デジタル化社会を定義するさまざまな特徴の中でも、重要な存在であるネットワーク。特に5GIoT技術を活用した「つながる製品/サービス」で革新的な顧客体験を生み出せるかどうかは、日本企業にとって今後の事業成長の成否を分ける重要な経営課題であるとさえ言えるでしょう。

5Gはビジネスのキーファクター

これまで、ネットワーク技術をビジネス成長のためのドライバーとして位置付けていたのは、通信業界などごく一部の業界のみでした。しかしこれからは、さまざまな製品やサービスにネットワーク技術が組み込まれ、コネクティビティ(接続可能性、相互通信能力)は企業の競争力強化における新たな強みの源泉であり武器となるでしょう。またSociety 5.0で提唱される“サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)”には5G&Beyond(6G)を始めとするネットワーク・コネクティビティが中心にあります。

さてビジネスユースケースとして5Gをどう活用するかを検討した上で、実現のためにはいくつかの技術的事項を考慮する必要があります。例えば最適なコネクティビティの比較検討や、MEC(Mobile/Multi-access Edge Computing)~クラウドにおけるデータ蓄積・分析などの処理機能分担のデザイン、端末・チップ・基地局装置の先進動向の把握、またローカル5Gを活用するケースでは免許申請といったアクティビティも必要となります。

真のクラウド化を実現する

一方、企業のITインフラに目を向けた場合、デジタル化および下支えするクラウド化が不可逆的な進行であることは、もはや誰の目にも明らかです。IT基盤をクラウドへと早期に移行し、クラウドを前提とするビジネスモデルへといかに早く転換していくかが、企業の全社変革における第1プライオリティともいえる重要なテーマとなっています。さらに、コロナ禍のパンデミックが加速した働き方の変革もクラウド移行を強く後押ししています。

クラウドの効果を最大限享受するには、ネットワークも抜本的に再デザインする必要があります。SDWAN(Software-defined Wide Area Network)技術の全面的活用、AIによる運用・オペレーションの自動化、また現在ではセキュリティとネットワークはもはや不可分でありゼロトラストフレームワークの導入などが要素として挙げられます。

つまり、従来のようなハードウェア資産をどれだけ多く保有しているかに偏重した考えから脱却し、クラウド基盤やネットワーク技術を組み込んだソフトウェアを中心とした再構成がグローバルで起こっている変革の実態なのです。

専門領域のエキスパートが揃うアクセンチュア

競合他社や異業種から参入してくる企業との競争の中で、どのようにして優位性を発揮するかというプランニングが変革実行への第一歩です。アクセンチュアのテクノロジーストラテジー&アドバイザリーが提供するネットワーク・コネクティビティ・サービスは、先進企業での実践経験と知識を獲得してきたネットワークの専門人材が、お客様の改革をご支援します。

モノ売りでは終わらず、販売後のサービスや体験の継続的提供によってビジネスの付加価値を高める時代だと言われています。製品が5Gでクラウド基盤上のデジタルサービスと接続することにより、新たな顧客体験の創出を大きくリードできる可能性が広がります。

しかし無線通信の技術は、特殊スキルや高度な専門性が要求されます。アクセンチュアは日々進歩している先進的な通信技術のエキスパートを社内に持ち、グローバル規模の知見と掛け合わせたサービスで、いうなれば「5Gを使いこなす」ためのお手伝いをしています。そのサービスの中には、人材の育成やデジタル人材の組織化の支援など、幅広いケイパビリティが含まれます。

また次世代の企業ネットワークの検討において必要となるSDWAN、NFV(Network Functions Virtualization)などの有線通信に関する技術や、ゼロトラストといったセキュリティ技術に関しても精通したエキスパートを有しており、全体最適でのデザインが可能です。

中期経営計画への記載も増えるネットワーク改革

この分野の先進事例としてご紹介できる楽天モバイルの事例は、アクセンチュアがクラウドネイティブのネットワークをゼロベースで構築したモデルケースです。通信キャリア自身のクラウド化が進むなど、ネットワークのイノベーションによる価値創出は、今後のビジネスにおける新常識として定着するものと期待されます。

金融業界や製造業界などでも、多くの企業が中期経営計画の策定でネットワーク改革への注力を表明しています。アクセンチュアは、そうしたお客様企業のネットワーク活用の取り組みをご支援し続けることで、より広い社会の発展に寄与しています。

以上のように、アクセンチュアのネットワーク・コネクティビティ・サービスは、お客様企業の内部で顕在化していないネットワークに関する議論の掘り起こしや検討テーマの深化と促進に加え、製品/サービスやビジネス全体のネットワークのあり方といった視座からの変革で貢献します。

坂梨 邦弘

ビジネス コンサルティング本部 テクノロジーストラテジー&アドバイザリーグループ テクノロジーアドバイザリー プラクティス マネジング・ディレクター


熊谷 太一郎

ビジネス コンサルティング本部 テクノロジーストラテジー&アドバイザリーグループ テクノロジーアドバイザリー プラクティス プリンシパル・ディレクター

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