Akio Ohkawa｜活躍中のアルムナイ紹介

What I do

50歳になったら転職しようと決めていた

新卒で入社して以来、一貫してテクノロジーコンサルティング本部に所属。エンジニアとしてキャリアをスタートさせてから、部門全体を見るマネジング・ディレクターとして経験を積んできました。アクセンチュアでの仕事はやりがいが大きく、充実した日々を過ごしていましたが、以前から私は50歳になったら転職して、まったく違う仕事に挑戦することを決めていました。

人生100年として75歳まで働くとしたら、その折り返し地点となるのが50歳です。50歳まではどんどん挑戦して自分のキャリアを広げ、成長していく時期。それに対して、50歳以降のセカンドキャリアは自分の経験を若い世代に伝え、社会に還元していく時期にしたいと考えていたからです。

老舗百貨店の情報システム担当へ

50歳になった2018年にアクセンチュアを退職し、現在は髙島屋で執行役員を務めています。転職のきっかけは、退職時期が迫った頃にアクセンチュアの同僚から「髙島屋が情報システム担当の後任を探している」と教えてもらったことでした。百貨店業界の知見はまったくなかったですが、担当者に会ってみたところ、その人柄に惹かれて「この人と働きたい」と思い、ご縁を感じて入社を決めました。

情報システム担当部長を務めたのち、現在は経営企画部長として会社やグループの将来を考える仕事に取り組んでいます。情報システム担当のときはテクノロジーの専門家としてアクセンチュア時代のような感覚で仕事ができていた部分もありましたが、経営企画部では会社やグループ全体の未来を考えて店舗戦略や人事戦略の提案をするなど、まったく新しい仕事に取り組んでいます。

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A day in my life

異質な存在であることが、自分自身の価値になる

髙島屋の中で、外部から転職してきた自分は異質な存在です。老舗百貨店である髙島屋と外資系のアクセンチュアとではカルチャーが真逆。入社して数年経ちますが、いまだに違和感を覚えることがたくさんあります。しかし、この違和感こそが私の存在価値だと考えています。長く働いてきた社員では気がつけないこと、言いにくいことを、私が外側の感覚で「もっとこうしたほうがいい」と話をする。それが私に求められている役割です。価値を提供していくためにも組織に馴染みすぎることなく、今後も異質な存在であり続けていきたいと思います。

こうした考え方の根底には、アクセンチュア時代に培った「Think Straight, Talk Straight」のマインドがあります。立場を問わずに必要だと思ったことははっきりと語る姿勢は、業界や仕事を変えても活きていると思います。

マネジング・ディレクター、子会社社長の経験を通して身につけた経営視点

アクセンチュア時代にマネジング・ディレクターとして経験を積む中で、テクノロジー視点だけではなく、経営視点を身につけることができた点も、今のキャリアに活きています。

お客様のIT部門のアウトソーシングを請け負う仕事を担当したときは、どのように事業を回していくか、人件費のバランスをどう捉えるかなど事業を俯瞰して捉える必要があり、ビジネスセンスを磨くことができました。また、400人以上のメンバーを抱えたプロジェクトを動かすこともあり、部門長でありながら、中小企業の社長のような仕事ができたことも貴重な経験です。

途中、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ（2012年アクセンチュアに吸収合併）の社長も経験させてもらいました。組織が急成長している時期で、多いときで2000人近い従業員がいたこともあり、社会的責任が非常に重い仕事だと感じていました。当時採用活動に力を入れていたのですが、「大川さんと仕事がしたくて入社した」という話を聞くことがあり、とても嬉しかったことを覚えています。若い世代と多く話をして意見に耳を傾けるというのは、当時も今も変わらずに、仕事をするうえで大切にしていることの1つです。

"いかに価値を提供していけるか。どこかに自分の爪痕を残す仕事をしていきたい。"

My advice

変化が当たり前の環境があるから成長できる

外に出て改めて思うアクセンチュアの強みは、会社の仕組みが素晴らしいということ。グローバルで共通のルール、システムを持ち、すべてをオペレートしているからこそ、大きな価値を生み出すことができていると思います。

また、変化のスピードが速い会社であり、社員一人ひとりの変化に対するリテラシーが高いことも、アクセンチュアの強みです。変化が当たり前という環境があるので、年齢にかかわらず新しいことを学び続けなければ生き残ることは難しいかもしれません。その分、自分のキャリアを広げたい、変化を楽しみたいという人にはぴったりの会社だと思います。特に、若い世代の人にとっては良い成長の場になるはずです。

アクセンチュアでは国内外を含む多くの社員、アルムナイとつながることができます。アルムナイのメーリングリストがあり、「こういうことができる人を探しています」といった業務に関わる相談だけでなく、幅広い交流が活発に行われています。「2019年のラグビーワールドカップのチケットが余っているので誰か欲しい人いませんか？」というような情報をいち早くゲットして観戦できたり、コロナ前は海外に行った際に「誰か飲む人いませんか？」と発信したら、当日簡単に人が集まったこともありました。それまで会話したことがない人でもアルムナイというプラットフォームが“信頼”となって人と人をつないでくれる、非常に頼もしい存在です。

退職後も良好な人間関係が続く職場というのは、そう多くないと思いますし、このアルムナイネットワークの充実さはアクセンチュアの大きな魅力だと感じています。