では、どのようにTechnology Transformationを実現していくのでしょうか。Technology Transformationでは、システム稼働までの「Day1」をいかに効率的・迅速に構築するかがカギになります。そこでアクセンチュアが提唱する新しい基幹システムの刷新方法が「シェルコンバージョン」です。
素材・科学業界におけるデファクト・スタンダードであるSAPを刷新する場合、今までには主に2つのアプローチがありました。ひとつは、基幹システムを新たに構築する「グリーンフィールド」と呼ばれる手法。もうひとつは、今までの基幹システムをそのまま新しいバージョンにアップデートする「ブラウンフィールド」です。そしてシェルコンバージョンは、この2つの中間に位置するアプローチ手法です。
シェルコンバージョンではグリーンフィールドで行うような業務や機能の見直しにも対応が可能ですが、最大の特徴は構築におけるリスクの小ささです。
ブラウンフィールドとの比較で言えば、ブラウンフィールドはシンプルな環境を単純移行するアプローチであり、マイグレーションにおいては本番環境で一発成功を狙うというリスクの高さがあります。一方、シェルコンバージョンは本番のコピー環境にアップグレードしていくためリスクが小さく、複雑なシステムでも業務を止めずに移行することが可能です。
新規構築と比較した際のシェルコンバージョンのメリットはめざましく、多くの企業で効果を実感されています。「費用対効果を最大化したい」「将来の拡張性と柔軟性を重視したい」「業務への影響を最小限にとどめたい」「安全にシステムを導入したい」といったケースの場合、シェルコンバージョンは有効な選択肢となるでしょう。
そのほか、シェルコンバージョンの具体的な内容や進行方向、アセスメントなどについてはオンデマンド版にてより詳しく説明されています。レガシーシステムの対応や基幹システムの刷新に関心をお持ちの方は是非ご覧ください。最新のウェビナー情報は、素材・エネルギ ー業界ウェビナーページをご覧ください。