サステナブルファイナンス
多くの金融機関が、事業運営および投融資活動の両面でネットゼロの実現に取り組んでいます。金融機関は、その知見と影響力を生かし、顧客の脱炭素化を後押しする中核的な役割を担っています。こうした変革には新たなスキルが求められる一方で、新たな収益機会を創出する可能性も広がっています。
サステナブルファイナンスが重要な理由
主要な金融機関は、事業運営および資金提供の両面で、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させています。一方で、ESGへのコミットメントを具体的かつ実行可能な行動へと落とし込むことは、依然として大きな課題です。サステナビリティを経営の中核に据えることは、新たな収益機会の創出にとどまらず、リスクとコストの低減、金融業界の将来性の確保、そしてより持続可能な社会の実現につながります。
35%
2050年までのネットゼロ目標の達成に向けて、進捗が軌道に乗っていない銀行の割合は35%。排出量はなお増加傾向にあります。
ESGパフォーマンスが一貫して高い企業は、ESGが中程度の企業と比較して、総株主還元率(TSR)が2.6倍高い傾向にあります。
74%のCEOが、サステナビリティを軸とした新たな商品・サービスの提供を開始しています。
対策
ネットゼロの実現には、サステナビリティを企業戦略およびオペレーティングモデルに組み込むことが不可欠です。それにより、サステナビリティは単なる対応事項ではなく、持続的な成長を支えるドライバーとなります。
73%
金融機関のCEOの73%が、将来の労働市場を見据え、人材のスキルアップやリスキリングを進めています。
世論や消費者行動、市場環境が変化し続ける中、金融機関にとって、サステナビリティを軸とした商品・サービスによる差別化の重要性は一段と高まっています。
74%
金融機関のCEOの74%が、サステナビリティを軸とした新たな商品・サービスの提供を開始しています。他業界で同様の取り組みを進めているCEOは63%にとどまっています。
サステナビリティの目的および国連の持続可能な開発目標(SDGs)と整合するよう、オペレーティングモデルを変革します。調達から業務、ITに至るまで、組織全体にサステナブルな文化と基盤を浸透させます。
75%
金融機関CEOの75%が、事業プロセスのデジタル化を進めています。
データなくして、実効的なアクションは実現できません。急速に変化するESGデータ環境に対応するには、報告・開示を支える堅牢で拡張性の高いデータ基盤が不可欠です。データ管理フレームワーク、分析、ストレステストなどを備えた仕組みが求められます。
55%
金融機関の経営層の55%が、バリューチェーン全体にわたるサステナビリティデータの収集を強化しています。
サステナビリティを成長の原動力として位置づけます。気候変動やESGに関する教育・研修を通じて組織文化として根付かせるとともに、専門性の強化と情報システムの高度化を進めます。
61%
金融機関のCEOの61%が、組織内におけるサステナビリティ関連スキルの育成に投資しています。
サステナブルファイナンスのトレンド
リーダー紹介
Jon Williams
Managing Director – Global Financial Services Sustainability Lead
宮良 浩二
金融サービス本部 銀行グループ日本統括 マネジング・ディレクター
森 健太郎
ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター