調査レポート

概略

概略

  • アクセンチュアが実施した全8回にわたる消費者調査の結果、COVID-19は消費者の行動に甚大な変化をもたらしていることが明らかになりました。
  • 現在の暮らしや消費行動はいずれパンデミック以前の状態に戻るだろうという期待は、すでに人々の間で薄れつつあります。一部のトレンドは回復の見込みがあるものの、今回の変化は永続的なものになると考えられます。
  • アクセンチュアでは独自に収集したデータをもとに、消費財(CPG)業界に影響を及ぼしている5つの主な神話についての真相を解明しました。CPG企業はデータを有効活用することで、未来に備えるための新たなプランを策定しなければいけません。
  • CPG企業は今こそ、消費者セグメントや製品ポートフォリオ、またパートナー企業との関係について見直し、将来に向けた成長基盤を構築する必要があります。


消費者行動に永続的な変化をもたらしたCOVID-19

COVID-19のパンデミックは、消費者に甚大かつ永続的な影響を及ぼしました。アクセンチュアが最近実施した調査でも、消費者の95%が生活や仕事、ショッピングの在り方を大きく、かつ長期的に見直していることが明らかになりました。また、COVID-19は景気の後退も引き起こしており、このことがパンデミック以前から生じていた消費者トレンドの一部を拡大しつつあります。



神話と現実:事実に基づいた対応

現在の暮らしや消費行動はすぐにかつての状態に戻るだろうと期待している人も依然として存在します。確かに部分的には多少なりとも回復傾向が見られるところもありますが、パンデミック以前の姿に完全に戻ることは考えにくく、消費者の考え方や消費の在り方、行動は、今後も変化したままの状態を維持することになるでしょう。そのような未来を生き抜き、競争に打ち勝つためにも、CPG企業の多くは新しい世界に柔軟に適応していかなければなりません。

神話1:CPG企業は低価格のブランドに焦点を当てるべきである

現実: 高価格ブランドの販売機会を探るべきです。消費者の58%は高価格のブランドを従来通り、もしくはより積極的に購入すると回答しています。

神話2:COVID-19を機に顧客ロイヤルティを重視する傾向が再び強まっている

現実: CPG企業は新規顧客に最適な製品・サービスを提供すべく、常に進化し続けなければいけません。そのためには、まず刻々と変化する消費者ニーズと行動への理解を深める必要があります。

神話3:ワクチンが開発されれば、パンデミック以前の暮らしが戻ってくる

現実: ワクチンが開発された後も、娯楽や交流の中心的な役割を担うのは自宅になります。CPG企業は自宅で楽しめる新たな体験を創造し、消費者とつながる必要があります。

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73%

在宅業務を前向きにとらえている従業員の割合

35%

将来も週1日以上は在宅業務を続ける計画がある従業員の割合。

神話4:在宅業務=これまでとは違う場所で、これまでと同様の仕事をすること

現実: 単に違う場所で同じ仕事をするわけではありません。在宅業務は人々のライフスタイルを一変させており、「利便性」の意味を考え直す必要があります。

神話5:Eコマースの隆盛は一時的なもの

現実:消費者はこれからも、パンデミックが始まる前よりもオンラインショッピングを頻繁に利用するでしょう。長きにわたってEコマースの利用を阻んでいた壁は、COVID-19を機に崩れ去りました。

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歴史に新たな章を書き加える

現在のような不確実な時代に、現実と虚構を見分けることは難しいのかもしれません。しかし、急速な変化の過程でいくつもの神話が生まれる中で、消費者を100%理解しようと努め、データに基づくインサイトを活用できる企業だけが、消費者セグメントや製品ポートフォリオ、パートナー企業との関係について見直し、歴史に新たな章を書き加えることができるのです。

未来のレジリエンスと成長の加速を図るのに、今ほどの好機はありません。そして、世界もそれを待ち望んでいます。



初めの一歩

CPG企業は今こそ最初の一歩を踏み出し、新たな成長基盤を築くべきです。以下では、そのための7つのアプローチの中から4つを抜粋してご紹介します。すべてのアプローチをご覧になりたい方は、PoVをダウンロードしてください。

消費者についての先入観を捨てる

消費者がいかに変化し、これまでとは異なる行動をとるようになったかを学ぶ。消費者が自社の製品をどのように利用しているか、消費する以外に何をしているか(テレビを観る、オンラインでつながるなど)を大局的に考える。その上で、消費者の生活習慣や日常の中に自社の製品を受け入れてもらうための新たな方法を探る。

自社製品とサービスのポートフォリオを見直す

新たな消費者セグメントのニーズにマッチした製品・サービスとは何か?既存の製品でポートフォリオから除外すべきものはないか?製品の位置付けの見直しや新たな製品の開発によって、これまで以上の収益を生み出せるカテゴリーはないか?パッケージや価格設定を変更して、新製品・サービスの魅力を高めることはできないか?

消費者の参加を促す

今日の消費者は、新製品や新サービスの創出プロセスに積極的に参画したいと考えている。プロセスの初期段階から消費者の参加を促し、ユーザーになってくれそうな人を見つけて製品開発に関わってもらう必要がある。さらにそれらのユーザーに新製品の開発からローンチ、販売に至る全プロセスへの投資や協力を促すようにする。

チャネルと消費のプロセスを見直す

COVID-19を機に劇的に拡大したEコマース利用に衰えの兆候が見えないことから、Eコマース事業をより積極的に推進する必要がある。また、直接販売(D2C)を開始/拡大する分野を見極める。デジタルシェルフを含め、消費プロセスの管理に注力する。

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