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事例


ABB社:多くを語るマシン

もし工場内に設置された産業機械が言葉を話せるとしたら、何を語るでしょうか。まるでSFストーリーのようですが、今や工場内の設備資産は自らの状態やパフォーマンスについて語ることができます。アクセンチュアは、こうした設備資産が価値ある情報・知見をもたらせるように、産業機械分野のクライアント企業のビジネスを支援しています。アクセンチュアはこのたび、産業機械メーカーのABBと協働して、同社とその顧客に確かな価値をもたらす革新的なインダストリアルIoT(IIoT)ソリューションを構築しました。

一歩先を走るモーター


ABBは同社の顧客がIIoTの機能を活用して、機械資産のデータを実用的な知見に転換できるように支援したいと考えています。同社のモーター&ジェネレーター部門が開発した「Smart Sensor」と呼ばれるIIoTデバイスは、ほぼすべての低電圧電気モーターに取り付けることができ、それらの状態をモニタリングすることができます。デバイスのセンサーが振動や温度、電磁場強度といったパラメータを測定することにより、ダウンタイムの削減や製品ライフサイクルの拡大、エネルギーコストの削減に貢献します。

これは業界にとって素晴らしい進歩ではありましたが、さらにABBではセンサーを顧客と結び付け、顧客がデータを分析/消費できるようにするインターフェイスを必要としていました。同社はアクセンチュアとの協働によってこの革新的なソリューションを素早く進化させ、2018年のハノーバーメッセ(ドイツのハノーバーで毎年開催される世界最大の産業技術/IIoT見本市)で発表しました。

ソリューションの進化


ABBとアクセンチュアはハノーバーメッセに備え、カスタマージャーニーとモバイルアプリのデモをわずか6週間で開発しました。このソリューションは現在、ABBの業界共通デジタル機能である「ABB Ability」の中核的な役割を果たしています。

ソリューションのコンポーネント:


モバイルアプリ: アクセンチュアは卓越したユーザーエクスペリエンスを生み出すために、デザイン思考を採用。モバイルアプリはオフライン対応IIoTゲートウェイとして機能するほか、サービススタッフがセンサーで工場のモーターを監視し、緊急事態の際に即座に対応できるようにします。


ポータル: ポータルは資産データを収集して、ABBの顧客が工場、チーム、チーム間の関係、資産、組織を効果的に管理できるようにします。APIは顧客とそのサービスプロバイダーを、Smart Sensorポータルとクラウドエコシステムに統合します。


共通のセンサープラットフォーム:Microsoft.NETテクノロジーを用いて構築された共通のセンサープラットフォームは、3種類のセンサーと柔軟に拡張できるABBシステムを統合します。


ABB Ability Digital Powertrainプラットフォームとダッシュボード:このプラットフォームは、顧客がさまざまなセンサーを用いて工場やグループ資産の大部分を監視できるようにします。これにより顧客は小さな一部分だけではなく、タービン全体の監視が可能になります。


モバイルアプリ: アクセンチュアは卓越したユーザーエクスペリエンスを生み出すために、デザイン思考を採用。モバイルアプリはオフライン対応IIoTゲートウェイとして機能するほか、サービススタッフがセンサーで工場のモーターを監視し、緊急事態の際に即座に対応できるようにします。

ポータル: ポータルは資産データを収集して、ABBの顧客が工場、チーム、チーム間の関係、資産、組織を効果的に管理できるようにします。APIは顧客とそのサービスプロバイダーを、Smart Sensorポータルとクラウドエコシステムに統合します。

共通のセンサープラットフォーム: Microsoft .NETテクノロジーを用いて構築された共通のセンサープラットフォームは、3種類のセンサーと柔軟に拡張できるABBシステムを統合します。

ABB Ability Digital Powertrainプラットフォームとダッシュボード:このプラットフォームは、顧客がさまざまなセンサーを用いて工場やグループ資産の大部分を監視できるようにします。これにより顧客は小さな一部分だけではなく、タービン全体の監視が可能になります。

製品 + サービスを販売する


ABBは、この新しい機能によってデジタルワールドにおける競争力を高めています。たとえば、市場投入期間の短縮、製品の差別化、サービス提供のための新たな機会の創出、また実用的な知見と最先端のカスタマーエクスペリエンスを通じた価値の創出などが挙げられます。

  • ABBはセンサーから収集したデータを用いてモーターのベンチマーク測定を行い、製品ラインを向上させ、品質を維持しながら製造コストを削減しています。

  • センサーはABBの競合企業のモーターにも装備可能なため、機械の長所と短所を明らかにすることができ、新たな業種に関する知見も得られるようになります。

  • ABBは他の産業機械メーカーと連携して、自社のセンサーを当該メーカーのソリューションの一部としてユーザーに販売することができます。これにより、センサーの売上を間接的に拡大することができます。

  • Powertrainの監視機能により、顧客はさまざまな種類の機械にわたってセンサーを使用するようになるため、ABBはセンサーとサービスのクロスセル/アップセルが可能になります。

  • 新しいツールはサービスプロバイダーなど、エコシステム内の他のメンバーとの関係向上に役立ち、ABBの業務改善を図るための知見が得られます。

この新しいIIoTの機能はまだ初期段階にありますが、ABBには今、モーターのパフォーマンス、競合企業の資産、および顧客ニーズに関する知識を深めるために有用な高度なアナリティクス基盤が整っています。

優れたサービスの実現


工場の機械の中で、現時点で監視対象となっているものは平均して10%程度です。しかし、顧客は今後、重要な資産だけではなく残りの90%も手ごろな価格のツールを用いて監視することができます。

同社の資産は通信可能なだけでなく、その他にも多くの情報を伝えることができます。工場の管理者はこうしたデータによる知見を基に、モーターの稼働状態、ステータス、履歴、その他の詳細情報を工場の内外、たとえば自宅からデータにアクセスして監視することも可能です。長期的には、たとえばこの知見によってモーターの稼働率を向上させて生産能力を高めたり、あるいは耐用年数がまだ残っているモーターの定期交換を延期させることもできるでしょう。いずれの場合も、こうした知見は生産停止のリスク緩和とモーターのライフサイクルの延長に役立つものです。また、継続的な知見とアラートの提供は、ABBの顧客のコスト削減および効率改善を支援します。技術者は必要な場合にのみ現場を訪問するため、サービス契約の低価格化も実現できます。

Powertrainダッシュボードは、顧客がモーターだけでなく、ベアリング、駆動装置、ポンプなど、資産全体の状態を監視できるようにします。これにより管理部門は、資産の相互依存性やそれらの関係が機能停止にもたらす影響についての知見を獲得できます。これにより、クリティカルな機器の状況を速やかに把握できるようになるため、より精度の高い意思決定やビジネス目標の達成が担保されます。


「アクセンチュアは、アジャイル開発の真のパートナーです。当社のお客様やパートナーに高い価値をもたらすソリューションの開発という共通のゴールに向けて、チームが一丸となって取り組む姿を目にできるのは大変喜ばしいことです」

ABBモーター&ジェネレーター部門デジタル・リーダー、ベルント・ハイスターカンプ(Bernd Heisterkamp)氏


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