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ブログ

ヒトと機械の融合を実現するソリューションとしてのBPO

所要時間:約3分

2023/03/06

オペレーションコンサルティング本部に所属しているマネジング・ディレクターの尾藤 牧子です。BPOサービスのデリバリやコンサルティングを通して、クライアントのビジネスへの価値提供に取り組んでおります。

DX時代のBPO

BPOサービスは、言わずもがな、クライアントが実施している業務を弊社にアウトソースしていただき、弊社にて業務をさせていただく、というサービスです。従来は、オフショアを活用することで、クライアントのコスト削減や要員調整を可能とするサービス、と捉えられてきました。もちろん、今でもそのメリットはありますが、DX時代の現在、BPOサービスはDX実現のソリューションとしても有効なサービスになってきています。

BPOにて委託していただいた業務を正確に遂行する、は大前提です。それに加え、弊社では、お受けする際にコンサルティングを通して、「徹底的に効率化を行う」&「蓄積される業務データを活用した付加価値提供」にも着目して取り組んでおります。

徹底的な効率化 ~End to Endでのデジタル化

クライアントからBPOのご相談があった際、弊社ではご要望の業務範囲のみを拝見するのではなく、前方業務からデジタル化することを視野に協議させていただいております。それにより、BPOとしてお受けする業務のみならず、クライアントの業務のDX化にも貢献することができます。

例えば、経理業務の支払伝票処理の業務において、取引先から紙で受領している請求書を、デジタルプラットフォーム(デジタルPF)を活用してデータに置き換えることで、後続の業務もRPAやチャットボットといった自動化ツールの適用が可能となり、真にヒトでなければできない作業にのみ要員を投下することができるようになります。

経理業務(支払伝票処理)の事例
経理業務(支払伝票処理)の事例

付加価値提供 ~蓄積される業務データの活用

また、BPOを通して蓄積された業務データのAnalyticsやAIを活用し、クライアントのビジネスにもプラスのインパクトをもたらすことができます。

例えば、経理業務の売掛金回収データを用いて分析することで、回収期間の長い取引先を識別します。回収期間を短くすることができれば、キャッシュフローの改善につながります。

蓄積された売掛金回収データを用いた、Analytics活用の事例
蓄積された売掛金回収データを用いた、Analytics活用の事例

売掛金回収のみならず、買掛金支払データでも支払期間の最適化によるキャッシュフロー改善や、不正経費を自動検知するといったことへの適用も可能です。もちろん、経理業務のみならず、調達業務やサプライチェーンでも同様に、蓄積された業務データにおける様々な活用が可能です。

まとめ

BPOサービスは、視点を変えれば各社の様々なビジネス戦略を実現するソリューションになり得ると思います。外部が業務に関わることで難しい変革を推し進める起点にもできます。アウトソースで削減されるコストを、前方業務のデジタル化やAnalyticsやAIといったテクノロジーの投資に回すことで、初期投資を抑える工夫も可能です。

単に業務をアウトソースするということに留まらせず、是非レバレッジさせてDXの実現に利用していただければと思います。

筆者

尾藤 牧子

オペレーションズ コンサルティング本部 マネジング・ディレクター