デジタル技術はいまや、新規ビジネスのイネーブラー(可能性を創出する要素)であるだけでなく、ビジネスのディファレンシエーター(差別化要因と強みを生み出す要素)です。IT部門が事業成長のドライバーとなるためのアプローチこそが「IT価値向上」の本質です。
アクセンチュアでは先進的なデジタルテクノロジーを「The New」と総称しています。DXをビジネス上の利益と結びつけるうえで、昨今は4つの課題が顕在化しています。
たとえば、デジタル化の実証実験は多く行われているもののAIやブロックチェーンは今なお限定的な分野での利用にとどまっており、公共分野でも電子決済・電子証明はほとんど進んでいません。こうした「進まない先端技術の導入」が第1の課題です。次にオンプレミス環境を残したまま部分的にクラウド移行することで、期待したコストパフォーマンスを得られずにいる「旧来のアーキテクチャの残存」(第2課題)も深刻です。
一方で、ユーザーが触れるフロント側はWebシステム化したものの、処理を行うバックエンドでは紙へとプリントアウトしてデータを手入力しているなど、非効率な業務となっているケースが企業・公共機関を問わず残っています。これは「ITの戦略的ビジョンの欠如」(第3課題)であるといえます。また部分的なデジタル化が進んでいても、スピーディな施策でイノベーション創出を模索するトライアル&エラーができる組織カルチャーがないといった問題もあります。これは第4課題「アジャイル開発が未定着」と定義しています。
トランスフォーメーション・リーダーシップはこうした課題を1つずつ整理・解決していくことで、事業成果にコミットする新しい中核事業の創出をご支援します。その方法論として、次の4項目をアクセンチュアでは提言しています。
- ビジネス目標を実現するIT戦略(ジャーニー)
- 最先端技術の積極活用(イノベーション)
- アジリティの獲得(マルチスピード)
- アーキテクチャの最適化(デジタル・デカップリング)
これらの取り組みを進めることで、お客様企業の「総合的かつ筋肉質なIT」を作り上げ、力強いDX推進を実現します。