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デジタル技術とモノのインターネット(IoT)によって、食料品の買い物の仕方が大きく変わりつつあります。アクセンチュアはコープ・イタリアのイノベーション・パートナーとして、新しい技術とツールを利用して、インターネットに精通した次世代の消費者と同社をつなぐ新店舗設計の支援に乗り出しました。
アクセンチュアは、コープ・イタリアの情報アーキテクチャの見直し、ITインフラストラクチャの導入、POSを通じたタッチポイントの分析と開発などを支援。店舗全体のレイアウトから個々の商品の陳列まで、詳細にわたる設計により、情報に基づいた、意識的な買い物体験を可能にするジャーニーを生み出しました。
この画期的なプロジェクトを実行するにあたってアクセンチュアは、当社とマイクロソフトとの合弁会社であるアバナード(Avanade)と連携。Microsoft Azureクラウド・プラットフォームを技術基盤として用いることで両社は、多数の店舗に合わせて容易に拡張可能な、堅牢性と柔軟性を兼ね備えたモジュラー型のソリューションを完成させました。
ハイテク+ハイタッチ
買い物体験をより魅力的なものに強化していくには、先進技術を適切なバランスで活用することが求められました。あらゆる意思決定を消費者の視点で行うことで、かつて無い程に便利で、パーソナライズされた買い物体験を実現するツールと情報に溢れた次世代のスーパーマーケットが完成しました。
この未来のスーパーマーケットでは、店舗全体に配置されたインタラクティブ(双方向型)・ディスプレイ・テーブル、デジタル縦陳列、リアルタイムのデータ・ビジュアライゼーション(データの画像化)が相互に補完し合うことで、革新的でホリスティックな買い物体験が生み出されます。ページ上部のデモ動画にてそのイメージをご覧ください。
インタラクティブ・テーブル
商品は大型のインタラクティブ(双方向型)・テーブルに陳列され、買い物客の簡単な手の動きに反応して、生産地、栄養価、アレルギー源の有無、ゴミ廃棄の仕方、関連商品、キャンペーンなど、商品に関するさまざまな情報が、テーブル上部のモニターに表示されるようになっています。このような拡張現実(AR)技術を使用した顧客体験は、買い物客の体の動きを検知して反応するKinectセンサーによって実現しています。
デジタル縦陳列
また、冷蔵庫などの陳列棚においては、従来の商品陳列レイアウトを見直し、タッチ・アプリケーションと連動させることで、買い物客が商品カテゴリー別に商品リストを閲覧し、フィルタをかけ、検索して最適な商品を探したり、キャンペーンを見つけたり、商品の詳細情報を確認したりできるようになっています。結果として、パッケージ以上の情報を提供することができ、買い物客は商品についてより深い知識を持ったうえで購入できるようになります。
リアルタイム・データ・ビジュアライゼーション
さらに、店舗内の壁には大型スクリーンが設置され、そこにはコープ・イタリアのブランド価値をはじめ、その日の特売品やおすすめのレシピ、同社のFBアカウントなどのソーシャルメディア情報、ベストセラー商品、カテゴリーごとのプロモーションといったコンテンツが映し出されます。買い物客はこのリアルタイム・データ・ビジュアライゼーション(データの画像化)を見ながら店舗内を移動することになり、これによって買い物客とコープ・イタリアの新たなインタラクション(相互コミュニケーション)の形を実現します。
コープ・イタリア 社長
2015年ミラノ国際博覧会での成功を受けて、アクセンチュアとコープ・イタリアは連携を継続し、コンセプト実現のためのプロジェクトに取り組みました。そして2016年12月6日、ついにコープ・イタリアの最初の次世代スーパーマーケットがミラノで開店しました。
この新しい主力店舗では、フィジカルとデジタルの融合によって、地元の青空市場の雰囲気の中に革新的なデジタル・ソリューションが随所に取り入れられています。最高の買い物体験に必要なものすべてが、一つ屋根の下に揃っています。シンプルで直感的なアプローチで、消費者の情報やエンゲージメント、機能へのニーズを満たしてくれるデジタル・ジャーニーを通して、消費者はまったく新しい買い物体験を楽しむことができます。
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