農林水産業分野では大きな変化が起こっています。農産物に対する需要レベルの高まりと、商品原価の上昇とが相まって、農業界では生産性の向上が喫緊の課題となっています。ポートフォリオの幅を広げて新たな顧客層を開拓するために業界の主要な企業がグローバル化する中で、新たな市場が登場しています。こうした市場へと業務や営業範囲を拡大することで、アグリビジネス企業は新たな成長を加速させ、生産量を増やし、新たな顧客のニーズを満たすことができます。
不安定な商品相場はますます対応が難しくなっており、企業が利幅を予測・確保するのも容易なことではありません。一方で、顧客はより安全で地球に優しい食品を求めており、サステナビリティが重要な課題となっています。アグリビジネス企業の多くが企業活動と社会の共存(CSV)に注力する中で、サステナビリティを自社のオペレーションに完全に統合している企業はほとんどありません。
こうしたトランスフォーメーションは、アグリビジネス企業に対して極めて大きな機会を創出します。ハイパフォーマンス企業は、こうした機会を捉え、手段をよりスリム化することで結果を出しています。
一方で、日本国内のアグリビジネスは、少子高齢化による食市場の縮小・農業生産者の高齢化等の環境変化が進む中、海外に目を向けると、中間層人口の増加・食市場の拡大に加え、訪日旅行客の増加・健康志向の高まり等を背景に、日本食・日本産農林水産物/食品に関するニーズが高まっています。
アクセンチュアはグローバルネットワークを活用し、アグリビジネス企業・官公庁・自治体・農業関連団体向けに、海外調査・戦略策定、海外展開支援、デジタルマーケティング、ICT活用による生産拡大等のサービスを提供し、日本産農林水産物・食品の生産/輸出拡大や食産業の海外展開を包括的に支援しています。
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海外展開戦略策定・マーケティング調査
海外での消費者・事業者調査、食品規制調査等に基づき、「対象国×品目×ターゲット(BtoB/BtoC)」の戦略的な絞り込み、マーケティング・サプライチェーン構築に向けた戦略策定を実施しています。
また、戦略策定に留まらず、成果のフォローアップ・施策の改善に向けた支援を行っています。
ブランディング戦略策定
日本食・日本産品の強み及び現地消費者・事業者認識の双方を理解した上で、日本食・日本産品のブランディングコンセプト・ターゲットペルソナ(消費者像)の策定、プロモーション手法の検討等を支援しています。
デジタルマーケティング
SNS等のデジタルメディアを活用したマーケティングやECサイトを利用した販売等の支援を行っています。売上拡大という明確な目標達成のために、定量的なデータ検証を通じて効率的なマーケティングを実現します。
海外展開支援
案件ベースで、ビジネスモデルの策定・収支シミュレーション等を通じたフィージビリティスタディを行っています。戦略策定に留まらず、国内外の官民ネットワークを活用して、海外展開に向けた体制構築・販路開拓等を支援することが可能です。
共通価値の創造(CSV)・サステナビリティ
変化が激しいアグリ領域の規制への対応支援、企業活動と社会の共存を起点としたイノベーション促進・新規ビジネス創出支援、持続可能なオペレーションを実現します。
ICT活用による生産拡大(デジタルアグリ)
ICTを活用したセンシング(データ収集)、農業クラウド・アナリティクス、オペレーション最適・自動化等のサービスを提供し、農産物の生産拡大を実現します。
オペレーショナル・エクセレンス
生産者から消費者までのサプライチェーンにおいて、調達・資産管理・プロセス・ロジスティクスの最適化、トレーサビリティの実現、デジタルを活用した自動化、グローバルオペレーティング・モデルの構築まで支援します。
投資管理
企業の合併・買収からポートフォリオ管理、設備投資管理の最適化まで支援します。
コモディティ取引/リスク管理
効果的なリスク管理、コモディティ取引システムの最適化、システム統合、ガバナンス・ポリシーの整備を支援します。
パフォーマンス分析
企業パフォーマンス管理から人事トランスフォーメーションまで支援します。