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すべての子どもたちの可能性を開花する学校を目指して~インクルーシブ小学校設立支援

2022/12/13

アクセンチュア ソング コンサルタントの伊藤です。

コンサルタントとして、通信・ハイテク業界を中心にCOVID-19による環境変化や技術トレンドを踏まえた新規事業立上げや成長戦略立案・実行に携わっています。また、現在アクセンチュアの社会貢献活動であるコーポレート・シチズンシップ(以下CC)の活動に参画しています。

アクセンチュアのCC活動では、Skills to Succeed(スキルによる発展)というグローバルなテーマを軸に、日本においては、人々の生活向上に欠かせない人材・スキル課題に着目した取り組みを推進しています。特に、障がいのある、なしに関わらず、一人ひとりがその潜在力を発揮し、活躍できる環境醸成のため、またそこから生み出される、社会的、また経済的貢献を称え、その支援として社員の経験や知見、スキルを提供しています

その一環で、行動分析学の気鋭の研究者・実践家である奥田健次先生と協働して、障がいのある方の雇用の拡大と個性を発揮できる働きやすい職場づくりに積極的に取り組んできました。その取り組みを進める中で、「雇用促進のためには、幼少期から手を打つことが重要である」ことがわかり、障がいのある子どもも、ない子どもも共に学べる教育環境を提供することで、共生・共創を当たり前なものとする人材育成を目指すインクルーシブ小学校設立に向けた支援プロジェクトにも取り組んでいます

今回は、この小学校設立プロジェクトに関わる私自身がどのような想いで、どのようにプロジェクトに関わっているのか紹介していきたいと思います。

 

海外の教育を見て感じた日本における課題

私自身、学生時代に教育系NPOの活動に参加し、全国の学校を巡ってプロジェクト型学習を届けた経験や、デンマークへの留学でインクルーシブ教育を学んだ経験から、「みんな同じように学び、行動する」ことを原則とする日本の教育に対して、課題意識がありました。そんな経験や意識を持っていた中、アクセンチュアのCC活動について知り、このプロジェクトに参画することにしました。

デンマーク留学中、現地の小学校の授業を見学する機会が多くありました。デンマークの小学校では、すべての子どもが同じ教室で学ぶことがあたり前です。同じ教室で学べるよう、外音があると集中できない子は、ヘッドセットをして勉強したり、多動傾向のある子は廊下で勉強したりと、子どもそれぞれのニーズに合わせた配慮を行っています。また、どの子どもも授業で積極的に発言し、先生は、そんな子どもたちからのどのような発言も受け入れます。その姿はとても印象的でした。これらはほんの一例ですが、デンマークの教育現場において一貫していたことは、「個性を尊重し、決して否定をしない」ことであり、その方針が子どものやる気や自信を引き出し、さらなる個性を開花させていると感じました。

※デンマークの小学校の授業風景(伊藤撮影)
※デンマークの小学校の授業風景(伊藤撮影)

※デンマークの小学校の授業風景(伊藤撮影)

私も体験してきた日本の義務教育では、「みんな同じように学び、行動する」側面が強いように感じます。例えば、他の子と違う行動をすると注意されたり、周りから置いていかれてしまったりすることもあります。このような環境では、「出る杭は打たれてしまうのでは?」と、子どもが主体的に行動することを諦めたり、意見を主張する自信をなくしてしまったりすることも少なくないのではないか、と感じていたのです。

今回私が携わっているプロジェクトでは、「一人ひとりの個性を尊重し、子どもたちが潜在的に持つ才能や強みを開花させるシステムを備えたインクルーシブ小学校の実現」をビジョンとして掲げており、まさに自分が感じていた課題の解決につながる部分があると感じています。

自分のペースで「得意」をどこまでも伸ばし、「苦手」を克服できる小学校を目指すさやか星小学校。奥田先生の行動分析学のメソッドを用い、独自の教育方針を持つ。また日本で初めて「いじめ防止3R」プログラムを導入し、「多様性の尊重」に対してスローガンにとどめるだけではなく、実践を伴うプログラムを提供する
自分のペースで「得意」をどこまでも伸ばし、「苦手」を克服できる小学校を目指すさやか星小学校。奥田先生の行動分析学のメソッドを用い、独自の教育方針を持つ。また日本で初めて「いじめ防止3R」プログラムを導入し、「多様性の尊重」に対してスローガンにとどめるだけではなく、実践を伴うプログラムを提供する

自分のペースで「得意」をどこまでも伸ばし、「苦手」を克服できる小学校を目指すさやか星小学校。奥田先生の行動分析学のメソッドを用い、独自の教育方針を持つ。また日本で初めて「いじめ防止3R」プログラムを導入し、「多様性の尊重」に対してスローガンにとどめるだけではなく、実践を伴うプログラムを提供する

子どもたちの能力を開花する、デジタルツール開発

私が所属するインクルーシブ小学校設立チームでは、子どもの理解度や学習速度に応じて問題を出し分けるデジタル教材や、生活面・学習面での状況に応じた目標設定・指導計画のデジタルツール開発に取り組んでいます。行動分析学のノウハウを活用したこのツールがあれば、子ども一人ひとりの生活面・学習面における状況をしっかりと捉えた上で、その子が今後チャレンジすべき目標、またその目標に向かっていくために、学校がどのような支援をすべきか、効果的な計画を立てる助けになります。将来的には、さやか星小学校だけでなく、全国の学校への展開も視野に入れられるツールを目指し、開発を進めたいと考えています。

小学校設立への期待も大きなモチベーションに

コンサルタントとして、クライアントを「外部から支援する」機会が多かった自分にとって、実行メンバーの一員として「どうやって日本の教育の幅を広げ、そして社会をどう変えていきたいか?」といったことまで考えながら、プロジェクトを推進していくことは、新たな挑戦でした。子育て中の家庭や、学校現場の先生方から直接お話を伺う機会も多い中、このさやか星小学校実現への期待も多く寄せられています。このことも、自分の大きなモチベーションにつながっています。

学校生活を問題なく過ごせる子もいれば、学校に馴染めなかったり、自分の居場所がないと感じたりする子もいるでしょう。さやか星小学校が、そんな子どもたちにとって、自分らしくいられる場所になることを信じつつ、自分がその過程に携われることに大きなやりがいを感じています。

すべての子どもたちが自分の個性に自信を持ち、多様性を尊重しながら活躍できる社会の実現を目指して、これまで培ってきたコンサルタントスキルを活かしつつ、今後もプロジェクトに貢献していきたいと思います。

 

※教室はイメージです
※教室はイメージです

※教室はイメージです

さやか星小学校についての情報は、以下のチャネルでご確認いただけます。

Website: https://www.sayakaboshi.jp/
Twitter: https://twitter.com/sayakaboshi
Instagram: https://www.instagram.com/sayakaboshi/
Facebook: https://www.facebook.com/sayakaboshi/
Note: https://note.com/sayakaboshi/

 

アクセンチュアのコーポレート・シチズンシップの取り組みについてはこちら

アクセンチュアのSkills to Succeedの取り組みについてはこちら

 

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