デジタルトランスフォーメーション(DX)を引き金として、多くの企業で「クラウドシフト」が進行中であるなど、クラウドコンピューティングの活用は新しいステージを迎えています。しかし、企業の競争優位の源泉となる情報やデータはシステムの各所へ散在しており、システム間連携もシームレスとはいえません。ITシステムそのものについても、オペレーションを効率的に回すためのものから、蓄積されたデータを価値へと転換し、自社の戦略・戦術を優位に進める存在への変化が顕著です。特に、経営者にとってはビジネスを先読みする意思決定にデータを活用できることが、市場で勝ち続ける企業の必須条件となってさえいます。

アクセンチュアのTSA(テクノロジーストラテジー & アドバイザリー)が提供する「クラウドイノベーション&アクセラレーション」は、お客様企業におけるイノベーション創出と、プロダクト/サービス展開のさらなる加速(アクセラレーション)の実現をご支援します。

デジタルとニュー・ノーマル時代のインフラ基盤のモデル

クラウド移行とDX実現は切り離される文脈ではなく、一体となって遂行されるべきテーマです。お客様企業がデータを駆使して自社ビジネスの展開を先読みするためのインフラとして、迅速な配備性と拡張性に優れるだけでなく、圧倒的なコンピューティングパワーの恩恵を享受できるクラウドは最適な選択肢です。現代はクラウドに集約したデータを利活用することによる価値の創出が求められますが、爆発的に増大しているデータ量を処理するためにもクラウドのコンピューティングパワーは不可欠だといえます。

ITの変革においても、新型コロナウイルスのパンデミックはクラウド移行を前倒しする企業を増加させる一因となりました。これにより、日本企業のパブリッククラウド活用がさらに加速したといえます。クラウド移行はニュー・ノーマルに対応する事業モデルへの転換にも有効であると、現在は多くの経営者が認識しています。

また、AIIoT5Gといったテクノロジーをビジネスに活用する際も、データを蓄積する基盤としてクラウド環境は有効に機能します。いわばクラウドは、俊敏性の高いITインフラを構築するためだけでなく、経営改革プラットフォームそのものでさえあるのです。

アクセンチュアはお客様企業および業界に関する専門知識を有するコンサルタントと、クラウドの技術に精通したテクノロジーの専門家に加え、両者を橋渡しして経営上の価値創出へ伴走する「変革のドライバー」であるテクノロジーストラテジー&アドバイザリーの3者によるコラボレーションで、お客様の経営目標の達成をエンド・ツー・エンドで尽力いたします。

インテリジェント・プラットフォームとしてのクラウドのイメージ

図:インテリジェント・プラットフォームとしてのクラウドのイメージ

クラウド活用の最新フレームワーク

アクセンチュアでは具体的に、経営に資するクラウド活用の段階として、7つのケイパビリティで構成される3領域のフレームワークを提唱しています。

  • マイグレート

既存のITシステムのクラウド移行を、安心・安全かつ高速に実現します。企業のITシステムは非常に複雑化しており、システムの関係性や連携の理解が不可欠です。アクセンチュアの専門チームはそうしたシステムの相互関係を解きほぐしながらクラウド上で再構成します。以下の3つのケイパビリティで構成されています。

  1. Rapid Migration
  2. Complex App Migration
  3. Data Platform Shift
  • アクセラレート

お客様のCIOCDOをサポートし、情報システムの変革をご支援します。アクセラレートにおいて必要な要素は、「クラウド活用による技術変革(テクノロジートランスフォーメーション)」と「クラウドの管理と最適化」の2点です。

マイグレートフェーズでクラウド環境へ移行した既存システムやデータプラットフォームに対し、アクセラレートフェーズではクラウドから提供される技術をフル活用し、技術変革の実現を目指すと同時に、先進的なクラウド技術の活用の推進と、それらの管理・最適化を実行します。アクセラレートは次の2つのケイパビリティで構成されます。

  1. Tech Transformation
  2. Cloud Mgmt & Optimization
  • 成長&イノベート

このフェーズでは、クラウド技術によるイノベーションの創出やビジネス変革の実現を目指します。ポイントは「イノベーションの創出」と「ビジネス変革」の2点。社会状況や市場を複数の軸で分析しながら、データに基づいて意思決定できる経営環境の実現に寄与します。以下の2つのケイパビリティで構成されます。

  1. New Growth & Innovation
  2. Business Transformation

中立的な立場による、全方位でのクラウド支援

アクセンチュアのクラウドイノベーション&アクセラレーションの最大の特徴は、お客様のビジネスゴールの達成のために、いかにクラウドを活用するかといった経営的意義の視座で実行プランを策定・構想し、具体的な企画・開発、導入支援、保守運用までを全方位的にサポートできる点にあります。

加えて、ハイパースケーラーと呼ばれる主要クラウドサービスとは強いパートナーシップを結んでいるだけでなく、アクセンチュアは自社の製品/サービスを持たないことによる中立的な立場から、お客様にとってベストなソリューションのご提案・導入を実現しています。

特に重視されるべきは、システムのポータビリティ(可搬性)を意識したアーキテクチャ設計です。現行のオンプレミス環境から移行しても、移行先の環境に束縛されては本末転倒となります。システムの稼働開始後もアクセンチュアはお客様を伴走し、お客様業界のマーケットの変化をモニターしながら全体最適を継続します。そのうえではビジネスの実態と合わなくなった部分的なシステムを適宜入れ替えられる、疎結合のシステムであることも重要です。

クラウドイノベーション&アクセラレーションは、まさにアクセンチュアが提唱するリビング・システムの具現化だといえるでしょう。

クラウドが創る未来 ――国内事例紹介

具体的な国内事例もすでに誕生しています。ふくおかフィナンシャルグループ様が新規に開設する「みんなの銀行」は、完全クラウドネイティブな銀行システムを構築したことで、桁違いのITコスト削減を実現しつつ、新規サービスの高速展開を可能としています。

楽天モバイル様においても、バックオフィス業務に加え、携帯電話設備の管理等をクラウドへ移行。新サービスはすべてクラウド上に構築するなど、先進的な取り組みが世界から注目されています。詳細はこちら

また製薬業界では、莫大な時間とシミュレーションのためのコンピューターリソースを必要とする創薬や研究開発において、アクセンチュアが提供するIntientAIやアナリティクスで高い価値をもたらすインサイトを引き出し、より良い患者アウトカムの実現)を活用しています。武田薬品様はアクセンチュアと共にクラウドファーストのアプローチを推進しており、競争優位性の向上を目指しています。詳細はこちら

このように、クラウドイノベーション&アクセラレーションは、ビジネス上のプロフィットに直接的に貢献するクラウド活用を実現するものです。クラウドサービス企業の手綱をお客様と共に握り、データドリブン経営の実現をご支援します。

長部 亨

ビジネス コンサルティング本部 テクノロジーストラテジー&アドバイザリーグループ テクノロジーアドバイザリー プラクティス マネジング・ディレクター


粕田 大樹

ビジネス コンサルティング本部 テクノロジーストラテジー&アドバイザリー グループ テクノロジーアドバイザリー プラクティス シニア・マネジャー 

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