素材・エネルギー本部で実施しているウェビナ―第5回目の開催レポートをお届けします。

2018年、経済産業省は「デジタルトランスフォーメーション(DX)レポート」の中で、レガシーシステムによる国際競争力の低下や経済停滞の可能性を指摘。2025年までにレガシーシステムを支えてきた人材の引退やサポートの終了などのリスクが高まるとして、「2025年の崖」という言葉で表現しました。

今回のウェビナーでは、もはや目前に迫りつつある「2025年に崖」に向けて最後のチャンスとなるレガシーシステム脱却の方法について語られました。自社のレガシーシステムに課題意識をお持ちの方は、是非オンディマンド版もあわせてご覧ください。

「2025年の崖」は目前に迫っている

DXレポート」で指摘されたように、2025年までにさまざまな人材面、技術面での問題が発生します。レガシーシステムの旧技術を知る人材の枯渇が進む中、さまざまな技術面の制約に対応したシステム刷新が集中的に必要となります。

2025年までにはITサービス市場全体の 40% がデジタル市場へシフトすることが予想されており、企業はデジタル競争時代で勝ち残る対策を求められています。しかし、基幹システムの稼働期間が21年以上になる企業の割合は60%、不足するIT人材は約43万人、IT予算に占めるシステムの維持管理費の割合は90%以上といったように問題は山積みです。

こうした問題点が立ちはだかる中、レガシーシステムを抱える日本企業はどのように「2025年の崖」を乗り越えていくべきなのでしょうか。

レガシーシステムのモダナイゼーションは急務に

企業が保守運用するレガシーシステムの大部分はメインフレームにあります。しかし現在、IBMや日立、富士通、NECといった大手メーカーはメインフレーム事業を縮小し、デジタルへのシフトを進めています。

大手メーカーはメインフレーム事業からデジタルにシフト

従来はメインフレーム事業に第一級の技術者たちが投入されていたものの、現在は維持管理を行うだけに留まり、メインフレームを使用し続けるリスクは年々確実に高まっています。

レガシーシステムをモダナイゼーションしなければ、保守費の負担は増加し、希少性を増すCOBOL技術者の苛烈な奪い合いが起こります。さらにはシステム障害に対応できず、メーカー保守の継続性リスクも高まり、デジタル化の足かせにもなるでしょう。

そのままでは技術的な先進性は失われ、エンドユーザーに価値あるサービスを提供することはできなくなります。モダナイゼーションを実施せずに「2025年の崖」を超えることは不可能と言っても過言ではありません。

「2スピード」でモダナイゼーションを実施

しかしレガシーシステムは企業活動の根幹に根を張っており、容易に脱却できないことは事実です。レガシーシステムのモダナイゼーションは、どのように実施すればいいのでしょうか。

経営アジェンダの優先順位によってもアプローチは異なりますが、主に「デジタル・デカップリング型」、「デジタルビークル活用形」、「トランスフォーメーショナル・ジャーニー型」の3つの方法が存在します。

数十年前の業務に応じて作られたレガシーシステムを変えるにしても、デジタルの世界に適応することは難しいのが現状です。そこでアクセンチュアが今の時代にふさわしいアプローチ手法として推奨するのは「2スピード」。既存システムを変えるという「1スピード」に対し、既存システムを縮小しながら、同時に新システムを育成していくという「2スピード」を推奨しています。

スピードアプローチの時代

実際の流れとしては、レガシーの基幹システムは残したままでデジタルプラットフォームを新たに作り、APIで外部の技術を取り込んでいく構成を組みます。ここから徐々に新システム側に機能を移行させていき、基幹システムを縮小させていくという流れになります。

なお、アクセンチュアは「Accenture Connected Technology Solution(ACTS)」というソリューションを開発しており、個々のデジタルソリューションを1つのプラットフォーム上で連携させ、デジタルプラットフォーム構築において必要なアーキテクチャを提供可能です。

デカップリング選択時に必要なアーキテクチャ

最終的なレガシー領域はJavaへとリライト

「2スピード」では、基幹システムから新システムへと徐々に機能を移行していきますが、最後に残ったレガシー領域をどうすればいいのでしょうか。

方法としては、ゼロベースで新システムを開発する「リビルド」、Javaで再記述および基盤を移行する「リライト」、アプリ・データはそのまま載せ替え、基盤を移行する「リホスト」という3つの方法があります。中でも近年注目が高まっているのは「リライト」です。

レガシーモダナイゼーションの選択肢

「リライト」の注目が高まる背景には、COBOLからJavaへのリライトを行える変換ソリューションの存在があります。特にカルテック・エスキューブ社が持つ変換ソリューションは日本語のツールであり、日本企業のレガシーシステムにも対応可能です。アクセンチュアはカルテック・エスキューブ社からの知的財産譲渡を受け、レガシーシステム刷新に向けてソリューションを活用しています。

日本におけるモダナイゼーションのリーディングカンパニー

レガシーシステムをモダナイゼーションし、「2025年の崖」を乗り越えるのは容易いことではありません。メインフレームを移行する方法を策定するコンサルティング力、開発方法論や変換ツールといったソリューション、そしてレガシーシステムの知見を持った有識者といった要因スケールのすべてが重要であり、アクセンチュアは日本におけるモダナイゼーションのリーディングカンパニーとして日々実績を積み重ねています。

ウェビナーではモダナイゼーションの具体的な手法や事例なども含めて詳細にお伝えしておりますので、レガシーシステムからの移行に悩んでいる方、ご興味をお持ちの方は是非オンディマンド版をご視聴ください

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