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ブログ

九州発のイノベーションを。インテリジェントの名を冠するオフィスとは。

所要時間:約5分

2022/12/12

オフショアと共に拡充されてきた国内拠点の歩み

意外に感じられるかもしれませんが、アクセンチュアの業務アウトソーシング(BPO)事業は30年以上前から始まっています。2022年12月現在、アクセンチュアにとってBPO事業は全世界で20万人以上の従業員が携わる一つの大きな事業の柱であるだけでなく、同業界において20%以上のマーケットシェアを占める世界最大のプレイヤーでもあります。 BPO事業を担う拠点は世界各国に展開されており、お客様のビジネスに即した最適なチーム体制を組み上げます。その中でも日本のお客様に対しては、アジアパシフィックの拠点として、大連(中国)、マニラ(フィリピン)といった海外の拠点に加えて、大阪、熊本、福岡にある国内拠点を活用することが可能です。

日本のお客様向けのサービス拠点
日本のお客様向けのサービス拠点

日本でBPO事業を展開するにあたって、当初から最も多く活用されてきたのが大連の拠点です。大連は日本語を流暢に話す人材が非常に多い都市であり、BPO事業のみならずシステムの構築や保守運用など、現在でも多数の日本のお客様にご活用をいただいています。 他に海外にて活用が拡大しているのがマニラの拠点です。元々英語圏のグローバル企業向けに活用されてきた拠点ですが、昨今では日本語話者の積極的な採用とデランゲージ(AIを用いた自動翻訳)によって、日本のお客様向けの活用が進んでいます。

アクセンチュアのBPO事業をさらに発展させていく中で、国内拠点の拡充も大きなテーマの一つでした。 国外からのデータアクセスに対して非常にセンシティブなお客様に対してもサービスを提供していこうと考えると、オフショアにだけ頼ることはできません。そこで2014年に設立されたのが熊本BPOセンター(現アクセンチュア・インテリジェントオペレーションセンター熊本(AIO熊本))でした。お客様のご要望に沿ったセキュリティレベルの高い執務席で経理や人事などのバックオフィス業務を担っており、高い業務知見が特徴です。また、「薬のまち」として知られる大阪に製薬業界向けの医薬品安全情報管理(PV)業務に特化した大阪BPOセンターを設立し、大連などのオフショア拠点と連携したサービス提供を行ってきました。

日本のお客様向けのサービス拠点
日本のお客様向けのサービス拠点

「インテリジェント」の名を冠した新たな拠点戦略

オフショアや熊本など、首都圏との人件費単価差(labor arbitrage)を梃にして高い品質のサービスを低コストで提供するという一般的なBPO事業のモデルでは、激しい価格競争環境の中で爆発的な事業の発展を見込めないばかりか、真にお客様のパートナーとして付加価値の高いサービスを提供し続けることが困難です。また、オフショアの人件費の高騰によって近い将来、単価差が極めて小さくなることも予見されました。そこでアクセンチュアはBPO事業に「インテリジェントオペレーション」の名を冠し、デジタルテクノロジーをフル活用した業務改革サービスとしてリブランドしました。

「インテリジェントオペレーション」を体現するための拠点として2019年に設立されたのがアクセンチュア・インテリジェントオペレーションセンター福岡(AIO福岡)です。福岡というまちは日本の政令指定都市の中でも若年人口が多く、また増加傾向にあり、スタートアップの創業支援が積極的に行われるなど、イノベーションの気風が溢れています。このような都市を新たな拠点として選択したことは、私たちが目指すサービスの方向性を示唆するメッセージであるとも言えるでしょう。

AIO福岡にはBPOとして受託した業務を担うオペレータだけでなく、業務改革を検討・推進するコンサルタント、テクノロジーを駆使して業務の自動化を実現するエンジニア、新たな顧客体験を創出するデザイナーやプランナーなどが同居しており、アクセンチュアの中でもここまで豊富な人材バラエティを備える拠点は稀有であるとともに、インテリジェントオペレーションサービスの幅の広さ、可能性の広さをも示しています。

現在オペレーションズコンサルティング本部では、「低単価・高品質なBPOサービス」だけではない「デジタル業務改革サービス」をお客様に提供するため、AIO福岡をコア拠点として位置づけて、AIO熊本、大阪、大連、マニラなどの各拠点と密に連携し、業務の徹底的な効率化・自動化を推進しています。

AIOってどんなところ? ~九州発のイノベーションを~

ここから、私たちが運営するAIO熊本・AIO福岡の両拠点をご紹介します。

AIO熊本は熊本城近くの花畑町、交通の要衝でもある賑やかなエリアに立地しています。日本のお客様より経理業務、人事業務を中心に受託しており、豊富な業務知識と経験を特色とした拠点です。お預かりした業務を「誰でも実行可能な」手順にまで徹底的に落とし込むこと、作業レベルでの細かな効率化の余地を見出すこと、抜本的な業務プロセスの見直しによる自動化・高度化を常に提案し続けること。これらを組み合わせながら、あるお客様からお預かりした経理業務に対しては実に90%の業務に自動化ツールを導入し、経費支払業務の効率を5倍にまで向上させました※。

設立から8年を経て、熊本城マラソンへの参加や火の国祭りへの参加など、地域社会への参加も積極的に行っています。インテリジェントオペレーションサービスの発展や、オフショアから国内へという経済環境を背景に、更なる拡大と成長が期待される拠点と言えるでしょう。

アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター熊本(AIO熊本)の紹介動画はこちらをご覧ください。

AIO福岡は福岡市早良区百道浜、福岡タワーのすぐ近く、百道浜のビーチを見下ろすように立つAIビルに入居しています(私が知るアクセンチュアのオフィスの中では最もビーチに近いロケーションです!)。2022年7月に6F、12月に7Fが新たにオープンしました。インテリジェントオペレーションサービスの成長と共に、急拡大の勢いを感じます。AIO福岡にてお預かりしている業務は幅広く、デジタルマーケティング、データ分析、SNS運用やプロジェクト管理支援、或いはコンタクトセンター業務など、経理、人事、総務、調達などのバックオフィス業務に留まらない様々なご支援を行っています。

また、AIO福岡には2021年10月に経営統合したIMJのメンバも多く在籍しています。彼らの優れたクリエイティビティを存分に活かし、趣向を凝らしながら月例会議をライブ配信型で開催したり、センターとしてのブランドメッセージを「共創」するなど融合を図ってきました。昨今では社外の方も参加可能な勉強会を発信するなど、いよいよ地場の企業様や熱意を持つ方々とのコラボレーションを強化していきます。

AIO福岡には多数のお客様にご来訪を頂いており、私たちが活用するツールのデモやノウハウをご紹介するだけでなく、熊本・福岡にて現場の運営を司るプロジェクトマネージャたちとの対話を通じて、インテリジェントオペレーションの世界観をご体感頂いています※。

アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡(AIO福岡)の紹介動画はこちらをご覧ください。

様々な機会を通じて、是非ご来訪いただけますと幸いです。

筆者

池永 高志

オペレーションズ コンサルティング本部 アクセンチュアインテリジェントオペレーションセンター福岡 センター長 マネジング・ディレクター