人材は、一国の経済力の源です。その国の持つ労働力の質と量とが、グローバル化する経済の中でのその国の企業の競争力を決め、ひいてはその国全体の経済力を規定します。その意味で人材課題は、経済課題としての側面を持っています。一方で、そのような人材課題が全て経済合理性の中で解決されるか、というと、そうはなりません。人材課題の中には、経済合理性以外の原理によるアプローチが必要となる領域があります。Skills to Succeedというテーマの下、アクセンチュアが企業市民としての社会貢献活動で取り組んでいるのは、そのような人材課題の解決です。
『教育を通して人々のスキルの育成を図り、経済活動への参加と貢献を可能にする』。それがSkills to Succeedです。アクセンチュアはこのようなSkills to Succeedの活動を、重要な経営課題の1つとして位置づけています。
日本の人材は、少子高齢化と労働力人口の減少という構造的な変化に直面しています。今後の持続的な成長のためには、働く意欲のある人には経済活動への参加機会を最大限に提供し、スキルの向上を通して、より高いレベルでの能力発揮を図っていく地道な取り組みが求められます。労働力の質と量、両面でのパワーアップは、日本経済にとっても喫緊の課題です。
このような視点に立ち、アクセンチュアは日本国内でもSkills to Succeedの活動を積極的に展開しています。日本経済を持続的に発展させる上で解決すべき、主要な人材課題は何か、という視点から、日本においては8つのテーマで推進しています。
人々のスキルの向上を図るSkills to Succeedは、必ずしもすぐに結果が出るような活動ではありません。社会的インパクトを着実に創出していけるよう、長期的な視点で継続的に取り組んでいきたいと考えています。