新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療・福祉機関支援- 今、わたしたちにできること。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症がパンデミック状態となり、世界各国ではかつて経験したことのない困難や課題に直面し、人々の生活は様々な制限を余儀なくされています。アクセンチュアとしてもこの難局を乗り切るべく、医療・福祉機関への支援を展開しています。

Overview

COVID-19の感染拡大を受けた危機的状況が続く中、最前線で戦う医療従事者やライフラインを支える方々への継続的支援を実現する仕組みづくりが重要となります。

アクセンチュアはコンサルティング会社としての強みを活かし、必要な物資を必要な人に届けるためのプラットフォームを構築し、活動をより効率的に運用し拡大していく支援が可能であると考えました。

この考え方を具現化すべく、コーポレート・シチズンシップ(社会貢献活動)の取り組みの一環としてプロジェクトを立ち上げました。テクノロジーを効果的かつ迅速に導入する技術と知見を有するアクセンチュアと、国内外でさまざまな医療支援を幅広く展開している特定非営利活動法人ジャパンハートの豊富な経験や専門知識を組み合わせることにより、必要物資の不足に悩む医療・福祉機関と自社商品をはじめとする物資の寄付を申し出たい企業とをオンラインでつなぐマッチングプラットフォームの共同開発を進めてきました。

医療・福祉現場の方々への感謝と敬意からボランティア活動として始まったこのプロジェクトが、多くの方々の社会課題解決に向けた活動を円滑化させるために役立ちますよう願っております。

フェーズ1:フェイスシールドを製作

有志社員が集結

感染拡大により医療現場では物資が不足しているとの報道を受け、「今すぐ協力できること」として、3Dプリンターを活用したフェイスシールドの製作・提供に着手しました。

社内のIndustry Xに精通したメンバーやその領域での経験・関心がある有志メンバーが、この活動を立ち上げました。有志グループはハードウェア含めたプロトタイプを製作できる拠点、アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(AIT)の3Dプリンターを使用し、フェイスシールドを製作しました。3Dプリントに必要な設計データは広く使われているオープンソースを使用し、個人でも安定した品質のフェイスシールドの製作が可能であるとわかりました。

部材の1つが入手困難となり東奔西走したこともありましたが、 5か月で約1500個のフェイスシールドを製作し、国内37か所の医療・福祉機関等に提供しました。当初は有志社員数名での草の根活動として始まりましたが、後に多くの社員が共感し活動に参加しました。

フェイスシールド完成品イメージ

フェーズ2:マッチングプラットフォームの開発

医療・福祉機関と支援物資供給者をつなぐ

感染拡大当初の深刻な医療物資不足に呼応する形で緊急的にフェイスシールドを作製しましたが、中長期でCOVID-19に対応していくには、継続的な医療機関・福祉機関への支援の仕組みが必要と考えました。必要なところへ必要な物資をタイムリーに供給する仕組みを提供できないかと模索し、アクセンチュアの強みであるテクノロジーを活かして医療・福祉の現場の「欲しい」と供給者の「届けたい」をつなぐマッチングプラットフォームの構築が更なる支援につながると考えました。

この支援を実現するために、コーポレート・シチズンシップの取り組みとしてプロジェクトを組成し、プラットフォームの試作版を迅速に構築、社員のリレーションを使い、実際にマッチングを行うなどブラッシュアップを試みました。

一方、こうした支援活動を広く展開するためには、医療・福祉機関や物資支援供給者に広いリレーションを持ち、ハブとなるプラットフォーム運営の担い手との連携が必要と考え、COVID-19対策や医療・福祉機関の支援を最前線で行っているジャパンハートにパートナリングの相談をしました。

ジャパンハートもマッチング範囲拡大に伴う運営の煩雑さを解消する仕組みを検討していたため、共同開発は迅速に進みプラットフォーム "Heart Stock"が完成しました。

医療・福祉機関の「欲しい」と供給者の「届けたい」をつなぐプラットフォーム

What we deliver

アクセンチュアはこのプラットフォームを活用することで、長期にわたるCOVID-19対応で苦境に直面する医療・福祉機関が無償で様々な支援物資を受け取り、物資供給者はタイムリーに逼迫度の高い医療・福祉機関への寄付を実現できると考え、支援の輪が継続的に全国に広がっていく事を期待しています。

プラットフォームの構想策定、開発・初期運用支援

ノーコードアプリケーション採用による短期間・低コストの実現

ジャパンハートによる運用管理を技術面でサポート

全て見る

メッセージ

ジャパンハートの機動性と柔軟性を活かした草の根支援にアクセンチュアのIT技術とノウハウが合わさることで、緊急救援活動に必要不可欠な物資供給が、より効果的かつ広範に実施可能となりました。当団体がハブとなり、あらゆる主体が「医療の届かないところに医療を届ける」活動に参画可能な仕組み作りを目指して参ります


高橋 茉莉子

特定非営利活動法人 ジャパンハート 副事務局長 / 広報ファンドレイジング部長 / iER事業部長

プロジェクトメンバーの声

COVID-19感染拡大に伴い自身にできる貢献をしたいという社員のおもいを行動に変える場として、3Dプリンターを活用したフェイスシールド作製コミュニティを立ち上げました。 さらに多くの方々のおもいを繋ぎながら支援が継続・拡大していくにあたって、プラットフォームが一助となれば嬉しく思います。


藤田 絵理子

ビジネス コンサルティング本部Industry Xシニア・マネジャー

医療・福祉機関へ継続的な支援を

"支援の輪"をより広げるためにプラットフォームを構想しましたが、調査・検討を進めていくと、医療・福祉機関側の需要に対する支援物資供給マッチングがほぼ手作業で行われており、対応できる数が限られること等、多くの課題に気づきました。そのような課題を解決するため、このプラットフォームは医療・福祉の現場、支援物資の供給者、双方がスムーズにマッチング、その後の対応も簡単にできるようにしています。このプラットフォームによって最前線で奮闘している医療機関方々への"支援の輪"が広がっていくことを願っています。

H. OHNO, ビジネス コンサルティング本部

フェイスシールド製作活動開始と同時に医療機関の方々に試作品を使っていただき、細かなフィードバックをいただきました。それを基にフィラメントを選定し、充填率等の設定を繰り返し調整しながら量産に進みました。初めて医療機関に提供した時のドキドキ感と、問題なく使用できることがわかり、感謝の言葉をいただいた時の感動は今でも忘れられません。全世界がパンデミックで苦しむ中、ささやかなことですが、最前線で戦っている医療機関の方々の手助けになることができて光栄です。

L.LI, ビジネス コンサルティング本部

その他の支援事例

アクセンチュアのコーポレート・シチズンシップ活動の様々な事例についてご覧いただけます。

グラミン日本立ち上げ支援

グラミン日本が事業を開始するにあたり、国内の現状に即した事業計画の立案から、利用者のスキル習得や就労支援に向けた仕組みづくりに至るまで、事業運営に関して全面的な支援を提供しています。

次世代教育・産官学民連携機構設立

次世代型人材を育成していくことを目指し、一般社団法人次世代教育・産官学民連携機構の設立・運営を支援しています。

高校生向けの起業家教育プログラム"MY PROJECT"

高校生が自分たちの興味のあるテーマについて、大人たちとともに行う活動 "MY PROJECT"を支援しています。

ニュースレター
最新コラム・調査をニュースレターで 最新コラム・調査をニュースレターで