消費財業界
テクノロジービジョン2018
2018/09/14
2018/09/14
消費財業界で今後10年間で起こりうる変化はこれまでの40年間よりも凄まじいものになるでしょう。このように言い切る根拠は明白である、すなわち、既存ビジネスのパフォーマンスが絶え間なく低下し続けているからです。なぜこのような事態が起こったでしょうか。答えはシンプルです。消費者の行動及び求めるものが変化したからです。
3%
消費財業界におけるトップ25のプレーヤーのうち、3%が売上成長を果たした
97%
97%の売上成長は小規模で俊敏な消費財会社によって実現された
あらゆる場所に散在するデジタルチャネルのおかげで、消費者は自分の選択をガイドし新商品の情報を知らせてくれる消費者同士やインフルエンサーと緊密につながります。さらに大きな変化は、消費者の行動そのものが変わってきたことです。消費者がこれまで以上に情報を持っているため、自分自身が欲しいと思う商品を最適な価格で入手する手段を熟知しています。加えて、消費者はよりスピーディーでパーソナライズされたサービスを求めています。その結果、大手企業の画一的なブランドプロポジションは競争における優位性を失っています。一方で、訴求ポイントが明確な小規模企業によるデジタルブランドが先頭を走ります。
消費財企業へのインパクトは明らかです。消費財企業は変化が加速し続ける環境で経営をしなければならず、そのためには、「高速モデル」を積極的に取り入れなければなりません。そうすることによって、彼らは高速で変化を続け、自社のエコシステムを通じて差別化商品とサービスを提供し、絶えず変化する消費者の期待に応えることができます。
アクセンチュアのTechnology Vision 2018では業界横断で五つのトレンドを取り上げています。消費財・サービス業界は特にそのうちの三つに焦点を当てています。その三つのトレンドが消費財企業に大きなインパクトを与えるのみならず、消費財企業を先進的なコネクテッド・エンタープライズに変化させるからです。