プラットフォー
ムとしての行政:
プラットフォームとしての行政の可能性
行政と民間企業の協働から生まれる、人々とサービスプロバイダーをつなぐ画期的な公共サービスのデリバリーモデル
「プラットフォームとしての行政(Government-as-a-Platform)」に対するニーズの高まりを受けて、行政サービスの新しいデリバリーモデルが大きな注目を集めています。この分野への新たな投資に前向きな企業など、公共サービスに関心を示す民間企業は、今後ますます増加することが予想されます。こうした中、行政側はこのプラットフォーム革命の舵取りを自ら担っていくことができるのでしょうか? それとも、民間企業が主導する革命をただ傍観し、公共サービスプロバイダーとして確立されたポジションを失うことになるのでしょうか?
データの活用
市民とプロバイダーの橋渡し
ネットワーク効果
インパクトの拡大
「プラットフォームとしての行政」は、行政側が単独で実現し得るものではありません。公共部門とそのパートナーである民間部門、市民、さらにはロボットまでもが協働しながら、より良い成果を生み出すための包括的なアプローチです。このアプローチを実践するためには、アナリティクスや人工知能(AI)、仮想現実(VR)といった高度な技術と能力を、シームレスかつ統合的に活用していく必要があります。それにより、これまで以上に大きなインパクトを生み出せる、効率性に優れた安全な公共サービスが実現できます。
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アクセンチュアも参画する「Partnership for Refugees(難民のためのパートナーシップ)」イニシアチブは、官民の協働が生み出す効果やインパクトを明確に示しています。現在、600万人以上の難民がこのイニシアチブに基づいた迅速な支援システムを通じて、教育や経済支援、雇用の機会を得ています。
4つのモデル
プラットフォームとしての行政
「アクセンチュア・テクノロジービジョン2017」の調査では、公共部門の幹部の68%がデジタル・エコシステムは「すでに顕著なインパクトを業界に与えている」もしくは「業界に劇的な変化をもたらすだろう」と考えていることが分かりました。効果的なプラットフォームは、明確な目標や状況に応じて生まれるニーズや現在の技術と能力に基づいてデザインされなければなりません。公共サービスの提供に向けたさまざまなコミュニケーションチャネルやエコシステムを備えたプラットフォーム・モデルには次の4つがあり、行政機関は最適なモデルを選択する必要があります。
公共サービスの未来
市民とつながる準備はできているか?
プラットフォームをベースとした未来の行政サービスモデルの理解を深めるために、アクセンチュアは世界6カ国における18歳以上の市民5,400人以上を対象に調査を実施しました。
アクセンチュアはさらに、ミレニアル世代からのインサイトも獲得するため、欧州大学院大学およびヘルシンキのPSHack100(パブリックサービス・ハッカソン100)の学生を対象に、未来の公共サービスの予想図についての調査を実施しました。
公共サービスでデジタルの価値を最大化するには
2015年以来、世界経済フォーラムはアクセンチュアとの協働を通じて、「デジタル・トランスフォーメーション・イニシアチブ(DTI)」プロジェクトを毎年行っており、産業界と社会のデジタル化の最新状況について調査しています。その調査結果は、政策立案者をはじめ規制当局、行政機関にとって、デジタル・イニシアチブの策定および実施に向けたフレームワークとなるものです。DTIプロジェクトの以下のレポートでは、行政機関や社会全体がデジタル・トランスフォーメーションを行うことにより、どういったメリットを享受できるのかを詳述しています。
アクセンチュア・ストラテジーのレポート「デジタル時代の創造的破壊:成長の拡大(Digital Disruption: the Growth Multiplier)」で読み解くデジタルと経済の成長について、また行政をはじめとする公共サービス機関が、デジタルを活用していかにGDPを成長させられるかについて、ベルナール・ル・マッソン(Bernard le Masson)が解説します。
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