票者へディープダイブする」といった対応(不正予防)が可能となります。

一例として、タクシー利用や接待などに係る経費に関する実態の把握、内訳の透明化を効率的に行えるなど、お客様からは高いご評価をいただいています。

また、手形の取引など日本で根強い商習慣にも対応して業務プロセスの最適化を施しているほか、RPAなど先行投資が必要な領域においても、アクセンチュアはビジネスアウトカムへの貢献を重視したサービスをご提供しています。成果報酬型モデルにも対応しています。

このように、アクセンチュアのBPOは単なる業務代行ではなく、テクノロジーの活用による新しい価値を付加して業務改革をご支援するものです。定型的でマニュアル化しやすいトランザクション業務(オペレーショナルな作業)は機械化し、貴重な人材は「頭脳を使う仕事」へと労働時間の使い方を変えることができます。

BPOオペレーターと二人三脚でのDigital BPRの推進

インテリジェント・ファイナンスの実現へ

アクセンチュアの経理・財務・経営管理のBPOは単なる人件費単価の差でコストメリットを出すサービスとは根本から異なる思想で設計されています。アクセンチュアのBPOは、経理部門の業務構造改革によるインテリジェント・ファイナンスを実現し、いうなれば「業務プロセスをピカピカに磨き上げる」ことで価値を創出しています。

この過程においてアクセンチュアはお客様の業務を伴走し、お客様の現場の方々とスクラムを組む一体運営でBPOを展開します。そのため、業務プロセスがブラックボックス化することはありません。

決算プロセスの開始前には、その年の決算をどのように実施していくか、昨年度との違いは何かといった要点をお客様とすり合わせし、デリバリーを担当するチームと情報の共有・アップデートを頻繁に行います。支払い等の業務においても、調達のプロセスとシステム連携することでコンプライアンス向上と業務効率の改善を両立しています。

以上のような価値を組み合わせによって、アクセンチュアの経理・会計・経営管理のBPOは幅広い業界のお客様の業務プロセス改革をご支援しています。

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