顧客の視点から見た、自動車メーカーが解決すべき5つの課題

モビリティ・サービスには、刺激的かつ極めて大きな可能性が秘められています。しかしその注目度に反して、顧客が感じている本当の期待については多くの誤解があります。

そこでアクセンチュアは、顧客のニーズを明らかにするために、 米国、中国、ヨーロッパの7,000人以上の消費者 を対象に包括的な調査を実施しました。さらに、調査結果と地域ごとの独自の知見をもとに、世界中の自動車メーカーとその経営幹部が現在直面している、あるいは将来的に直面するであろう5つの課題、およびその解決方法を検討しました。本稿では、顧客が本当に求めているものについて、また自動車メーカーが勝利を収め続けるために、いかにしてこれらの課題を解決すべきかについて詳述しています。

「不透明」な現在の状況

アクセンチュアが前回実施した調査では、「2030年までに、自動車の製造・販売による収益は現在の約2兆ユーロよりも若干上回る程度にとどまり、自動車販売による利益に至ってはやや縮小する(1,260億ユーロから1,220億ユーロに縮小)」ことが明らかになりました。

一方、モビリティ・サービスによる収益は約1.2兆ユーロに急拡大し、利益は2,200億ユーロに達するとの結果が得られました。自動運転技術が進化し続ける中で、モビリティ・アズ・ア・サービスの世界市場は今後10年間で急激に拡大するとみられています。問題はそうした状況下において、誰が新たな利益を獲得し、また後塵を拝することになるのは誰なのかということです。

モビリティ・サービスによる収益は約1.2兆ユーロに急拡大し、利益は2,200億ユーロに達する見通し。

課題解決とポジションの確立

顧客の視点や嗜好に関する徹底的な調査結果とさまざまな知見・提案をもとに、私たちは自動車メーカーが本格的な自動運転の時代を目前にした現在、取るべきアプローチを明らかにしました。また、メーカーが既存の能力をいかに強化して準備を整えるべきか、今後の市場でいかにしてポジションを確立すべきかについても考察しました。

モビリティ・サービスが急速な進化を遂げる中で、サービスをいかにして収益化すべきか、個々の市場に適したサービスは何か、新たな市場機会を生かすためのビジネスモデルをいかにして策定すべきかなど、課題は山積しています。そうした状況においても、1つだけ確実なことがあります。それは自動車メーカーとその経営幹部は、自社に適した市場とアプローチを正しく選択し、モビリティ・サービスに対する顧客の真のニーズと期待を予測しなければならないということです。

著者について

Axel Schmidt

Senior Managing Director, Lead – Global Automotive


Juergen Reers

Managing Director – Mobility X.0 Lead


Alexander Huber

Managing Director – Automotive


Daniel Tegtmeyer

Senior Manager – Automotive


Tobias Kruse

Business Design Director – Fjord, Regional

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