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CLIENT CASE STUDY


事例紹介 骨髄バンク コーディネート支援システム

アクセンチュアは、骨髄バンクのコーディネート支援システムの導入・更新・改善を支援し、患者救命に大きく貢献してきました。これらの経験を生かし、今後も骨髄バンク事業を継続してサポートします。

骨髄バンク コーディネート支援システム

お客様名
財団法人 骨髄移植推進財団

お客様ウェブサイト
http://www.jmdp.or.jp/

プロジェクト名
コーディネート支援システム更新

エグゼクティブ・サマリー
骨髄バンクの主要業務のひとつに、「白血病等により骨髄移植が必要な患者さんに対して、骨髄提供の意思があり、かつ白血球の型が一致している提供者(ドナー)を仲介する」ことがあります。移植を希望する患者さんに対して、白血球の型が一致しているドナー候補の方の健康状態と提供意思の確認から移植完了およびドナーのフォローアップまで一連の工程を調整する業務を、コーディネートといいます。

骨髄移植が必要な病気は、急性骨髄性白血病のように、緊急を要する重病が多くを占めており、コーディネートには可能な限りの迅速性が求められます。同時に、患者さんやドナー候補の方の住所や氏名、患者さんの病名や身体データ等、極めてプライベートな情報を取り扱う必要があります。

アクセンチュアは、平成12年にこのコーディネート業務を担う基幹システム(コーディネート支援システム)の導入を支援し、それによって、情報管理の強化と同時にコーディネート期間の短縮と、コーディネート実施件数増加への対応を実現することで、患者救命に大きく貢献いたしました。

導入後5年が経過した平成18年には、コーディネート支援システムの更新を支援し、老朽化したシステム基盤(サーバー、OS、開発言語等)の全面的刷新、セキュリティレベルの更なる向上及び新たなコーディネート業務への対応を実現しました。

これらの経験とノウハウを活かし、アクセンチュアは今後も骨髄バンク事業へ継続した支援を行っていきます。

迅速な患者救命を支える仕組み―コーディネート支援システム―
骨髄バンクのコーディネート支援システムは、平成12年にアクセンチュアによって導入されました。導入に際しては、アメリカの骨髄バンクに対して行ったインタビューや業務分析を行い、世界レベルの品質を担保した業務運用とシステム構成を実現しました。その結果、平成11年には238日であった患者のコーディネート期間(中央値)が、平成18年には157日まで短縮することができました。また、平成11年の年間554例から平成18年の949例へと大きく増加した移植実施を下支えし、コーディネート支援システムはコーディネート期間の短縮と患者救命に大きく貢献しています。

骨髄バンクの事業規模は着実に拡大しており、骨髄バンクが創設された平成3年9月から平成19年1月の間に骨髄移植の累積件数は8000件を超え、ドナー登録者数も27万人を超えました。

今後も、移植件数の増加(年間1000件規模)と、ドナー登録者数の増加(登録者30万人の達成)を事業目標として掲げています。同時に、個々のコーディネート業務についても、より一層の迅速化、適正化が求められています。

また、アメリカ・台湾・韓国等の海外の骨髄バンクとの連携の強化や、骨髄移植後に拒絶反応等が起こった場合に行うDLIコーディネートといったサービスの強化も重要な事業課題となっています。

このような事業背景に加え、セキュリティレベルの更なる向上、災害時の業務継続性の強化、ハードウェア老朽化とソフトウェア保守リスクへの対応が必要となった平成18年、アクセンチュアは再び、コーディネート支援システムの全面更新を支援いたしました。

ハードウェアを全面刷新するとともに、開発言語のアップグレード(.netへの書き換え)、開発言語の.net化に合わせたDBサーバーの変更を行いました。また、ネットワークのセキュリティ強化、ユーザ管理の強化、災害時対応の強化も実現しました。

また、骨髄バンク事業の拡張に対応するため、国際コーディネート管理機能、DLIコーディネート管理機能の新規開発、各イベント(検査、面談、骨髄採取等)のカレンダー表示等のユーザーインターフェース強化といったシステム強化を進めるとともに、コンサルティングによる業務プロセス改善の支援を行いました。

アクセンチュアは、技術スペシャリストによる調査・開発と、コンサルタントによる業務分析を実施することで、従来のシステムと全く異なった環境での新システムの安定稼動を実現しました。

コーディネートの仕組み
患者さんからのコーディネート依頼を受けると、患者さんのマスタ情報が登録され、骨髄バンクの各関係者へシステムからの自動FAX送信等によりコーディネートの開始が依頼されます。

患者さんに対して骨髄移植の可能性があると判断された(マッチングした)ドナー情報は、日本赤十字社の検索システムからコーディネート支援システムへ取り込まれ、患者さんにドナー候補者として紹介されます。患者さんの担当医師はこの中からドナー候補の方を指定して、コーディネートが本格的にスタートします。また、ここからは各ドナー候補の方に「コーディネーター」と呼ばれる専門知識を持ったサポート・スタッフが割り当てられ、日程調整や検査の手配等を行っていきます。

各関係者への依頼やその実績は、システムによって一括管理することで、担当者に頼らないスムーズな業務遂行を実現しています。

その後の詳細な検査でも骨髄提供が可能と確認されたドナーの方には、最終的な提供意思を確認した後、検査・入院・骨髄採取を行いますが、それらの日程や実施場所等も全てシステムで一元管理し、各関係者からの問い合わせ対応や、今後のコーディネート・スケジュールの立案に活用します。

ドナーの方から採取された骨髄は、その日のうちに患者さんの元へ届けられ、移植されます。骨髄の運搬時には、必要に応じてX線による手荷物検査の免除の依頼状や、運搬担当者の証明書が骨髄バンクから発行されます。

骨髄提供が完了したドナーの方については、提供後に健康状態の確認やお礼状の送付等のフォローアップを行い、コーディネートは終了します。

コーディネート支援システムは、コーディネートにおいて発生する、各種書類の出力、関係者へのFAX送信、日付管理等の一連の業務を効果的にサポートするとともに、骨髄バンク内部での適正な情報管理(患者情報とドナー情報の分離による公平性の担保、情報の一元管理による効果的な二次活用等)に大きな役割を果たしています。

今後の骨髄バンク業務の支援に向けて
アクセンチュアは、今後も本プロジェクトによって蓄積されたナレッジを活用し、財団運営を支える経理・会計業務とコーディネート業務との一層の連携強化、外部組織との連携強化、コーディネートに関する統計的な情報管理機能の強化等、コーディネートの周辺業務についても骨髄バンクを支援していきます。

より一層の患者救命率の向上と、患者さんとドナー候補の方の負担軽減に向けて、アクセンチュアは骨髄バンク事業に大きく貢献していきます。