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ユニリーバ:SAPソリューションによるビジネス・プロセスの改革

アクセンチュアはSirius/Mountainを導入するためにユニリーバとチームを組み、同社が世界のどこでもワン・ユニリーバのビジョンに向けて大きな一歩を踏み出すことができるように支援しました。

概要

ユニリーバは、世界最大級の消費財メーカーです。ロンドンとロッテルダムの双方に本社を置き、食品、ホームケア製品、パーソナルケア製品の14分野にわたり400のブランドを展開しています。このうちクノール、ヘルマンズ、リプトン、ダヴをはじめとする認知度の高い12ブランドは、毎年10億ユーロ(14億ドル)を超える収益を生みだしています。
100ヵ国に17万4,000人の従業員を擁し、2008年度には世界全体で400億ユーロ(570億ドル)以上の売上高を報告しました。

同社がビジネス・プロセスの多くを改善する必要性があると判断したとき、パートナーとして考えたのがアクセンチュアでした。

事業上の課題

ハイパフォーマンスを達成するため、ユニリーバは「ワン・ユニリーバ」プログラムを立ち上げました。全社にわたりオペレーションおよびビジネス・プロセスを簡素化、合理化、標準化することをめざす改革プログラムです。この取り組みの一環として、ユニリーバの欧州事業は2つの関連プロジェクトに着手しました。

  • Sirius—ワン・ユニリーバのオペレーショナル・モデルを実現するであろうSAPソリューションを基盤に、調和したプロセス・モデルを開発して利用可能にするデプロイメントの規模、範囲、スピードの点で、Siriusは欧州でのSAPの実装としてこれまでで最も野心的な試みの1つであった

  • Mountain—24ヵ国におけるユニリーバの欧州事業のために標準化されたサプライチェーン・モデルを形成することに重点が置かれ、SAP R/3プラットフォームを基盤にし、専属のサプライチェーン法人がこれを先導した

Sirius/Mountainの稼働を実現させるために、ユニリーバはアクセンチュアに支援を依頼しました。

アクセンチュアの支援内容

ユニリーバは第1の土台となるビジネス・フレームワークとERPモデルを設計していました。アクセンチュアはこれを足場として、SAPソリューションのデプロイメントを支援するためにチームを結集して作業にあたりました。SAPソリューションは、標準化された新たな一連のプロセスとワン・ユニリーバへの改革プログラムを支えるはずのものでした。

チームが配置されると、ユニリーバとアクセンチュアは工業化された実装方法を準備し、デプロイメントは複数のリリースによって構成され、国とサプライ・ユニットのリリースはデプロイメントの複雑性の評価と規模、オペレーション上の制限に基づいて決定されました。

アクセンチュアはSirius/Mountainの導入のために、ユニリーバの本社および現地の人材、サプライ・ユニットとともにチームを組みました。アクセンチュアからの人材は、スペインにあるアクセンチュアSAP製品インダストリー・ソリューション・センターの専門家たちと、インドおよびフィリピンにあるアクセンチュア・デリバリー・センターの技術者たちです。

また、SAP NetWeaverBusiness Intelligence(SAP NetWeaver BI)ソリューションのデプロイメントと、新たな売上報告を可能にするMicrosoft ProClarityのアナリティクス・ツールキットの統合には、アクセンチュア・インフォメーション・マネジメント・サービスからの人材が対応しました。このソリューションには、世界的に見てもSAPデータ・ウェアハウスの最大規模の実装が含まれており、ユニリーバが欧州全域の自社の営業成績とブランドに関してインサイトを生みだす能力を改革しました。

ユニリーバのプログラム管理者とともに工業化された実装方法を共同開発することにより、チームはユニリーバのマーケティングおよび販売部門と欧州24ヵ国62ヵ所の工場に対し統合されたソリューションのデプロイメントを成功させました。現在では合計およそ1万7,000人のユーザーがこのSAPソリューションにアクセスし、これを使用しています。

この規模よりも印象的であったのが、デプロイメントのスピードです。プロジェクト・チームはこのソリューションの実装を、欧州の他の消費財メーカーで採用された当ソリューションよりは複雑ではないSAPプログラムを実装する際に必要とされた時間の半分未満-3年未満-で完了しました。協働によるプログラム管理が成功の主要因でした。

今日、アクセンチュアは、7年のアウトソーシング契約の下にユニリーバのオペレーションに対しアプリケーションマネジメントサービスを提供しています。常時一度に30以上のアプリケーション開発プロジェクトを手がけるこの契約は、SAPの実装に関連したデリバリー・リスクを最小限にし、現地で開発されサポートされるアプリケーションへのユニリーバの依存度を減らし、IT効率と生産性を向上させる手助けとなりました。

そして重要なことは、これによりユニリーバのプログラム管理担当者がSirius/Mountainプログラムの価値を最大化することに集中できるようになったということです。

ハイパフォーマンスの実現へ

Sirius/Mountainプログラムの欧州での実装が成功したことにより、ユニリーバはオペレーションの合理化、コスト削減、業績の最大化というグローバルなビジョンに向けて大きな一歩を踏み出しました。

今日、ユニリーバの欧州サプライチェーン・ネットワークは1つの企業が単独で管理しています。新たな役割と責任と一般的なツールおよびプロセス・セットをもって、この企業は欧州全域の製品の需要および供給を管理し、ユニリーバの広大な欧州サプライチェーンに関連する重要な意思決定に責任を負い、すべての購入、倉庫管理、配送業務に説明責任を負い、透明性を高めサプライチェーンの成績への説明責任を果たすために、サプライチェーン、顧客開発、欧州全域からの財務データを首尾一貫した仕方で使用しています。

ユニリーバ・サプライチェーン法人(USCC)の会長、ピーター・アーンスティング氏は、単一のITプラットフォームのデプロイメントはサプライチェーン企業の成功に必須の要素だったと、重要な発言をしています。「Siriusなしでは、USCCは技術的に成り立たたない。現在、私たちはマウスをクリックすれば、欧州全域をリアルタイムで見通すことができる。これがやがて顧客サービス、株価、コストにもたらすであろう利点は計り知れない」と、アーンスティング氏は述べています。

しかし、Siriusプロジェクトは新たなサプライチェーン能力を支えただけではありません。SAPシステムにより、ユニリーバの欧州法人はオペレーションを単一の企業として管理し、営業コストを削減し、自社ブランドへの汎ヨーロッパ的視点を生みだすことができるようになりました。Siriusとともに、同社の欧州でのオペレーションは大幅に簡素化されました。オペレーションは今やより機動的になり、ユニリーバは移り変わりの激しい市場の要求により容易に対応し、ビジネス・プロセスを最適化することができるようになりました。

複雑なSAPの実装での成功は、ユニリーバとアクセンチュアの間のたぐいまれな協働がなければ不可能でした。その協働チームは、25ヵ国から集まった人々がさまざまなスキルを提供する混合チームでした。

ユニリーバは、アジア、アフリカ、中東、トルコ(AsiaAMET)の22ヵ国のオペレーションに関する標準的SAPテンプレートの作成に再びアクセンチュアの協力を依頼し、この協働関係の成功をさらに積み上げようと決断しました。このプロジェクトは、2010年末までにユニリーバのAsiaAMETの主要ビジネス機能すべてにわたり共通の技術プラットフォームとビジネス・プロセスを作成し、最終的にはハイパフォーマンスを達成しようとするものでした。