調査レポート

概略

概略

  • 現代の最高財務責任者(CFO)は、売上と利益の最適なバランスを保つための有益なインサイトを組織全体に提供する役割を担っています。
  • アクセンチュアは 事業価値のアーキテクトという新たな役割をCFOが担い、必要に応じた戦略の転換を阻む障壁を克服する上で、最も効果的な5つの「梃子」を明らかにしました。
  • すでにCFOの88%が、この新たな役割の中でより緊密な協働の推進や、組織全体に対する経理・財務部門の影響力を高めていく上で有効な各種の測定基準を活用しています。


これまでは最高経営責任者(CEO)の右腕としての役割が強調されてきたCFOですが、アクセンチュアの最新の調査では 事業価値のアーキテクト としての、新たな役割の重要性が高まっていることが分かりました。全社のデータと分析結果にアクセスし、それらを可視化できる優れたCFOは、すべての経営幹部との協働を通じてリスクと成長要因の特定に大きな力を注ぐようになっています。

私たちの調査では、必要に応じた戦略の転換を阻む障壁を克服する上で、最も効果的な5つの梃子が明らかになりました。

  1. 組織全体に対する可視性
  2. 全社的なデータへのアクセスとそれらの分析
  3. 組織が直面し得るリスクの把握
  4. すべての経営幹部間の強固な協働関係
  5. 財務上の判断に関する権限(投資分野の意思決定に関する経済基盤の評価)

また、CFOは社内のさまざまな部門を見渡すことで、新たな顧客価値を生み出す方法を見いだすことができるポジションにいます。各部門の関係者と定期的な対話を重ねながら、テクノロジーを活用してエンドツーエンドのインサイトを獲得する方法を提案することもできます。

たとえば、クラウドベースのソリューションとERPをはじめとする各種のシステムを統合することで、すべてのデータを一元化し、バリューチェーンを可視化することができます。さらにリアルタイムデータを有効活用して、さまざまなプロセスで発生する摩擦やエラーを削減することも可能です。

すでに多くのCFOは、「経理・財務部門」の影響力を拡大するためのインサイトの獲得に着手しています。

88%

調査に参加したCFOのうち、経理・財務部門と組織全体の協働を推進し、経理・財務部門の影響力を高めていく上で有効な新たな測定基準を採用していると回答した人の割合。

データを統合してチャネルの合理化を図る、あるいは従業員体験と顧客体験の向上を同時に実現するなど、CFOはさまざまな影響力を生かして、売上と利益の拡大を実現することができます。

事業価値のアーキテクトという役割を担う

リスクと成長要因を特定するために、CFOは以下の3つのアクションを起こさなければなりません。

  1. より確かな目的意識をもって、同僚やすべての経営幹部と協働する。
  2. より洞察力に富んだ高度な視点と知識を組織に提供し、ビジネスをリードする。
  3. 自らの責務の一環として、テクノロジープラットフォームとデータプラットフォームの連携を実現する。

実現に向けたボトルネック -日本の場合

実現に向けては、「データアベイラビリティ」・「ケイパビリティ」・「事業理解度」の3つのボトルネックの存在が判明。

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データ駆動型経営管理モデルの構築

CFOが主導し、グローバルでの標準プロセス・システム・データの構築と経理専門家&データサイエンティストのチームを組成することが求められています。

データ駆動型経営管理モデルの構築

著者について

Dr. Christian Campagna

Senior Managing Director, Accenture Strategy & Consulting, Global Lead – CFO & Enterprise Value


Aneel Delawalla

Managing Director – Accenture Strategy & Consulting, CFO & Enterprise Value


Annie Peabody

Managing Director – Accenture Strategy & Consulting, CFO & Enterprise Value


Haralds Robeznieks

Senior Principal – Accenture Research

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