Skip to main content Skip to footer

Careers

コンサル業界から産業界、社会を変える可能性

2022/06/13

6月は「プライド月間」。日本だけでなく、世界中でいつも以上にLGBTQに関するイベントが開催されるプライド月間を記念し、アクセンチュア・ジャパンが誇るLGBTQアライ*について、リレー形式で紹介していきます。第1回は、インクルージョン&ダイバーシティ LGBTQ Pride日本統括として、アライ活動をリードし、常にあたたかくメンバーの活動をサポートしてくれている篠原淳さんです。

* アライ(Ally)とは、支援者を意味し、LGBTQの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことを意味します。

 

Tokyo Rainbow Prideでの出会い


皆さん、こんにちは。アクセンチュア・ジャパンでLGBTQアライ・コミッティ・リードをしております篠原です。アクセンチュアではインクルージョン&ダイバーシティ(I&D)活動を経営戦略の一環として取り組んでおり、LGBTQアライ・コミッティは、その1つのERG(Employee Resource Group: 社員による活動グループ)です。日常の仕事としては、クライアント企業や組織に、クラウドコンピューティング等の先端テクノロジーの導入を行う部署のリードをしています。

私がLGBTQアライになったきっかけは、数年前にTokyo Rainbow Pride(TRP)のパレードに参加した経験でした。社内のI&D活動を率先していた為、パレード開催の社内告知を見て、参加しようと思ったのは自然な気持ちでした。Tokyo Rainbow Prideは毎年ゴールデンウイークの頃、東京代々木公園で開催されるLGBTQを始めとした性の多様性を祝福する祭典で、渋谷の公園通りから、明治通り、原宿を皆で歩くパレードは、毎年ニュースで報道される大きなイベントです。アクセンチュアはイベントに協賛してブースを出展し、他の協賛企業と連携してLGBTQコミュニティをサポートしていました。

コロナ禍以前のTRPは初夏の気持ちよい天候と暖かい日差し、LGBTQコミュニティが持つエネルギーも相まって、会場近辺は独特の雰囲気に包まれていました。私にはそれが心地良く、多くの人が同じ思いで集まっている空間に身を置くこと、それが新鮮で、エキサイティングでもあり、本当に楽しいと感じました。そんな体験から、アライになるのは自然な流れだったと思います。それから毎年、アクセンチュアとしてTRPに協賛し、イベント参加をリードする立場となりました。多くの当事者の方々や、協賛企業担当者、NPO法人の方々等、多くの方々との出会いが得られた、大変素晴らしい機会でした。

Tokyo Rainbow Parade 2019にて
Tokyo Rainbow Parade 2019にて

Tokyo Rainbow Parade 2019にて

パレードに参加して、渋谷・表参道・原宿を約1万人の人と一緒に歩くといった経験は、あまり無いと思われます。ある年のパレードでこんな事がありました。

私は、見知らぬ参加者とずっと近くで「Happy PRIDE!」と言いながら、レインボーフラッグを振り、皆で盛り上がって歩いていました。年齢も役職も関係ありません。個人として、ただ楽しかったのです。

そして、ゴールデンウィークが明けたその翌週、5月の経験者採用で入社した社員と初顔合わせをする会議がありました。その会議に参加してみてびっくり。なんとその会議には、パレードで一緒に歩いたあの参加者が、新社員として私の目の前に座っていたのです。

パレードの時には、お互いに名前も、まして会社員であるかも知りませんでした。その方からしてみれば、翌月転職する会社の直属の上司に、直前のLGBTQパレードで知らないうちに会っていた事になります。これには本当に何かの縁を感じました。

その後、その方は当事者であることを公表しつつ、私の部署でクライアントサービスに従事し、LGBTQアライ・コミッティの活動をとても積極的に推進してくれています。会社の中でカミングアウトして働く事は、当事者の方にとって、とても勇気が必要な、一大決心だと思います。私達の活動の思いや行動で、職場環境が少しでもLGBTQフレンドリーに変わってくれればと思っています。

 

LGBTQ Ally Networkをコンサル業界へ

アクセンチュア社内で行われているLGBTQ PRIDEの活動の中でも、私が特に期待しているのは、コンサルティング業界全体にLGBTQアライの輪を広げていく活動です。

昨今、アクセンチュアやコンサル業界は学生の人気就職先企業、業界として注目されています。それ自体は良い事ですが、LGBTQアライ活動は各社各様で、業界としての連携は十分ではありません。業界として多様な人材を獲得したい思いも当然ありますが、何よりもLGBTQ 当事者の方々にとって、この業界が働きやすく、自分らしく居られる企業の集まりであって欲しい。その為には、日頃競合している我々であっても、一つの目的の為に連携し合えると信じています。

Tokyo Rainbow Parade 2019にて
Tokyo Rainbow Parade 2019にて

Tokyo Rainbow Parade 2019にて

想像してみて下さい。LGBTQ 当事者の方々が小・中学、高校、大学と、環境が変わる節目をどれだけ不安に迎えてきたか。多感な思春期の学生時代、ご自身のSOGI(ソジ)*に関する不安や本音を、周囲の仲の良い友人に話せなかったり、話せたり...。学校生活は3~4年で卒業するので、秘匿して過ごすことも出来た人間関係も、社会に出れば卒業の無い継続的な人間関係が始まります。彼らにとって、社会に出る不安は想像以上です。

学校とは違ったコミュニティである”会社”を選ぶという就職活動においては、LGBTQフレンドリーな企業や業界を指向するでしょう。ただでさえ社会人1年目は緊張の節目。社会に出て所属する最初の業界が、LGBTQ 当事者の方々にとって、自分らしく働ける、自分のパフォーマンスを発揮できる居場所、職場であって欲しいと、心から願っているのです。

コンサル業界では、クライアント企業の社員とプロジェクトという形態で一緒に働きます。日本の産業界との接点が非常に多い、特殊な業界です。そんなコンサル業界に、LGBTQ当事者の方が沢山来ていただけて、自分らしく働く人が増えれば、多くのクライアント企業がプロジェクトワークを通じて、当事者の方との仕事を経験し、そういった協業を通じて「アライの輪」が広まると期待しています。そうして日本産業界全体の職場に、当事者の方が働きやすい環境がどんどん波及していけば、コンサル業界の連携は今以上に価値ある取組みとなるでしょう。我々の業界だからこそできる、産業界から社会を変えていける可能性を模索し続けているのです。

*SOGI(ソジ)とは、Sexual Orientation & Gender Identityの頭文字で、性的志向と性自認の意味。どんな性に恋愛感情を抱くのか、また自らが自認している性についての概念を表します。

Tokyo Rainbow Parade 2019にて
Tokyo Rainbow Parade 2019にて

Tokyo Rainbow Parade 2019にて

アクセンチュアのLGBTQに関する取り組みはこちら: Pride at Accenture

 

Stay connected

募集ポジションを探す

スキルや興味に合ったポジションを探してみましょう。アクセンチュアでは、情熱、知的好奇心や創造力に富み、チームメンバーとともに課題を解決できる方を求めています。

募集ポジションを検索する

まずはキャリア登録

アクセンチュアでのキャリアにご関心をお持ちですか?ぜひ、キャリア登録をご活用ください。ご関心に合った募集ポジションの新着情報、選考会などの採用イベントのご案内をお送りいたします。

キャリア登録