ビデオ会議を介してグローバルの製造および金融業のCIOとお話をしていると、企業における現在の課題の多くはレガシーシステムが原因となっていることがわかりました。かつて企業にとって重要でなくてはならないシステムであったものが、今や様々な問題を引き起こすレガシーシステムと化しているのです。企業はいち早くレガシーシステムに対処する必要がありますが、手が付けられないケースが多いのが実情です。

あるCIOは次のように述べています。「自社のIT部門では、緊密に結合されたモノリシックなシステムを構築しており、最近までこのシステムはエンジニアとしての矜持となっていました。しかし、今やこのシステムによってプロセスやデータが閉鎖的なものとなってしまっています。」

さらに別の担当者も次のように述べています。「このシステムとインフラストラクチャに、危機に対応するための俊敏性(アジリティ)を持たせるには、さらに3年はかかるでしょう。」

レガシーシステムの問題は、多くのSAPユーザーに広がっています。

計画的で段階的な改善のためにハードコードされたプロセスを用いるレガシーシステムの課題は、今に始まったものではありません。しかし、パンデミックによってもたらされる危機的状況にすばやく対処するためには、ビジネスのあらゆる側面でデジタルを活用した事業転換を行う必要があります。

SAPビジネスグループの最高技術責任者として、多くのお客様企業がSAPシステムのモダナイゼーションとクラウドへの移行に関心を持っていることを認識しています。アクセンチュアでは、特許出願中のアーキテクチャである「SAPデジタル・デカップリング」によって、ハイパースケーラークラウドサービスの差別化された価値をもたらすHANAプラットフォームを活用したクラウドイノベーションを支援しています。

迅速な対応が求められています。

このデジタル・デカップリングのアーキテクチャにより、お客様はITシステムをより迅速に変革し、市場の課題に継続的かつ柔軟に対処できると同時に、コストを削減し、リスクを管理することができます。これはまさに組織が今必要としていることです。

混乱のなかで、クラウドの重要性が再認識されています。

ここでは、Google Cloudを用いたSAP向けのアクセンチュア デジタル・デカップリングの提供価値をご紹介します。アクセンチュアとGoogle Cloudは、大規模なイノベーションを推進するためにアクセンチュア Google Cloudビジネスグループを設立しました。 Google Cloud を活用することで、SAPをはじめとする多くのシステムやアプリケーションから大量のデータを整理することができるため、アクセンチュアが提供するデジタル・デカップリングのアーキテクチャをさらに強化することができるのです。

クラウドを活用することで、「オンデマンド」ストレージやコンピューティング機能が利用でき、個々のデータセンターを使うよりもそのパフォーマンスは優れています。さらにコストを抑えることができるため、クラウドは今まさに組織が必要としているものなのです。

なぜGoogle Cloudなのか?

Google CloudはSAPとパートナーシップを結んでおり、SAPが認定したインフラストラクチャを提供し、すべてのSAPシステム、製品、コンポーネントに対応しています。したがって、アクセンチュアが提供するSAP向けのデジタル・デカップリングにGoogle Cloudを活用することも自然な選択です。

  • グローバル規模でのGoogle Cloudの低レイテンシのネットワークは、リアルタイム、ニアリアルタイムでのデジタル・デカップリングに最適な環境であり、SAPシステムとの間でデータを連携し、すばやく洞察(インサイト)を生み出すことができます。
  • 組織は、BigQuery™エンタープライズデータウェアハウスなどのグローバルに利用可能なクラウドスケールのデータサービスを使用して、インサイト主導のユースケースをGoogle Cloud上にすばやく構築できます。
  • Google Cloudは、人工知能と機械学習サービスを提供しており、予測のための自動モデル生成をサポートしています。 また主要な画像認識機能と多くの独自のAPIも提供しているため、目的に適したソリューションを構築することができます。
  • プラットフォームはデフォルトで暗号化され、パフォーマンスのオーバーヘッドはなく、オプションとして自己管理の暗号化キーが使用できます。
  • インフラストラクチャは、SAP HANA用に最大12テラバイトのメモリを備えた仮想マシン(近い将来18、24テラバイトにも対応予定)を含む、SAPワークロードをサポート可能です。
  • ソフトウェアまたはハードウェアの更新中にダウンタイムなしにインスタンス間でワークロードを移行できるライブマイグレーション機能を提供しています。
  • Google Cloudは、Anthosによるハイブリッド展開戦略のサポートも提供しています。これは、組織が単一の管理パネルを通じて適切なタイミングで適切なインフラストラクチャにデジタル・デカップリングワークロードを展開できることを意味します。

デジタル・デカップリングにより課題を解決する

ユースケースと主な問題点を特定する:競争優位性を獲得するために取り組むべき主要な問題点を特定することで、Google Cloudの機能から多くの恩恵を享受できるユースケースを策定します。

S / 4HANAアップグレード戦略を改善する:S / 4HANAアップグレードは、いつか必ず対応しなければならない問題です。デジタル・デカップリングは、S / 4HANAアップグレード戦略の一部にする必要があります。

テクノロジーの構成要素を実装する:デジタル・デカップリングの実装を支えるテクノロジーの構成要素(クラウドネイティブ・アーキテクチャ、データのキャプチャと抽出、リアルタイムのデータストリーミング)を取り入れ、テクノロジーの基盤を整えることで、ビジネスユースケースの実装が加速します。

組織を整える:デジタル・デカップリングは新しいテクノロジーを活用するため、デジタル・デカップリングを取り入れる前に、基盤を構築し、これらのテクノロジーを導入・運用するために組織を整えることが求められます。そのために、スキルとリソースのニーズを評価し、ギャップをカバーする計画を作成する必要があります。

アクセンチュア Google Cloud ビジネスグループは、Google Cloudとアクセンチュアの知見を組み合わせることで、お客様がレガシーシステムから脱却し新たなビジネス価値を享受できるように支援しています。アクセンチュアはGoogle Cloudのトレーニングを受けた5,000人以上の専門家と、市場をリードするクラウドの知見を有しており、お客様企業に合った最適な支援を提供しています。

アクセンチュア Google Cloud ビジネスグループのwebぺージにアクセスして、SAP on Cloud向けに提供しているサービスの詳細をご確認ください。

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​アレクサンダー・ザイヤー​​

​アクセンチュア SAP ビジネスグループ チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)​

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