Kentaro Yomo

アクセンチュアで積み上げたグローバルビジネスの経験

アクセンチュアに在籍時は通信・ハイテク産業の業務改革・ITシステム構築を主に担当していました。今でも印象に残っている仕事は、入社2年目で担当した大規模なITシステム入れ替えのプロジェクト。上司はフランス人、同僚たちも外国人ばかりの環境で、海外の成功事例を参考に日本のお客様に向けて提案する仕事でした。当時の私は英語が得意ではなく、日本では初の導入だったこともあって、参考にできる前例もありません。すべて自分で調べてどうにかしなければならない厳しい状況に向き合う中で、結果的に英語も、コンサルタントとしてのスキルもかなり鍛えられました。

その後、社会がダイナミックに変化している真っ只中の中国で仕事をしたいと考え、2006年から大連オフィスで働くことに。アクセンチュアにおける中国のスペシャリストとして日系企業の中国展開を支援する業務はとても刺激的で、2007年に上海オフィスに転籍しました。

30歳でキャリアに一区切りをつけようと思い退職。その後、学生時代の憧れだった世界一周の旅に出ました。退職時の思いとしては、「Think Outside The Box」という言葉のように、一つの場所に留まるよりも、ゼロベースで違うことに挑戦してみることで人生が豊かになればいいなと思っていました。アクセンチュアでのグローバルな経験、その後の「世界一蹴の旅」の経験を経て、「日本のビジネスパーソンはもっと世界に出て行ったほうがいい」と考えるように。それが今のスパイスアップ・ジャパンでの仕事につながっています。

緻密に計画してやり遂げる力が、今に活きている

学生時代、私はスポーツ業界で仕事をしたいと考えていました。しかし、スポーツ業界で働く方から「まずはほかの世界で一人前になれ」というアドバイスを受けたことで、早くビジネスパーソンとして成長できる環境のあるアクセンチュアへの入社を決めました。同じように私が学生に今アドバイスするとしたら、「どこかで経験を積んでからのほうが、やりたいことを実現する近道になることもある」と伝えます。

コンサルタントとして働く中で身につけた事業を緻密に計画する力、目標に向かって最後までやり遂げる力、ファシリテーション力はあらゆるビジネスの基本です。アクセンチュアでの経験があったからこそ、私は今の事業を展開できています。特にサッカークラブの運営においては、コンサルタントのアプローチを取り入れることでイノベーションを生み出すことにつながっていると感じています。

グローバルな環境で刺激的な仕事にチャレンジできる

外資系であっても国内の業務がほとんどという企業がある中で、アクセンチュアはグローバルビジネスに携われる機会が多い企業です。国内外の区別はあまりなく、グローバルの中に日本があるという環境なので、グローバル志向の強い方にとっては刺激的な経験を積めるチャンスがたくさんあります。

また、卒業してから特に強く感じたのが、アクセンチュア アルムナイネットワークの広さです。アクセンチュアには多様な個性やスキルを持つ人が揃っているため、退職後のキャリアもさまざま。鎌倉インターナショナルでは今もアクセンチュアの先輩や元同僚から多大なる支援をいただいていますし、スパイスアップ・ジャパンで進めている海外研修事業でもクライアントに元アクセンチュア社員がいたりと、頻繁に交流があり、新規事業を相談したり、お客様やパートナーを紹介してもらったりなど、私自身今でもアルムナイネットワークに助けられています。スキルはもちろん貴重な人脈も得られることが、アクセンチュアで働く醍醐味の1つだと思います。