パンデミックから始まる社会変革
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)により、社会は一変し、人々の暮らしや価値観は大きな変化のさなかにある。誰もが未曽有の事態を経験したと思っているが、人類の歴史は感染症とともにあり、なおかつ、パンデミックの後には必ず社会変革や技術革新が起こっている。
このように見ていくと、今回の新型コロナでもおそらく何らかの社会変革が起きると考えられる。そして、その変革の中心の一つはヘルスケアではないだろうか。
では、具体的にどのような変革が起りうるのか。次の3つの視点からヘルスケアの未来を展望したい。
- 人の健康に対する向き合い方はどう変わっていくのか
- データ駆動型のヘルスケアシステムはどこまで許されるのか
- 安全性と効率性をどう両立させられるのか
本書では、各業界のリーダーや第一線の研究者らとの対談や論考を通して、ヘルスケアの未来を業界横断で展望する。大きな社会変革が起ろうとしている今、ヘルスケア業界だけでなく、周辺の業界や新たに創出される業界と共に、予測できない未来を興していきたい。
(「はじめに」より一部引用)