調査レポート

概略

概略

  • 全社的な規模での迅速な意思決定が求められる今日のビジネス環境において、企業の最高財務責任者(CFO)は最新のテクノロジーを活用して、 圧倒的なスピード感で組織をリードしていかなければなりません。
  • CFOの主な責務に対するニーズは大きく変化しつつあり、高成長企業のCFOはすでに3つの新しい役割を担うようになっています。
  • アクセンチュアのモデリングによれば、優れたCFOの行動に追随することができるCFOは、組織の複合年間成長率(CAGR)を約2倍に改善することができます。


スピードは、企業のあらゆる部門に共通する価値基準です。しかしながら、週単位あるいは日単位で10億ドル規模の意思決定を下さなければならない現在のビジネス環境において、スピードを武器にできるCFOと、それができないCFOの差はまさに分刻みで広がっています。

「圧倒的なスピード感」という新たなパラダイムを実践できる企業、つまりデータに基づいてより迅速に意思決定を下し、より緊密に協働し、新たなスキルセットを活用できる企業には、極めて大きな価値を生み出すチャンスがもたらされます。今日のCFOは、全社規模のデジタル変革に基づくスピーディな意思決定の実現に向けて、組織をリードする役割を担っているのです。

圧倒的なスピード感を実践できるCFOは、売上の拡大と利益の向上の両方を大きく前進させることができます。

CFOの役割について私たちが行った最新の調査では、さまざまな業界に属するS&P 500企業がこの変革を実現できた場合、今後3年間でEBITDAの複合年間成長率(CAGR)を最大6.9%に拡大できることが明らかになりました。また、収益のCAGRも最大3.0%に向上できることが分かりました。

テクノロジーを戦略的に活用して、新たな価値を創造する

過去2年間で、多くのCFOが経理・財務部門にデジタルテクノロジーを実装しました。

72%

CFOは、組織におけるテクノロジー戦略の方向性について最終的な決定権を持っています。

ただし、テクノロジーを用いて単にアクションのスピードを上げるだけでは十分ではありません。重要なのは、デジタル変革の実践を通じてデータに基づく高品質なインサイトを導き出し、より精度の高い見通し予測を行えるようになることです。大部分のCFOは、そのような変革をまだ効果的に実現できていません。

スピードを身につけ、活用するには、全社規模の幅広い協働が求められます。このような組織的なアクションの推進は、現代のCFOに求められる重要な役割の1つであり、今後も中核的な責務となるでしょう。実際、86%ものCFOは経営幹部同士の協働の頻度と範囲を拡大する取り組みに着手しています。

現代のCFOは、未来に向けたビジネスの方向性を見定めることに大きな重点を置くようになっています。その中で財務関連以外のイニシアチブとして、新たなビジネスモデルの策定や戦略の見直しにも積極的に携わるようになり、さらにセキュリティや環境/社会/ガバナンス(ESG)関連の複雑な課題に組織が直面する中で、こうした課題の解決をリードする機会にも恵まれています。

手が届く範囲のスピード

多くのCFOは、高品質なインサイトに基づく意思決定や新たなビジネスチャンスなど、さまざまな機会がスピードとテクノロジーによってもたらされることを知っています。

しかしながら、CFOが予測能力の向上や影響力の拡大といった観点から目指すゴールと、実際に実現できている成果の間には、大きな隔たりがあります。

過去1年間で収益の成長予測を大きく上回ることができた企業では、CFOがより幅広い新たな役割を担うようになっています。具体的には、財務の守り役、ビジネスバリューの設計者、デジタル戦略の牽引者といった役割です。

テクノロジーを活用した成長への取り組み状況

高成長企業とその他の企業を比較すると、高成長企業ほど、CFOがテクノロジーを“業績目標達成”や“成長力強化”に活用していることが判明。“活用の程度”ではなく“活用目的”が競争力につながっています。

テクノロジーを活用した成長への取り組み状況

1 従来の経理・財務タスクの内、テクノロジー(RPA、AI、機械学習など)が実行している業務

2 「過去1年間に、期待を超えた利益成長を遂げたか?」にYesと答えた企業

本調査について

1,300+

CFOの役割と責務の変化に関する継続的な調査の一環として、世界中の企業で働く1,300人以上のCFOおよび経理・財務部門上級管理者を対象に、2020年4~6月にかけて40回以上の定性的調査を実施しました。

245

10の業界に属するS&P 500企業245社の分析を実施。デジタルテクノロジーとゼロベースワークロードを活用したデータに基づく予測的意思決定によって、各社が差別化要因としてのスピード向上にいかにして取り組んでいるかを明らかにしました。

著者について

Dr. Christian Campagna

Senior Managing Director, Accenture Strategy & Consulting, Global Lead – CFO & Enterprise Value


Aneel Delawalla

Managing Director – Accenture Strategy & Consulting, CFO & Enterprise Value


Annie Peabody

Managing Director – Accenture Strategy & Consulting, CFO & Enterprise Value


Haralds Robeznieks

Senior Principal – Accenture Research

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