こんにちは。

ビジネス コンサルティング本部のインダストリーコンサルタントとして、ヘルスケア分野を担当しているマネジャーのMidoriと申します。

このブログにたどり着いた方々、きっと本当に様々なバックグラウンドをお持ちだと思います。アクセンチュアは幅の広い会社ですが、医療やヘルスケアのイメージは少ないかもしれません。今回、私の転職の背景、特に現在のプロジェクトにもつながる興味・関心部分についてご紹介します。1つのケースレポートにはなりますが、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

医師として医療・医学系の現場を20年近く経験して感じたこと

 

私の場合、医師として医療・医学系の現場を20年近く経験した後、現在のコンサルティングの仕事につきました。臨床医、医学部教員、基礎研究者、医療ベンチャー、臨床では、地方/都心、公立/私立大学、大中規模病院/診療所と、幅のある立場、設定で仕事をしてきた中で、コンサルティングという職種につくとは長い間考えもしなかったのが実情です。

臨床実習が始まった学生の頃から、「本当は患者さんの事をもっとよく知って、患者さんと共通理解を得た上で診療したい。でも、診療時間は十分にとれない。データをうまく使うなど、もっと良いやり方があるのでは、、?」と、漠然とした疑問を持っていました。この頃はPersonal Health Record (PHR)とう言葉も知りませんでしたが、今でいうPHRの事を考えていました。

その後、「お、これで医療も少し変わるかな?」と思う出来事はちょこちょこありましたが、大学病院への電子カルテの導入や臨床ガイドラインの整備など、その程度でした。世の中は、買い物でも銀行取引でもオンラインでデータを扱い、どんどん便利になっていく。なのに、10年以上たっても、医療のやり方を振り返ると、「あれ、ほとんど変わってない、、」という点は不思議でした。

ある当直の夜、outcome-based, value-based healthcareについての本を読んだ時にも驚きました。Outcome-based医療とは、現在の出来高制とは異なり、患者が得る効果を評価する取組です。自分が日本の診療報酬制度に覚える違和感を含め、系統だった分析をもとにした変革の動きが記載されており、「出版されて10年、自分は全く知らなかった、、」と衝撃でした。「世の中や仕組みが変わるのを待つだけよりも、現状とその理由を理解し、目指す方向への変化に関わりたい」とその頃から考えるようになりました。

 

アクセンチュアに転職してみて

 

その後、コロナや巡り合わせもあり、現在はアクセンチュアでヘルスケア分野の仕事をしています。主なプロジェクトのテーマはPHRとスーパーシティ/スマートシティです。学生の頃からの疑問は、PHRの調査・研究・実証事業に携わりながら、また、outcome-based医療へのシフトは、スーパーシティ/スマートシティの取組の中での先端的な実現を目指しながら、あるべき姿とたどり着く方法を探っています。

「こういう事をやってみたい。こういう事を考えている人たちと仕事をしてみたい。」医師業の中で、考えることがあっても、表明したことはありませんでした。しかし、転職にあたり、伝えてみたら、本当にPHRやスーパーシティ/スマートシティの仕事をする事が出来、巡り合わせの有難さに驚いています。

実際、転職後は医師の頃とは仕事内容が全く異なり、「異文化交流」の日々です。留学してみて、「自分は言葉が話せなかったんだ」と認識する感覚は、これに近いかもしれません。とはいえ、自分が(そうは見えないけれど)帰国子女だったり、複数の職場を経験していたりするからか、「実はどうにかなる感」は不思議とあります(笑)。

アクセンチュアには様々な人がいて、違いを受け入れる素地があります。正直、つい2-3年前まではコンサルタントってあやしい職種(?)じゃないかと思っていましたが(本当にすみません!)、実際に飛び込んでみると、周りの方々は、皆さんまともで、面白くて、怖くないです。課題を解決するために、きちんと受け止めて、適切に考えて、しっかり伝えるのが仕事だけあって、社会への見方がするどく、活動力のある方が多いと感じています。

 

最後に

 

最後に、タイトル記載の「私は医療の変革時期に間に合ったのか。」仕事を始めて徐々に事情が見え始めた頃、日本全体では医療の変革への流れがまだ乏しい中で、ベンチャーや自治体など個別の動きが乱立して非効率的なようにも見え、もっと早くから関われたら良かったかと考えがよぎった時期もありました。本来、やるかやらないかで、間に合うも間に合わないもないのですが、結局、今の変化の時期を経験出来ている、これは間に合ったという事だなと。

最後になりますが、アクセンチュアには多種多様な価値観を受け入れる文化と、それを社会課題の解決に向けて昇華させる実行力があります。やるかやらないかと考えている方がいらしゃれば、ぜひ一緒にやってみましょう。
ここまでお付き合い頂き有難うございました。

 

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