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調査レポート

テクノロジーを中核としたオペレーティングモデル

設計によるパフォーマンスの加速

4-分(読了目安時間)

2023/03/14

概略

  • テクノロジー主導のオペレーティングモデルは、かつてないほど広範・迅速な変革をサポートし、継続的かつ能動的な再創造を可能にします。
  • 生産性や収益性の向上など、再創造のメリットを享受しているのは、ごく一部の企業のみです。
  • アクセンチュアのレポートでは、トップ企業を見習い、競合他社の一歩先を行くために、データとテクノロジーの力を最大限に活用するうえで重要な5つの基本原則について紹介しています。

テクノロジーの力を最大限に活用するメリットは、コストの削減と効率の向上だけではありません。データとテクノロジーを戦略的資産として組み合わせて活用することで、絶え間ない変化の中で成長を促進するために必要なスピード、俊敏性、レジリエンスを手に入れることができます。 

しかし、アクセンチュアの調査によると、多くの企業がこの機会を逃しています。サイロ化された時代遅れのオペレーティングモデルのまま、古い働き方で新しいテクノロジーを使用しており、それらが成長の妨げとなっています。

80%

自社のデータとテクノロジーを事業の重要な分野で十分に活用していないと回答した経営幹部の割合。

69%

自社のオペレーティングモデルは変化に適応し続けることができないと回答した経営幹部の割合。

設計によるパフォーマンスの加速

テクノロジーの価値を最大限に引き出すには、データとテクノロジーを中核としたオペレーティングモデルを設計する必要があります。

適切な設計によって、大きなメリットが得られます。テクノロジーを中核としたオペレーティングモデルを持つ企業は、そうでない企業に比べて収益率の高い成長を達成する可能性が1.6倍高くなっています。これらのオペレーティングモデルを持たない企業は、収益率と成長率で2倍の遅れをとる可能性があります。

オペレーティングモデルにおけるトレードオフを超えて:可能性を探る

これらの卓越した企業を決定付けるのは、過去にせざるを得なかった重要なオペレーティングモデルの選択とトレードオフを見直す力です。以下に示すように、データとテクノロジーの急速な進歩により、これらはもはや当たり前のものではなくなっています。

既存事業(コア)とイノベーション(新規)

イノベーションを推進しながら、既存事業を成長させます。

成功への鍵:

  • 独立した既存事業(コア)チームとイノベーション(新規)チームを構築し、データと知見を共有する
  • エコシステムを活用して、革新的なテクノロジー人材を迅速に投入する

拡張性と俊敏性

顧客のニーズに迅速に対応しながら、大規模に効率的に提供します。

成功への鍵:

  • 共通のプロセス、データ、テクノロジーの枠組みの中で自由を提供する
  • 効率性と拡張性の向上に向けて、顧客向けプロダクトチームを事業成長チームとシェアードサービスチームを中心に編成する

グローバルとローカル

大胆な賭けに出ると同時に、地域の意思決定を強化します。

成功への鍵:

  • 共通の説明責任と共通データで補完的なP&L(損益計算書)を作成する
  • チームが顧客に寄り添った意思決定を行えるようにするためのポリシーと意思決定権を導入する

基盤と柔軟性

市場の変化に柔軟に対応できる強力なコア組織を維持します。

成功への鍵:

  • チームを迅速に作成、展開、再展開するメカニズムを開発する
  • 要件が進化し続け、実験が奨励される文化を育成する

内と外

クラス最高のケイパビリティを活用して、統合ソリューションを提供します。

成功への鍵:

  • パートナーと顧客のエコシステムを戦略的に連携し、マッピングする
  • (ベンダーからパートナーまで)第三者との関係を発展させ、リスクと報酬を共有する方法を模索する

新たなレベルのパフォーマンスを達成するために必要な5つの基本原則

企業にとって、データとテクノロジーを中核としたオペレーティングモデルと、トータル・エンタープライズ・リインベンション(企業全体の再創造)を通じて、新たなパフォーマンス基準を打ち立てるチャンスです。テクノロジーの進歩に伴い、従来の組織設計におけるトレードオフが変化し、新たな可能性が開かれています。変革プロセスを始めようとしている企業でも、変革を加速させようとしている企業でも、まずは実現できる可能性を探ってみましょう。以下の5つの原則は、データとテクノロジーの可能性を引き出し、その価値を最大化するための鍵となります。

1.戦略、オペレーティングモデル、テクノロジーを融合する

データとテクノロジーを推進力、イネーブラー、戦略的かつ競争力を高める資産として組み込み、オペレーティングモデルを設計します。これをCEOのイニシアチブとして、変革を推進するための資金とインセンティブを調整し、それを支援するための継続的な再教育の文化を育みます。

2.サイロを打破し、隠れた価値を創出する

組織とそのエコシステム全体にまたがる活動を厳しく見直します。エコシステム内のサイロ間や組織間の狭間で見落とされている箇所を特定します。リアルタイムの透明性と迅速なデータ主導の意思決定を可能にするデータ・テクノロジーソリューションで、スムーズに連携し、状況の変化に応じてチームが迅速に対応できるようにします。

3.デジタル・オファーとコア・バリュー・チェーンを設計する

コア・バリュー・チェーンを自動化しながら、チームがイノベーションと問題解決に専念できるように再編成します。単純な取引作業に人工知能(AI)やロボットを活用するのではなく、売上の拡大に焦点を当て、高度なテクノロジーが最も価値を引き出せる分野をターゲットにします。

4.モジュール型のチームとシステムを確立する

新しいテクノロジーを導入すると同時に、新しい働き方を導入します。顧客中心の部門横断型チームを構築して市場投入までの期間を短縮し、また企業プラットフォームチームを構築して事業を拡大します。最新のデジタルコアとコラボレーション支援ツールでそれらのチームを支援します。

5.業務とスキルを継続的に再定義する

テクノロジーがより高度になるに伴い、人間と機械で行われるアクティビティを継続的に見直す必要があります。解決すべき課題と達成すべき成果を中心に業務を編成し、チームに「やり方」を決定する権限を与えます。業務部門とIT部門の業務の境界を曖昧にし、業務ではなくスキルに重点を置いて、より優れたコラボレーションとソリューションを促進します。

筆者

Paul Jeruchimowitz

Senior Managing Director – Operating Model & Organizational Design, Global Lead

Kent McMillan

Managing Director – Operating Model & Organizational Design

Tom Falkowski

Managing Director – Operating Model & Organization Design, Accenture Strategy

Jenica McHugh

Managing Director – Technology Strategy, Global