課題

モビリティ・サービスは変化を続けており、自動車部品メーカーはそうした変化に素早く対応していく必要があります。完成車メーカーは大手も新興企業も、サプライヤーに対して自社と同等の革新性を期待しています。

自動運転車が現実味を増してきた今、変化を迫られているのは、自動車の運転機能だけではありません。車内空間は、自宅やオフィスの延長としての機能性や快適性を期待されています。また、カーシェアリング・サービスにおいてコックピット(運転席)のパーソナライゼーションというと、ユーザーが車に乗ったときに、それがロサンゼルスであろうとニューヨークであろうと、カスタマイズされた設定とサービスをすぐに利用できることを意味します。

こうした破壊的変化がモビリティ・モデルに生じており、完成車メーカーやそのサプライヤーは、ドライビング体験を変革し、新たなサービスを提供していく必要に迫られています。そして完成車メーカーは大手も新興企業も、サプライヤーに対し、市場での差別化に役立つ革新的なコンセプトを提示するよう期待しています。

先駆的なコラボレーション

世界トップレベルの自動車テクノロジー企業であるフォルシア社は、アクセンチュアと協力して両社のイノベーション技術を組み合わせ、コネクテッド・ビークルや自動運転車に向けた製品・サービスの開発および拡張に共同で投資しています。

フォルシア社は、コネクテッド・ビークルや自動運転車向けの新たなデジタル製品・サービスを素早く市場に投入するための支援を、アクセンチュアに求めました。両社は協力して、こうした製品・サービスを開発/提供するとともに現場でサポートするための新たなケイパビリティを開拓しました。今後5年間で、乗員の車内体験を刷新し、モビリティ・サービスのイノベーションを加速することを目指しています。

戦略&ソリューション

大規模なデジタル・ソリューション

フォルシア社とアクセンチュアは、2つの注力領域にフォーカスし、イノベーション技術の活用と共同投資を推進しています。それは、「車内のユーザー体験を刷新する認知技術」と、「快適性と健康を向上させるサービス」です。この枠組みにおいて、新たな技術を素早く市場に投入するため、人工知能(AI)、高度なアナリティクス、オーグメンテッド・バーチャルリアリティ、ブロックチェーンなどのデジタル・テクノロジーを適用しながら、イノベーション推進に向けた取り組みを複数実行しています。フォルシア社はこのような取り組みを推進するため、市販可能な製品やサービスを発表して完成車メーカーに提供する前に、アクセンチュアのイノベーション・アーキテクチャの専門家による支援を得て、新たなコンセプトやプロトタイプのアイデア創出を行っています。

コックピット・オブ・ザ・フューチャー

両社は、初のデモとなる「コックピット・オブ・ザ・フューチャー」をわずか2カ月で開発し、世界最大のモバイル関連見本市であるモバイル・ワールド・コングレスおよび世界最大の家電見本市であるCESでお披露目しました。このコックピットには、複数のタッチ式ディスプレイ、最先端のアプリケーション、および音声アシスタントが搭載されています。音声アシスタントは、車内エンターテイメントなどの機能を制御する、新しいユーザーインターフェースになっています。アクセンチュアは、車内コックピットの設計、構築、稼働と、Amazon Alexaに接続するクラウド・サービスに関して、フォルシア社とパロット・オートモーティブ(フォルシア社の子会社)を支援しました。またアクセンチュアは、乗員向けのパーソナライズ体験の設計も行い、Amazonと密に連携し、Alexaによる理解/実行が可能なカスタムコマンドを開発しました。コックピットには、標準的なAlexa車載ソリューションの機能のほか、自宅および個人のテクノロジー設定にアクセスできる、ユーザーを識別する機能も備わっています。このデモではAlexaを使用していますが、将来的には複数のAIに対応していく予定です。フォルシア社とアクセンチュアは今後も、コックピット機能の開発を進め、新製品・サービスの市場投入を加速させます。

自宅やオフィスの延長

ドライバーは年間平均500時間を車内で過ごすことから、車内サービスや関連サービスは買い手にとって、エンジンのサイズや車体のデザインと同じくらい重要な差別化要因となり得ます。ドライバーはフォルシア社のAlexaサービスによって、自分の声でシートポジションの調整、シート・マッサージ機能の作動、エアコン設定の変更、ビデオや音楽のプレイリストのアップロードが可能です。ユーザーは自宅やオフィスでもAlexaサービスの設定にアクセスできるため、車内でToDoリストや買い物リストを閲覧/更新したり、自宅からエアコン温度を設定してすぐに出発することができます。またドライバーは、スマートフォンに触らなくても、Alexaを用いて修理工場の予約を取り、その予定をカレンダーで調整することが可能です。コックピットのAlexaサービスは、さまざまなユーザーを区別できるよう設定されているため、乗員一人ひとりが、Alexaに対し、個別のパーソナライズされたタスクを実行するよう指示できます。

トランスフォーメーション

顧客体験を刷新

フォルシア社は革新的なサービスによって、パーソナライゼーション、利便性、快適性を向上させ、ドライビング体験を変革しています。完成車メーカーやその顧客は、クラウド・ベースのサービスのおかげで、最新のコックピット機能から素早く容易にメリットを得ることができます。

デジタル・サービス・ファクトリーのアプローチは、フォルシア社がケイパビリティとリソースを用いて、次世代の柔軟なサービスを開発できることを示しています。さらに重要な点として、フォルシアは完成車メーカーのニーズに合わせてハードウェアとデジタルサービスを調整できます。このアプローチによって完成車メーカーは、車体と同じくらい顧客にフォーカスできるようになります。

フォルシア社は次のような新たなケイパビリティによって、変化するモビリティ環境において競争力を高めています。

収益源

フォルシア社は、完成車メーカーと顧客により高い価値を提供する新たな機会を手にした、デジタルサービスプロバイダーとして収益性向上を実現しています。

デジタルエコシステム

フォルシア社は、革新的な製品やサービスを素早く市場に投入するため、FjordやMackevisionなどの企業を含むデジタルエコシステムを活用しています。

働き方

フォルシア社のデジタル・サービス・ファクトリーでは、小規模でプロアクティブなチームが、さまざまな技術の専門家から得た数多くのインプットを調整しながら、スタートアップ企業のような果敢な姿勢でプロジェクトに取り組んでいます。

イノベーション能力

フォルシア社は、収益に実質的なインパクトを与えるケイパビリティを有し、革新的なテクノロジーを市販可能な製品やサービスに大規模に転換させています。

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今後の展望

フォルシア社とアクセンチュアの先駆的なコラボレーションは、今後も新たなテクノロジーを更なるレベルに引き上げ、自動車業界の未来を創造していきます。

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