将来を担う若い力が社会課題に挑む。「デジタル介護ハッカソン」

高齢化が進む日本において、介護分野での人材不足は深刻な社会課題です。アクセンチュアではITやデジタルの力で課題解決を目指すべく、ITや福祉などに関心を持つ若者を対象とした「デジタル介護ハッカソン」を実施し、新しいアイディアやイノベーションを生み出す機会を創出しています。

概要

アクセンチュアはコーポレート・シチズンシップ(社員による社会貢献)活動の一環としてSTEM*人材の育成に取り組んでいます。世の中が急速にデジタル化する今日、STEMに関する知識・スキルの習得は必須であり、小学生から大学生を対象に様々なプログラムを提供しています。

高齢化社会における介護は、若い世代にも関わる大きな課題です。一方で、日本の介護分野は様々な問題を抱えていながらも、IT活用が進んでいるとは言えず、ITの活用余地がもっとも広いと考えています。そこで、アクセンチュアは介護分野において学生が自ら課題を発見し、STEM技術を活用したソリューションを検討・構築する「デジタル介護ハッカソン」を発案しました。幅広い層の学生が早い段階から介護に関心を持ち、課題解決につながるイノベーションを生み出す人材へと成長し、介護業界へのITやデジタル化が浸透することを目指しています。

ハッカソン実施にあたり、介護分野への課題意識を持つ地域の行政団体やNPO団体と協業し、若者による地域に根差した課題解決のアイディア創出の場を提供しています。

*STEM(Science, Technology, Engineering, Math)

「デジタル介護ハッカソン」の
流れ

多様な専門性を持つ専門学校、大学、大学院などの学生がチームを組み、課題定義からソリューション開発までを行います。各チームにはアクセンチュア社員、介護施設で働く若手社員が1名ずつメンターとして参加し、それぞれの知識とスキルを活かしたサポートを行います。アクセンチュア社員は円滑なプロジェクト推進やSTEM技術などを支援しています。チームは4か月後に実施される最終報告会に向けて議論を重ね、アイディアを形にした試作品の実装を行います。

キックオフ

参加者が一同に介しチーム編成、進め方などの確認。アイディア出しのワークショップを実施。

アイディア検討

チームで解決すべき課題の設定と、その解決策についてアイディアを検討。

中間報告

各チームのアイディアを共有。介護現場経験者や専門家からフィードバックをもらい、さらにブラッシュアップ。

試作品作り

アイディアに基づいたアプリケーション等の試作品を製作。アクセンチュア社員は技術面も適宜サポート。

最終審査

試作品を見せながらこれまでの検討結果を発表。審査員評価・フィードバックを受け、受賞チームを決定。

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プロジェクトの特徴

STEM人材の育成と介護分野の課題にアプローチすべく、以下の5項目の実現を目指し企画設計、
運営を行っています。

人材育成

  • 介護領域の課題に、ITやデジタルの力で取り組む意欲のある人材の育成
  • 幅広い層の学生が介護に関心を持ち、将来のイノベーションを生む人材になるきっかけづくり

多様な学生コミュニティづくり

  • 地域における、多様なバックグラウンドを持つ学生コミュニティづくり
  • ITスキルのある学生、介護・医療の職業を目指している学生、デザイン等を学んでいる学生などのつながり

シーズ作り

  • 若者の発想による、新しいソリューションのタネづくり
  • ベンチャー企業との連携、自治体の補助金などを活用した事業化へのきっかけづくり

ハッカソンモデルの発信

  • 地域の社会課題解決、人材育成のためのハッカソンモデルのアセット化
  • ハッカソンモデルの全国への発信

先進的介護のイメージ発信

  • 介護福祉業界の人材増加に向けた、先進的介護のイメージ発信
  • 地域における、IT・デジタル技術を活用した先進的な取り組みの世間への発信

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アクセンチュアの役割

「デジタル介護ハッカソン」プロジェクトにおいて、アクセンチュアは大きく下記の6つ役割をしています。

企画構想

地域特色に合わせたハッカソンテーマを設定・企画 パートナーとなりうる団体に協業を打診し、プロジェクト立ち上げ

運営支援

パートナー団体と協力して、各参加チームの進捗状況を随時確認 随時開催される報告会に向けた準備を実施

勉強会

中間報告から最終報告間に「学生間交流会」、「資料作成・プレゼン講習会」を企画・開催

メンタリング

各チームに1名ずつアクセンチュアからPMOメンターを配置。各チームにおける円滑なプロジェクト推進をサポート

アイデアフィードバック

各チームが考えたアイデアに対して、アクセンチュア・地域介護事業者・テクノロジー事業者から定期的にフィードバック会を実施

中間・最終報告会での審査

各チームが作製した試作品を発表する最終報告会にて審査。優秀チームには賞与や記念品の授与と事業化の検討を促進

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創出された価値

ハッカソンは本取り組みの理念に共感頂いた各地域の大学、NPO法人・社団法人、テクノロジー企
業、介護関連事業者が中心となって運営しています。アクセンチュアは運営支援として参画し、各地域において持続可能な運営基盤づくりに貢献しています。今後も各地で開催を拡大していきます。
そして、ハッカソンで創出されたアイディアは、アクセンチュアが支援する学生NPO団体「STEM Leaders」の 社会課題解決プロジェクトへと場を移し、ハッカソン終了後も検討が進められています。

数字で見る成果

3

ハッカソンを開催した地域数

431

受益者数(スキル獲得、またはマインドセットに変化あり)

5

ハッカソン実施回数

メッセージ

札幌開催では学生や介護事業所の方を中心に多くご参加いただきました。ご協力いただいた介護事業者の方からの反応もよく、この取り組みで生まれたシステムをブラッシュアップし、現場への導入を目指していきたいとの声もいただきました。今後も本ハッカソンを通じて人材育成と介護業界のDXを支援していきたいと思います。


松井 健太郎

さっぽろイノベーションラボ 理事

参加者の声

介護プロジェクトチームで会津ハッカソンに出場しました。会津若松市の職員の方や介護事業所の方々から現場の意見を交えた実践的なフィードバックを受け、私達が考えた施策に足りない要素や新たな知見を得る事が出来ました。実際に現場の声を聞く事ができ、チームの前進に繋がりました。


早原 利香

参加学生

"2019年はメンター、2020年は会津拠点での運営メンバーとして参画しました。 将来を担う若者が、実際にモノを作りながら、福祉・介護領域での問題解決に取り組むチャレンジングな場でした。 今後はハッカソンによる受益者拡大に加え、ハッカソンでうまれた優れたアイデアを社会実装まで繋げることを期待しています。"

— 伊藤 如晏, アクセンチュア

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